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第38回:2.0は伊達じゃない!~Step Sequencer 2.0の巻~

タカユキ(T):毎年、この時期になると「夏フェス行ってきましたー!」とか書いてましたが、残念ながら、今年は金銭苦によりフジ・ロックを断念(涙)。

ヨシノリ(Y):兄ちゃんは、10年間休まず毎年行ってたんだよね。行かないとなると、やっぱり寂しいもんなの?

T:俺はHDレコーダーに溜まりに溜まったアニメを見るので忙しいんだよ! みんな台風に襲われて……(以下、夏フェスに関する罵詈雑言のため、自粛)。

Y:どんなヒガミ方してんだよ! やっぱり行きたいんじゃん!

T:俺はこの悔しさを、新しくなったStep Sequencer 2.0にぶつけて、ギャルにチヤホヤされるダンス・ミュージックを作るんだ!!!

Y:今回も、動機が邪だけど(笑)、せっかくヤル気になったみたいだから、その勢いで早速スタートしましょー!

SONAR 8.5 PRODUCER

▲画像1:SONAR 8.5 PRODUCER

複数のプラグイン・シンセが使えるStep Sequencer 2.0

今回は、SONAR 8.5で今まで以上に強化された『Step Sequencer 2.0』を紹介します。"ステップ・シーケンサー"は、SONAR 7から加わった"第3のMIDI入力ツール"で、リズム・パートやループ・フレーズがサクサクと直感的に打ち込める、とても便利な機能です。今やSONARに限らず、特にハウスやテクノなどのダンス・ミュージック・トラックを制作するうえでは、大定番ともいえる入力ツールなんですね!

「ステップ・シーケンサーって何?」という方は、バックナンバー『第8回:ステップ・シーケンサーでリズム・パートを打つべし!打つべし!の巻』をぜひともご覧ください!

▲画像2:進化したステップ・シーケンサー、Step Sequencer 2.0。

Step Sequencer 2.0は、バージョン2になったことでインターフェースが改良されたほか、機能面では、1つのステップ・シーケンサー内で複数のプラグイン・シンセへのアサインが可能になりました。これがStep Sequencer 2.0の、最大の魅力と言えるでしょう!

さらに、デュレーションやスウィングなどのパラメーター、そしてピッチベンドやベロシティーといったMIDIイベントを、"行(=音色)"ごとに設定できるようになりました。ほかにも、ノートを分割できたり、ステップ録音に対応したりと、これまでよりも柔軟にパターン制作が行えるように進化したんです。

▲画像3:これまでより多彩なパターン制作が可能に!

今回は、新旧4つのプラグイン・シンセを駆使して、Step Sequencer 2.0でリズム・パートを制作し、その作業をとおして注目の新機能に迫ってみます! それでは早速、リズム制作をスタートしましょう!

▲画像4:使用するプラグイン・シンセ。左から、Cyclone、Roland GrooveSynth、Session Drummer 3、そしてD-Pro

定番サンプラーCycloneでキック&スネアを入力!

キックとスネアに使うのは、ご存じCyclone! これは、古くからSONARに搭載されてきたシンプルなソフト・サンプラーですが、最近、その素晴らしさを再確認! 今回、この連載でもあえて取り上げてみました。本題からは話しが少し脱線してしまいますが、そんなCycloneの使い方を、ここで簡単に紹介しておきましょう。

●Cycloneの使い方

まず、ドラムのサンプリング素材をCycloneにドラッグ&ドロップでインポートします。インポートした素材は自動的にスライスされるので、そこからキック/スネアなど、パーツごとのサンプルを各パッドに割り当てることが可能となります。

▲画像5:【1】フレーズをCycloneにインポートし、【2】自動的にスライスされた波形を、【3】各パッドにイン! サンプル音は、インポートしたサンプリング素材。ジャージー・ブレイクな軽快ビートです。

続いて、キーボード画面で、各パッドを再生する【キー】と【範囲】を決めます。ちなみに今回は、キックは【C2(ド)】、スネアは【D2(レ)】と設定しました。ついでに、パッド3に"指パッチン音"を加えて、これでCycloneの準備が完了! チェックを兼ねて、試しにMIDIキーボードで適当に演奏してみました。適当に演奏するだけでも気持ちいいのがサンプラーの面白さ。すぐにでも、新しいビートを生み出せそうです!

▲画像6:黄色いマーカーでピッチを、2つの矢印で範囲を設定します。

こんなシンプルさゆえに、抜群に使いやすいCyclone。みなさんも、今一度チェックし直してみてはいかがでしょうか? 実は、我々がCycloneを再評価し始めたのも、後述する、とあるSONARヘビー・ユーザーさんの影響なんです。ありがとう!

●Step Sequencer 2.0でパターン入力!

それでは、パターンを入力していきましょう。ここでは、夏っぽいハウス・ビートを目指して、シンプルな"4つ打ち"にしました。

▲画像7:設定は【Beats(拍子)】が【4】、【Steps(ステップ数)】が【8】です。

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Profile

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

2000年、岩手県盛岡市で鈴木貴幸、弟の鈴木善典、佐々木崇により結成。ヒップ・ホップ、ブレイク・ビーツを中心に様々な音楽を吸収し続け、独自のユニットに発展。2004年にCDデビュー。現在は、DJやライブのみならず、プロデュース、リミックス、CM音楽の制作、執筆など多岐にわたり活動を継続。10年以上にわたりWindowsマシンで楽曲制作を手がけ、現在は「SONAR」シリーズでレコーディングからミックスまでを行っている。鈴木貴幸と善典の両氏は、プロデュース・ユニット"OKYD(オーケーヤード)"としても活動している。

Blind Loop Master Myspace:
http://www.myspace.com/blindloopmasterdotjp