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第30回:SONAR 8.5へゴーゴゴー!の

タカユキ(T):新型インフルエンザ、こわいよね~。

ヨシノリ(Y):どこに行っても消毒液が置いてあるし、マスクしてる人も多くて、予防意識が高くなってきてるよね。寒くなってきたから、ますます気をつけないといけないよなー。

T:外部からの感染を防ぐには、部屋にこもって新しいSONAR 8.5を使い倒すしかない!

Y:無理矢理にSONAR 8.5の話に持ってきたね……。まぁ新しい要素が多いから、それを把握するためにはこもらざるを得ないけどねぇ~。でも、今回のアップデートでライブ・パフォーマンスに便利な新機能がたくさん加わったから、これなら人前に出たくなったりするんじゃない?

T:確かにそうだけど……、インフルエンザが流行ってるから、オレは外に出たくなーい。

Y:出不精なだけだろー! 相変わらずの引きこもりっぷりだなぁ。せっかくライブできる機能があるんだから、これを機にどんどんライブをしてみたいけどね。

T:何はともあれ、いよいよ今回からSONAR 8.5を取り上げてみようと思います。

Y:前回の最速レポートでは、文字数やタイミングの関係で、ほんの少ししか紹介できませんでしたが、今回から出し惜しみせずにバンバン書かせてもらいますよー!

T:では、SONAR 8.5の新機能&プラグインを紹介していきましょう!

SONAR 8.5 PRODUCER

▲画像1:SONAR 8.5 PRODUCER

MatrixView

▲画像2:こんな機能を待ち望んでおりました!! MatrixView万歳!!

ライブ・パフォーマンスやダンス・ミュージックのトラック・メイキングに適している新機能『MatrixView』。

これは、サンプリングしたオーディオ・ループ素材やMIDI素材を"セル"と呼ばれる四角い枠の中にどんどんインポートして、個々のセルの再生/停止を自在に操れるという機能です。瞬時に素材を組み合わせたり、他の素材に切り替えたりといったことが可能なので、ライブはもちろんのこと、より感覚的に曲構成を練れると思います。

また、単に演奏するだけではなく、演奏した内容、そして演奏行程のすべてをトラック表示部に記録できます。ですから、とりあえず感覚的に演奏してみて、後から細かい修正を加えていって楽曲を仕上げるといった、これまでにはない音楽制作が行えるという、とてもユニークな「音楽制作ツール」でもあるんですねっ!

▲画像3:MatrixViewで演奏した内容は、このようにプロジェクトに反映される。後でちょっと編集すれば、曲が完成ッ!

上の画像は、「SONAR PREMIUM DAY 4」のライブ演奏で使ったもので、ライブ・セットの冒頭の一部と、ライブ演奏を記録したものです。ライブでは、オリジナルの素材から某有名アーティストのサンプリング素材なども交えて、3曲分のセットを組みました。ということで、サンプル音源も大人の事情で冒頭の一部のみです......。当日は、ライブ時間は6分の予定でしたが、途中で楽しくなってしまい、なんと10分近く演奏してしまいましたぁ......(汗)。とにかく、それくらいMatrixViewは、使っていて楽しいツールなんです! ......と、まだまだMatrixViewの魅力を語りたいところですが、詳しい使い方などは、後日にガッツリと紹介します!

Step Sequencer 2.0

▲画像4:より使いやすく、多機能になった新ステップ・シーケンサー。

インターフェースが改良されていて、行(パート)ごとに好きなソフト・シンセを選択できたり、スウィングやデュレーションなどのパラメーター調節、MIDIイベントの書き込みができるなど、より柔軟かつ効果的にパターン制作ができるよう進化しました。他にも、ノートを2つに分割できたり、ステップ録音に対応したりと、まさにかゆい所に手が届く機能強化がなされています。

▲画像5:上はシンセで、下はドラム。1つのステップ・シーケンサー内で、こんなことも簡単にできてしまうのです! シンセは、ピッチ・ベントで、流行のウネウネに編集!

行のMIDIイベント書き込みが、思いのほかに便利! これまでは「MIDIイベントを書き込むのはいいけど、後始末が面倒くさくて......」という感じで、実はあまり活用してこなかったのですが、これならドンドンといじって行けそうです。それに、1つのステップ・シーケンサー内で複数のプラグイン・シンセを同時に扱えるので、たとえば単調なフレーズでも、行ごとにシンセの音色を変えていけば面白い効果が得られるかも!? これはいろいろと、遊びがいがありそうです(笑)。

AudioSnap 2.0

▲画像6:デザインも機能も進化したAudioSnap 2.0

SONAR 6から搭載されているお馴染みの機能「AudioSnap」が、見た目はもちろんのこと、機能も進化して2.0とバージョン・アップしました! 一新されたAudioSnapパレットは、シンプルで実に見やすい! AudioSnapで行いたい作業を、分かりやすく誘導してくれるデザインに感心です。

また、「トランジェント・ツール」なるものが追加搭載されました。これによって、トランジェント・マーカーの編集作業が簡単に行えるようになったり、これまではいくつかの工程が必要だったテンポ同期などがワンクリックで可能に! さらに、オーディオ・クリップの内部テンポまで編集できるなど、機能面がかなり向上しています。そして、何と言っても、AudioSnapの一番の"キモ"となるストレッチ・アルゴリズムが向上しているではありませんかッ! これは非常に嬉しいッ!!

▲画像7:【before】オーディオのマーカー(黄色い線)がテンポに合っていませんが......。

▲画像8:【After】ワンクリックで、マーカーとテンポがピッタリ! ストレッチ後の音も劣化が少なくなって安心ですね。

そもそもAudioSnapは、生演奏した楽器などのオーディオ素材のタイミング補正やタイム・ストレッチを簡単に行う機能ですが、前回の講座(第29回:「はぐれAudioSnap刑事ドラム派」と「速報!SONAR 8.5を使ってみた」の2本立てスペシャル)のように、タイミング修正以外にもいろんな機能が詰まったスグレモノなんです。AudioSnapパレットが一新されたおかげで、とても使いやすくなりましたし、「こんなこともできたのか!」と、新たな発見もありました。これらは、今後に詳しく紹介させていただきますね! いやいや、本当に嬉しい悲鳴です......。

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Profile

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

2000年、岩手県盛岡市で鈴木貴幸、弟の鈴木善典、佐々木崇により結成。ヒップ・ホップ、ブレイク・ビーツを中心に様々な音楽を吸収し続け、独自のユニットに発展。2004年にCDデビュー。現在は、DJやライブのみならず、プロデュース、リミックス、CM音楽の制作、執筆など多岐にわたり活動を継続。10年以上にわたりWindowsマシンで楽曲制作を手がけ、現在は「SONAR」シリーズでレコーディングからミックスまでを行っている。鈴木貴幸と善典の両氏は、プロデュース・ユニット"OKYD(オーケーヤード)"としても活動している。

Blind Loop Master Myspace:
http://www.myspace.com/blindloopmasterdotjp