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第43回:SONAR大定番ソフト・シンセ「z3ta+」の魅力~応用編&SONAR X1ファースト・インプレッション

ヨシノリ(Y):2010年も、アッという間に終わりですよー!

タカユキ(T):やっぱりアノ狩猟ゲーやってると、時間がすぐ過ぎちゃうよねー。

Y:だよねー……ってオ゛イ! せっかく『SONAR X1』が新しく登場したんだから、曲を作ってよ!

T:もちろん! 『SONAR X1』、バリバリ使ってますよ! すでにG級ですよ!

Y:なんだよG級って……。今回は、SONAR定番のソフトウェア・シンセ『z3ta+(ゼータ)』特集の後編と、SONAR X1の速報レビューをやらせてもらいます! では、まずは『z3ta+』から!!

SONAR X1

▲画像1:SONAR X1

LFOを使った流行りのサウンドを作ってみよう! ~応用編~

前回は、ダブ・ステップやベース・ライン・ハウスなどをはじめ、今やさまざまな音楽に取り入れられている流行りのベース・サウンド"wobble bass"の作り方を紹介しました。そこでのポイントは、『z3ta+』のLFOを使ってカットオフ(Cutoff)をコントールすることによって、"wobble bass"特有のウネウネとしたベース・サウンドを作ることでした。これ以外にも、同様の手法を用いながらカットオフ以外のパラメーターをコントロールすることによって、いろいろな音作りが可能となります。今回は、その一例を紹介することにしましょう!

▲画像2:今だからこそ使ってほしい『z3ta+』! 流行りのサウンドが満載です!

LFOでLevelをコントロール!

まずは参考として、『z3ta+』のLFOでレベル(Level)をコントロールしたサンプル音を聴いてください。このように単調なシンセ・パッドのサウンドも、LFOを使うことでひと味違った演出が可能となることが分かりますね。

▲レベル・コントロール前

▲レベル・コントロール後

このサンプル音、近年のダンス・ミュージックで定番のシンセ・パッドのアレンジですね! キックが鳴る時にシンセ・パッドの音量が下がることで、独特の疾走感が生まれます。

通常、このようなアレンジをする場合は、プラグイン・エフェクトのコンプレッサーやゲートのサイドチェイン機能を利用するのですが、そのためにトリガーとなるキックを用意する必要があったり、サイドチェインやプラグイン・エフェクトの設定が必要だったりと、ちょっと面倒......。でもこの方法なら、簡単に行えるんです!

●modulation matrixのセッティング

それでは、設定方法を紹介しましょう。今回、初めてご覧になる方は、前回の「下準備~modulation matrixのセッティング」を参考にしてください。

まずは、LFOで何をコントロールするのかを決めます。ここではレベル(Level)をコントロールするので、画像3のように

[SOURCE]⇒【Lfo1】
[RANGE]メーター⇒【MAX】
[DESTINATION]⇒【All Osc Level】

と設定します。これで「LFO1で、すべてのオシレーターのレベル(Level)をコントロールする」という設定になりました。

▲画像3:LFOを使うには、modulation matrixでのセッティングが音作りの肝!

次に、LFOモジュールの[WAVE1]で【TRIANGLE(三角波)】か【SINE(サイン波)】を選択し、[SYNC]を【1(一拍)】とすれば、設定完了です。

ちなみに、LFOのかかり具合などのちょっとした微調整を行う場合は、modulation matrixの[RANGE]やLFOモジュールの[PHASE]の設定、それに[offset]ツマミなどを調整してみましょう。

これで、サイドチェインを使わなくても、カッコいいシンセ・パッドが完成です!

▲画像4:設定完了! 

同じ要領で、[WAVE1]や[SYNC]など、LFOモジュールのパラメーターの設定を変更してみると、サウンドにさらに違った演出を加えることができます。ここで試しに【WAVE1=SAW UP】、【SYNC=1t】と変更してみましょう。アタック感のある、また違ったアレンジのサウンドが完成しましたね!

▲画像5:LFOモジュールの設定で、いろいろなサウンドにアレンジできます。

このように『z3ta+』を使えば、LFOの設定次第で、1つのシンセ・フレーズを元にして、まったく別のアレンジを作り出すことも簡単に可能なんですね~。

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Profile

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

2000年、岩手県盛岡市で鈴木貴幸、弟の鈴木善典、佐々木崇により結成。ヒップ・ホップ、ブレイク・ビーツを中心に様々な音楽を吸収し続け、独自のユニットに発展。2004年にCDデビュー。現在は、DJやライブのみならず、プロデュース、リミックス、CM音楽の制作、執筆など多岐にわたり活動を継続。10年以上にわたりWindowsマシンで楽曲制作を手がけ、現在は「SONAR」シリーズでレコーディングからミックスまでを行っている。鈴木貴幸と善典の両氏は、プロデュース・ユニット"OKYD(オーケーヤード)"としても活動している。

Blind Loop Master Myspace:
http://www.myspace.com/blindloopmasterdotjp