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第51回:SONAR X1のエース機能!? トラック・インスペクタを研究しよう!~後編の巻~ 第51回:SONAR X1のエース機能!?
トラック・インスペクタを研究しよう!~後編の巻~

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タカユキ(T):先月は、1000人くらいのお客さんの前でDJをしたし、夏フェスも行ったりで、もう俺の夏、終わったよ!

ヨシノリ(Y):「夏が終わった」なんて、高校球児みたいだな~! まぁでも、大きいイベントが終わって、ひと区切りついた感はあるよな~。

T:ちょっと活動もマンネリ化してきたから、何かテコ入れたしたいよね。新メンバー・オーディションやるか!

Y:それって最近、新メンバー・オーディションやってたスマイレージのマネだろ!

T:んじゃ、語尾に「Z」でも付けるかー。

Y:それは、メンバー脱退で改名した「ももいろクローバーZ」のパクリだろ! ウチは誰も脱退してないし!

T:サーフィンに初挑戦してチヤホヤしてもらうとか……。

Y:それはAKB大島優子がいる「Not Yet」でしょ! おっさんが波乗りしてても、誰もチヤホヤしてくんねーぞ! ボケが段々いい加減になってきたあたりで(苦笑)、そろそろ本文をはじめます!!

▲画像1:SONAR X1 PRODUCER

トラック・インスペクタでクリップ情報も管理できる!

前回、トラック・インスペクタは「選択したオーディオ/MIDIトラックに関する、ありとあらゆるパラメーターを操作できる優れたツール」と紹介しましたが、それだけじゃありません!

トラック・インスペクタの上部には[Clip][Track][ProCh]の3つのタブがあります。[Clip]タブを選択すると「クリップ・プロパティ・インスペクタ」という画面が表示されます。こちらでは、クリップに関する情報管理や、Audio Snap 2.0、グルーブクリップ、クリップ単体へのエフェクト挿入などの設定が行えます。

これまでは、右クリックでコンテキスト・メニューを表示して[プロパティ]や[Audio Snap]を開いていたものですが、SONAR X1ではクリップをクリックするだけで、トラック・インスペクタにそれらの情報が表示され、コントロールも可能となったのです。

▲画像2:クリップをクリックすると、瞬時にトラック・インスペクタ上にプロパティ情報が表示されます。

プロパティ・セクション

選択したクリップの情報(プロパティ)を表示することができ、それぞれの項目の変更が可能です。クリップの名前、タイムの表示形式および開始時間、長さ、配色などの変更が行えます。プロパティ・セクションでは、数字によって細かい設定が可能なので、ドラッグ&ドロップではやや難しい緻密な移動や微調整が行えます。

▲画像3:プロパティ・セクションをトラック・インスペクタに表示させながら、トラック・ビューで作業ができるのでとても便利です。

▲画像4:試しにプロパティ・セクションの開始/長さ/配色を変更してみましょう。ドロップ&ドラッグ操作を行わなくても、クリップの移動や長さの調整が可能です。また、トラックが膨大になった際、ボーカル・トラックのような楽曲の中心となるクリップを目立つ配色に変えるというのも、ひとつのアイデアです。

グルーブクリップ・セクション

トラック・インスペクタの「プロパティ」の下に「グルーブクリップ」という欄があります、ここをクリックすると、グルーブクリップ・セクションが表示されます。クリップを選択後、こちらの[ループ]という項目のチェック・ボックスをオンにすると、グルーブクリップに変換されます。画像5の場合、元のクリップは【BPM=140】でしたが、グルーブクリップ化したことによって、プロジェクトのBPMである【120】に変更されました。

▲画像5:[ループ]をオンにすると、すぐさまグルーブクリップ化されます。

▲グルーブクリップ化の前(BPM=140)

▲グルーブクリップ化の後(BPM=120)

少々乱暴に言うならば、ドラムなどの1~2小節単位のフレーズを、ビシッとプロジェクトのBPMに合わせ込んでくれる機能と言えます。でもそれだけでなく、ピッチやビート数も変更できるので、より面白い効果を生み出せるのです。次のテクニックは以前にも紹介したものですが、今回はこの機能を使って、再度、紹介したいと思います。

●倍速ビートを作る

まずは、ビート数を半分にすることで、倍速ビートを作りましょう。【BPM=90】のヒップ・ホップのビートで、ビート数を半分にしてみると【BPM=180】のドラムンベース・ビートになります。

▲画像6:[クリップのビート数]を【8】から半分の【4】に変更すると、ビートが倍速になります。

▲クリップのビート数【8】

▲クリップのビート数【4】

●ピッチを変える

ラップのフレーズをグルーブクリップで反復させるようにして、さらにピッチを上げ下げすると、ヒップホップ・シーンで定番の"チョップド&スクリュー"的な効果が得られます。

▲元となるラップのループ

ピッチの値を【-10】くらいに下げてみました。

▲画像7:いわゆる"チョップド&スクリュー"のような効果が得られます。

▲ピッチを下げた状態。

次は、ピッチの値を【+12】に変更してみました。"チョップド&スクリュー"は、元々はレコードの回転数を下げることでピッチを低くするという使い方が多かったのですが、反対にピッチを上げるといった使い方も見受けられます。

▲画像8:エレクトロなどのクラブ・ミュージックでは、このように声のピッチを上げるといった効果もよく耳にしますね。

▲ピッチを上げた状態。

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Profile

Blind Loop Master(鈴木貴幸/鈴木善典)

Blind Loop Master

ヒップホップ・ユニットBlind Loop Masterとして2004年にデビュー。その後トラック制作、執筆、CM音楽、DJ など多岐にわたる活動を行う。近年ではThe LASTTRAKというリミックス・ユニットを始動。DJ仕様にリミックスした作品が好評を受け注目を集めている。同時にアーティストとの交流も活発となり、元韻踏合組合のMINT氏とはコラボレーションが実現。「だぶすてEP」としてリリースされ話題となる。リミックスやDJのオファーも多く、DJとしては2011年7月に歌舞伎町で行われた野外イベント 「Re:animation」でプレイ。リミキサーとしては同年6月に発売となった覆面HIPHOPユニットMIDICRONICAのRemix盤「改」「混」に参加したほか、ダブ・ステップ専門ネット・レーベルLowfer Recordsの「HARUTA.EP」にも参加している。

Blind Loop Master Myspace:
http://www.myspace.com/blindloopmasterdotjp

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