Top > mnavi Academy Computer Music > 第31回:SONAR8.5 機能面も充実!操作性UP!

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複数オーディオ&MIDIを同時プレビュー!~メディア・ブラウザ

新しいメディア・ブラウザは、オーディオ&MIDIファイルはもちろんのこと、Project5パターン(.ptn)、ステップ・シーケンサー・パターン(.ssp)、REXファイル(.rex)もプレビュー(試聴)でき、それらをプロジェクトに簡単にインポートできます。

▲画像5:ループ・エクスプローラーの進化形"メディア・ブラウザ"。

オーディオ&MIDIファイルを分け隔てなく、同時に複数のファイルをプレビューできるので、メディア・ブラウザ内で各ファイルを組み合わせて、楽曲やビート感のイメージを構築するといったことが可能になりました。

画像6は、Rx2(Recycle!2)ファイル、Waveファイル×3、MIDIファイルの計5ファイルを同時に再生している状態です。サンプル音は、シンセ・パッド(MIDI)、コンガ(Rx2)、ハット(Wave)、ドラム(Wave)、パーカッション(Wave)の順に再生しています。これだけできれば、ブラウザ内だけで1曲完成しちゃいそーですね(笑)。

▲画像6:ファイルの種類関係なく同時再生が可能! これ、ガチで便利です!!

加えて、個人的にかなり嬉しかったのが、【コンテンツの場所】、つまり"ファイルを保存しているフォルダの場所"を記憶させられるようになったことです。これまでは、SONARを起動するたびにフォルダがある場所を指定していましたが、これが結構面倒で......。私のように、サンプリングしたオーディオ・ファイルを外部HDDに保存している場合でも、そのフォルダの場所を記憶させておくことで、次回の作業からは一発でそのフォルダを開けるようになるんです。この機能、かなり地味ですが、かなり便利!!

▲画像7:いつも使うフォルダを記憶させてれば一発アクセス! 作業効率、1UP!!

このメディア・ブラウザ、SONARユーザーなら既にお気付きの方も多いと思いますが、かつては「ループ・エクスプローラー」という名前で、SONARがバージョン・アップするたびに少しずつ進化してきた機能です。オーディオのサンプリング素材やMIDIファイルを多用する私としては、この機能を使用する頻度がかなり高いので、今回の機能強化と使い勝手の向上は、もう嬉しいかぎりです。感謝感謝!!

ボタン一発でCPUパワーを節約!~フリーズ機能

パソコンのCPUやメモリーの負荷を軽減するために、とても便利な「フリーズ機能」。トラックをバウンスして、そのトラックに使用しているプラグインFXやプラグイン・シンセを一時的に止めることによって、CPUパワーを節約する機能です。

SONAR 8.5からは、各トラックにフリーズ・ボタンが実装されました。これによって、今まで以上にフリーズ機能が活用しやすくなり、作業がスムーズに行えるようになりました。

▲画像8:各トラックにフリーズ・ボタンが実装!

さらに、[フリーズオプション]ダイアログに【トラックFX】という項目が加えられました。これによって、フリーズ時にトラックにかけたFXが有効な状態でバウンスするのか、無効にしてバウンスするのかという設定が可能となったのです。

▲画像9:プラグイン・シンセはもちろんのこと、編集されたオーディオ・トラックもボタン1つで即フリーズ!!

楽曲制作を進めていくうちに、立ち上げているプラグイン・シンセ&FXの数が増えてしまったり、オーディオ編集をやり過ぎてしまうと、どうしてもSONARの動作が遅くなってきますよね。最悪の場合、パソコンがシャットダウン! なんてことも......。これは、深刻な問題ですよねぇ。

そういった動作的な問題以外でも、「アレンジがなかなか決まらない」、「音作りが決まらない」というのも、作業が前に進まない大きな問題です。実は、そのような場合にも、フリーズ機能が役に立つのです! そう、後戻りしないように潔くバウンスしちゃうことで、強制的に前に進んで行くわけです。要するに「腹を括る」ってことですね(笑)。

私はよく、プラグイン・シンセで弾いたフレーズをフリーズさせて、そのデータにカット&ペーストなどのオーディオ編集を加えて、サンプリング感覚で楽曲に使用ながらアレンジをしていったりします。フリーズ機能は、こういった使い方もできるんですね。

とにかく、いろいろな用途で役立つフリーズ機能。それがボタン1つで利用できるようになったんですから、これは活用しないわけにいかないですよね~!

SONARを再起動せずにI/OやMIDIデバイスを変更!

SONARを実行中に、オーディオ・インターフェースやMIDIキーボードなどのMIDIデバイスの追加・削除ができるようになりました。正直、「作業中にオーディオ・インターフェースの交換とか、滅多にないだろ~」って思っていたんですが、これが実はかなり使える機能なんです。

例えば、「あーっ、オーディオ・インターフェースの電源を入れるの忘れてたぁ!」とか「間違ってMIDIキーボードの電源切っちゃったよー!」なんてことは、SONARユーザーならば誰しも一度は経験をしたことがあるはず。このような場合、これまでならSONARを再起動させる必要がありましたが、SONAR 8.5では、その必要がないんですね~!

試しに、SONAR起動後にMIDIキーボードの電源を入れてみましょう。すると、画像10のようにダイアログが表示され、接続可能になるんです。

▲画像10:SONARを再起動させることなく、簡単にデバイスを追加できます。

オーディオ・デバイスに関しても、同様の方法で接続できます。これで「電源入ってないっ!」って時でも、再起動せずに接続可能。これ、日々の生活において、ものすご~く便利なんですね。


Y:8.5にアップデートされて、以前からある機能がより使いやすくなった印象が強いよね。

T:前回の『第30回:SONAR 8.5へゴーゴゴー!の巻』で紹介した「オーディオ・スナップ」や「ステップ・シーケンサー」もバージョン2.0になって、より使いやすくなったよね。たくさんのオーディオ・サンプルを使って作品を作っている我々としては、メディア・ブラウザが便利になったことが嬉しかったなぁ。

Y:ということで、2回連続でSONAR 8.5の新機能の概要を紹介してきたので、次回からはより深く、新しい機能やプラグインについて迫ってみようと思います!

T:最後に告知なのですが、BLM第3のメンバーが主宰するレーベル「Silent Green Village」で、我らの楽曲を無料配信しております。

Y:SONARだけを使って完成させた楽曲ですので、よかったらダウンロードして聴いてみてください! 我らBLMの楽曲のみならず、岩手や東北で活動する音楽仲間の楽曲を続々配布していく予定です。では、また来年!

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Profile

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

2000年、岩手県盛岡市で鈴木貴幸、弟の鈴木善典、佐々木崇により結成。ヒップ・ホップ、ブレイク・ビーツを中心に様々な音楽を吸収し続け、独自のユニットに発展。2004年にCDデビュー。現在は、DJやライブのみならず、プロデュース、リミックス、CM音楽の制作、執筆など多岐にわたり活動を継続。10年以上にわたりWindowsマシンで楽曲制作を手がけ、現在は「SONAR」シリーズでレコーディングからミックスまでを行っている。鈴木貴幸と善典の両氏は、プロデュース・ユニット"OKYD(オーケーヤード)"としても活動している。

Blind Loop Master Myspace:
http://www.myspace.com/blindloopmasterdotjp