mnavi Academy

COMPUTER MUSIC SONAR 7 Producer Edition 第14回:AudioSnapの真髄に迫る~応用編~の巻  BLIND LOOP MASTER

ヨシノリ(Y):だんだん暑くなってきましたねー。気づけば、もう夏だよなぁ。

タカユキ(T):汗をダラダラ流してSONARと激闘を繰り広げる日々の連続なので、Tシャツが何枚あっても足りません!

Y:そうそう、何だか見慣れないTシャツを着てるなぁと思ったら、それ、SONARのTシャツじゃないの!

T:そうなのだ! これ、SONAR 7のノベルティなんだよね。なんと、バックプリントには、謎の呪文が書かれてるんだぜ!

Y:なになに、最新音響……って、ちげーよ! これ、SONARの仕様を漢字で書いてあるんでしょーが! パッと見で決めつけないでよ。

SONAR 7のTシャツ

▲画像1:SONAR 7のTシャツ。販促用に制作されたレア・アイテム!

T:おっ、背中のデザインがユニークって話を聞いていたけど、そういうことだったのか~! さすが元ヤンキー! 漢字に強い!

Y:高校時代にバイクに乗ってたぐらいでヤンキー呼ばわりかよぉ(怒)!

T:おーコワっ。お前の分のTシャツもあるから機嫌なおしてくれよぉ。夏フェスは、兄弟お揃いでコレを着てねり歩こうぜ~。

Y:この歳でお揃いはハズいわ! 暑さも加わってイライラするから、早く今回の紹介してくださいよ!

T:はいはい。では今回も、前回に引き続きAudioSnapの真髄に迫ってみたいと思います。AudioSnapを使ったMIDIのクォンタイズやアルゴリズムの説明など、さらに深く掘り下げてみましょう!

SONAR 7 Producer Edition

▲画像2:SONAR 7 Producer Edition

新たなパートを加えてみよう!

まず、これまでのおさらい。前回は、メトロノームを聴かないで自由に演奏したギター・リフからBPMを検出し、そのギター・リフの"ノリ"に合ったドラム・フレーズを制作するという内容でした。今回は、その上に新たなパートを重ねてレコーディングしたり、プラグイン・シンセを使った打ち込みのMIDIデータのフレーズにも"ノリ"を加えて、これらを合わせるということをやってみたいと思います!


●ステップ1:シェイカーをレコーディング!

ちょうど、部屋の床に卵型のシェイカーが落っこちていたので……、よし! これを使ってみましょう! ということで、マイクを用意してオーディオ・インターフェースに接続。マイクの前でシェイカーを振って録音してみました。

▲画像3:前回作ったギターとドラムに合わせて、適当にシェイカーを演奏しました。気まぐれで数百円で買ったシェイカーが、ここで役に立つとは……(笑)。


●ステップ2:AudioSnapでドラム・パートの"ノリ"に合わせてみる

録音を再生して聴いてみると……やはり、リズムがズレています……(涙)。

「だって、人間だもの」 

っていうか、リズム楽器なんてほとんど触ったことも演奏したこともないんだもん! なんて言い訳をする前に、こんな時こそ強力な味方であるAudioSnapを使いましょう!

まずAudioSnapパレットを起動して、シェイカーとドラムのリズムを合わせます。前回では、自由に弾いたギター・リフのノリにドラムを合わせてみましたが、今回はドラムのノリを基準にシェイカーを合わせてみたいと思います。

具体的な操作手順は、前回の『ギター・リフの"ノリ"に合ったドラムを作ろう!』と同様のやり方です。ただし、今回はノリの基準をドラムにするので、まずドラム・パートのトラックでAudioSnapパレットを起動し、[トランジェントマーカーを展開]します。展開されたマーカーに対して、シェイカーを[展開されたマーカーにクォンタイズ]によって合わせていきます。

▲画像4:[展開されたマーカーにクォンタイズ]を選択します。

これで見事にリズムに合いましたね。画像4のタイムルーラーの「1:02」、「1:04」あたりを見ると、ドラム・パートがちょっと走っているのが分かると思います。つまり、この走っている部分こそが、このドラム・パート特有の"ノリ"を演出しているポイントとなるわけです。ここで8分音符や16分音符などのグリッドにリズムを正確に合わせていくのではなく、シェイカーをドラムの"ノリ"に合わせ込んだというわけです。


●ステップ3:スウィングを調整してフレーズの印象を変えてみる

今回のシェイカーのリズムは、元からスウィング感がありますが、逆にスウィング感をなくすことで、あえて印象を変えることも可能です。

AudioSnap内のタスクで[クォンタイズ]を指定し、動作の[クォンタイズ]のボタンを押すと、クォンタイズ・ダイアログが表示されます。ここで[スウィング]の値を少しいじってみましょう。まずは、基本設定である「50%」にしてみましょう。スウィング感がないと、8分音符で刻むハイハットのようにも聴こえます。さらに、これでは機械的なリズムになってしまい、独特な"ノリ"は、やや失われた印象です。

▲画像5:クォンタイズ・ダイアログのオプション内にあるスウィングの値を設定。分解能をいじることあっても、この辺のパラメーターは、あまりいじったことがない人も多いのでは?

スウィングの値を「50%」にした結果、ベタッとした8分音符のシェイカーとなってしまい、ガラっと印象が変わってしまいました。

この値を変化させることにより、スウィング感を演出したり、逆に抑えたりすることが簡単にできて、これはとても便利です。こうやって改めて聴いてみると、やっぱり元々のシェイカーが持つスウィング感が良かったので、元に戻して次に進んでみたいと思います。