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COMPUTER MUSIC SONAR 8 Producer Edition 第23回:TS-64&TL-64でmotto☆ブアツイサウンドにね!の巻 BLIND LOOP MASTER

ヨシノリ(Y):これまで踏み込んで解説したプラグインって、まだBeatScapeくらいだから、そろそろペースを上げてSONAR 8の新しいプラグインや新機能の使い方も解説しないとなぁ。

タカユキ(T):ということで、今回は、「Transient Shaper」と「Tube Leveler」の2つのプラグイン・エフェクトを一挙に取り上げてみました!

Y:2つとも、強力で面白いエフェクターだから、1回にまとめて紹介するには、ちょっと詰め込みすぎになっちゃうんじゃないの?

T:だって、もうSONAR 8が発売されてから4ヶ月くらい経っちゃってるからね、もっといろいろと取り上げていかないと、って焦ってきちゃって。4ヶ月って、テレビで言ったら1クールだよ! ドラマなら1作品終わっちゃってるよ!! 人気がなくて早々に打ち切りが決定して、ムチャクチャなストーリー展開で強引に終わったドラマだってあるのにさ。オレらも連載が打ち切りにならないように、DVD版や劇場版が製作されるくらいに、面白いコンテンツを作んなくちゃいけないんですよ!

Y:DVD化に劇場版って......。この連載は、あくまで文章や画像が中心なんだけどぉ〜? まぁ、書籍化されてもいいくらい、面白い内容にしたい、ってことだね。それはそうと、、気になる中身は?

T:変人がゆえに出世コースから外れた警部と、リストラ寸前の窓際巡査部長が「Transient Shaper」と「Tube Leveler」使って難事件を解決していくってストーリー......。

Y:こらー! 某刑事ドラマをパクるなー!! 無理矢理にドラマの要素入れなくていいから。さっさと真面目に解説を始めなさい!!

SONAR 8 PRODUCER

▲画像1:SONAR 8 PRODUCER

これは使える!新参プラグイン!!

第16回第17回第18回と3回に渡って連載した『SONAR 7でバンド・サウンドのミックスに挑戦してみよう!』で登場してもらったバンド"counterparts"から、つい最近にも再びミックスの依頼がありました。そのミックス作業の過程で、SONAR 8から新しく仲間入りしたプラグイン・エフェクト「TS-64 Transient Shaper」と「TL-64 Tube Leveler」を使ってみたところ、かなり面白い効果が得られたんです!

そこで今回は、この2つプラグイン・エフェクトを取り上げ、あらかじめ用意されているプリセット・プログラムの紹介や、counterpartsの音源を使って実際にミックスでどのように活用したのかを、ディープに紹介をしてみたいと思います。盛りだくさんの内容ですが、しっかりついて来てくださいね!

アタック感を演出する便利なプラグイン、TS-64登場!

▲画像2:TS-64 Transient Shaperの画面

SONAR 8の新しいプラグイン・エフェクトの1つであるTS-64 Transient Shaper(以下、TS-64)については、すでに『第19回:エイトだよ!全員集合!~SONAR 8レポートPart1の巻~』でチラっと紹介しました。その際には、「ビートのアタック感を思いっきり際立たせてくれるスグレモノ!」と書きましたが、このプラグイン・エフェクトは、従来のSONARにはなかったタイプであるがゆえに、あまりピンと来てない人もいるのではないでしょうか???

そこで今回はプリセット・プログラムを使って、このプラグインを使うと具体的どのような効果が得られるのかを、実際にサウンドをチェックしながら掘り下げてみたいと思います。

ドラム・パートでTS-64の効果を聴き比べてみよう!

最初に、今回取り上げる素材から説明しましょう。生ドラムに打ち込みのバス・ドラムが加わった、ダンスっぽいリズムです。まず、オリジナルの元音から聴いてみてください。

▲画像3:「drum」のフォルダにまとまって、ソロになっているのがドラム・パートです。トラック表示部の下に見えるバス「drum」にドラム・パートの出力がまとめられています。

▲オリジナルの素材(ドラム・パート)

ドラム・パートのすべての音は、バス「drum」にまとめているので、ここのFXに"TS-64"を立ち上げます。

▲画像4:TS-64には、14種類のプリセット・プログラムが用意されています。上部の5つは、直近に使用したプログラムの履歴が表示されます。

それでは、プリセット・プログラムを通した音をいくつか聴き比べてみましょう。


●Ringing In Out

【BLM's impression】
バス・ドラムが強調され、ズシっと重量感が増した感じです。ボトムのしっかりとしたドラムを作りたい場合に有効ですね。


●Fat Bastard

【BLM's impression】
タイトでスッキリ。生ドラムのサウンドなのに、打ち込みドラムのような音になりました。リズム・サウンドをコンパクトにまとめたい場合にオススメ!


●Ringing Bright

【BLM's impression】
バス・ドラムとハイハットが極端に強調されて、一気にエレクトロでパンクなテイストに。個人的に一番好みのサウンドです。ドラム・パートをド派手に演出するには、コレがぴったり!


この3つのサンプル音からも分かるように、ひと言で「アタック感を出せる!」と言っても、プリセット・プログラムによって、そのアプローチに違いがあるのがよ~く分かりますね!

ドラム以外もオマカセ!?
TS-64でリズミカルなギターを作ろう!

ドラム以外でアタック感を強調したい楽器と言えば......、そう、ギターですよね!! ギター・サウンドもアタック感が明瞭なほど、よりリズミカルになって、インパクトもアップするはず。そうとなれば、実際にギターにもTS-64を試してみましょう!

まずはTS-64をかける前の元音から確認しましょう。ディレイのかかったギターで、ソフトなサウンドですね。

▲画像5:ここでは、counterpartsのボーカル&ギター担当、澤井さんが弾いたギター・フレーズを使用します。

▲オリジナルの素材(ギター・パート)

counterpartsからミックスを依頼された際、「ダンス・ミュージックっぽい感じで!」とのリクエストがあったので、アタック感をさらに強調させて、スタッカートが効いたリズミカルなフレーズにしようとイメージしました。そこで、プリセット・プログラム"Snap Attack"を使用し、音作りをしてみました。

▲TS-64で処理した音(プリセット"Snap Attack")

アタック感がアップして、強弱のメリハリもハッキリ。まさに、思った通りの効果が得られました!
このように、リズム・パート以外の楽器でも、TS-64は効果的です。ぜひ、積極的に活用してみましょう!!!