Top > mnavi Academy Computer Music > 第45回:SONAR X1ダイジェスト・レポート【後編】~万能『スマート・ツール』と強化されたサウンドを紹介!~

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【3】オリジナルのマルチ・エフェクトを作り出せる!『FX Chain』

『FX Chain』とは、複数のプラグインFXをひとまとめにして、まるで1つのプラグインFXのように利用することができる新機能です。

「プラグインFXをフォルダにまとめる感じ!」と言うと、 分かったような分からないような......。そう!「コンパクト・エフェクターを組み合わせて、エフェクター・ボードに入れる感じ!」と言えば、楽器を演奏するプレイヤーにはイメージしやすいかもしれませんね。

今や、実に数多くのプラグインFXが搭載されているSONAR X1ですが、それらを組み合わせることで、独自にマルチ・エフェクターを作れるというわけです。

▲画像6:FX Chainは、プラグインFXと同様に『ブラウザ』に表示され、ここから各トラックに挿入が可能です。ブラウザについては、前回を参照!

FX Chainの作り方は、とても簡単です。2つ以上のプラグインFXをトラックに挿入した後に、インスペクタ内の[FX]上で右クリックをし、表示されるプルダウン・メニューから【FX Chainに変換】をクリックすると、それらのプラグインFXがひとつにまとまり、FX Chainが完成します。

その後、再び[FX]上で右クリックして、プルダウン・メニューから【FX Chainプリセットを保存】をクリックすると、名前を付けてその組み合せを保存でき、その後はいつでも呼び出すことが可能となります

▲画像7:【FX Chainへ変換】をクリックすると、FX ChainとしてプラグインFXを1つにまとめられます。

SONAR X1には、初めから何種類かのFX Chainがプリセットされているので、参考にトラックに挿入してみましょう。ここでは「Crazy Mod」という、効果音系と言うか、かなり変わった音作りが行えるプリセットを選んでみました。

▲前半はエフェクト・オフ、後半がエフェクト・オンです。

このプリセットは、リバーブとモジュレーターが組み合わされたものです。このように、いろんなエフェクトを組み合わせることで、独特な効果が得られるのです。しかも、その組み合わせを丸ごと保存できるのが、このFX Chain大きなメリットですね。とは言え「どのエフェクトと何を組み合わせると効果的なのか、よく分からない......」というビギナーの方も多いと思います。そのような場合は、まずはFX Chainのプリセットを参考にして、いろいろと試してみるといいでしょう。

このFX Chainと、従来からある「プラグイン・レイアウト(プラグインFXのリストを整理できる機能)」を一緒に使えば、さらなる効率化を実現できますよ!

【4】プラグイン・シンセも鉄壁のラインナップ!
『Studio Instruments』&『Square I』

新バージョンで追加収録されたプラグイン・シンセは小粒ながら精鋭揃い! 『Studio Instruments』&『Square I』と言った単体プラグイン・シンセや、膨大になった従来のプラグイン・シンセのプリセットを音色別に選定しやすくしてくれる『Cakewalk Sound Center(次章を参照)』など、ますます細かいところに手が届くようになりました。早速、それぞれの簡単な説明と、そのサウンドをチェックしてみましょう。

●Square I

ゴージャスなサウンドもいいけど、たまにはシンプルなアナログ・シンセ・サウンドも使いたくなるもの。そんな時は、Square Iがうってつけ! テクノやエレクトロ・ハウスのトラック・メイクにオススメです。

▲画像8:Square I

▲プリセット「DX Marimba」

●Studio Instruments

Studio Instruments-Electric Piano(エレクトリック・ピアノ)、Studio Instruments-String Section(ストリングス)、Studio Instruments-Bass Guitar(ベース)、Studio Instruments-Drum Kit(ドラム)という、単体楽器のプラグイン・シンセです。

迫力のサウンドもさることながら、フレーズのプログラムまで用意されています。SONARユーザーにはお馴染みの『Session Drummer 3』と同じように、トラック表示部にドラッグ&ドロップすることで、プリセット・フレーズをMIDIデータとして書き出すことも可能です。

▲画像9:Studio Instruments-Electric Piano

▲画像10:Studio Instruments-String Section

▲画像11:Studio Instruments-Bass Guitar

▲画像12:Studio Instruments-Drum Kit

【5】膨大なプリセットの中から目的の音色を
一発チョイス!『Cakewalk Sound Center』

D-Pro』や『Rapture LE(PRODUCER / STUDIOのみ)』は、プリセット音色の量が膨大で、お目当ての音色を探しだすのがちょっと大変。でもこのプラグイン・シンセ「Cakewalk Sound Center」は、それらのプリセット音色群の中から、汎用性の高い音色を種類別に整理してくれるので、音色がとても探しやくなります。プリセット名のテキストを入力して音色を絞り込んだり、気に入った音色に星印を付けられるレーティング機能も持っているんです。

▲画像13:これがCakewalk Sound Center!  タイプ別に音色を探せるだけでなく、レーティングも一目瞭然!


(連載原稿の完成後、Skypeで反省会)

Y:ProChannelは、すごく便利だよね!

T:各トラックに搭載されているっていうのがスゴイ! すぐに音が作れるからね。

Y:それと、最初に紹介したスマート・ツール。これ、最初は活用方法がすぐに分からなかったけど、作業を進めていくうちにSONAR X1のほぼすべての作業を行える中心的機能だということが理解できたよね。

T:やっぱり、この手の機能は何度も使うことで自然と馴染んでいくよね。あの狩猟ゲームと一緒ですよ!

Y:オイオイ! 俺たち、あのゲームばっかりやってると思われるって。って、もう遅いか(笑)。

T:プラグイン・シンセでは、Cakewalk Sound Centerが、結構面白いよね。

Y:iTunesみたいに、検索が簡単にできたり、星が付けられたりできるからね。

T:今までは、気に入ったプリセット音色は手書きでメモしてたもんなー。プラグイン・シンセ上でプリセット音色を管理できるって、すごく助かるよね。

Y:それじゃあ次回からは、さらに一歩踏み込んで、各新機能を紹介していきますか。今回は兄貴が打ち合わせを途中ですっぽかして、オレが1人で頑張ったから、次はお願いしますよ!

T:え! 何だって? ちょっと回線の状態が悪いみたいで、よく聞こえないんだけど!

Y:......絶対にウソだ。

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Profile

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

2000年、岩手県盛岡市で鈴木貴幸、弟の鈴木善典、佐々木崇により結成。ヒップ・ホップ、ブレイク・ビーツを中心に様々な音楽を吸収し続け、独自のユニットに発展。2004年にCDデビュー。現在は、DJやライブのみならず、プロデュース、リミックス、CM音楽の制作、執筆など多岐にわたり活動を継続。10年以上にわたりWindowsマシンで楽曲制作を手がけ、現在は「SONAR」シリーズでレコーディングからミックスまでを行っている。鈴木貴幸と善典の両氏は、プロデュース・ユニット"OKYD(オーケーヤード)"としても活動している。

Blind Loop Master Myspace:
http://www.myspace.com/blindloopmasterdotjp