【3】組み合わせによって独自のエフェクトが作れる「FX Chains 2.0」
SONAR X1より加わった「FX Chain機能」にGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)機能が追加され、「FX Chains 2.0」としてより面白いツールとなりました。
基本的な機能は、複数のエフェクトを組みわせたものを、1つのエフェクトとして扱えるというもの。以前は、個々のエフェクトがリストに表示されるだけで、少々素っ気がなかったんですが、新たにGUI表示が可能となったことで、愛着を持って独自のエフェクトが作れるようになりました。
手順を追って説明すると、まずGUIに好きなエフェクトをドロップ&ドラッグして、インポートした各エフェクトから操作したいパラメーターを選択し、そのパラメーター専用のツマミやボタンを作成していくという感じです。デザインを変えることもできるので、まさに「自分好みのエフェクト」を作り上げていく気分を楽しむこともできますよ。
▲画像7:FX Chains 2.0。GUI画面に好きなエフェクトを追加し、任意のパラメーター用のボタンやツマミを追加できます。
【4】操作性がアップした「ループ・コンストラクション・ビュー」と「ステップ・シーケンサー」
操作性を向上すべくSONAR X1でユーザー・インターフェースの大幅なリニューアルがありましたが、SONAR X1 Production Suiteでも、さらなるリニューアル!
オーディオ編集機能としておなじみの「ループ・コンストラクション・ビュー」のインターフェースも新しくなりました。従来は、すべてのパラメーターが表示されていて、ややゴチャゴチャした印象でしたが、今回はシンプルな表示に変更され、操作性もアップしました。スレッショルドの設定も数字からフェーダー方式に変更となり、適切なポイントを検出しやすくなったと思います。
また、感覚的にリズムが打ち込めることでダンス・ミュージックに最適な「ステップ・シーケンサー」のデザインも一新! 以前よりもメリハリのあるカラーリングで、かなり見やすくなったと思います。
▲画像9:ステップ・シーケンサー画面。こちらも配色が一新され、明るくなりました。
【5】ブラウザ機能がさらなるパワー・アップ!
新しいブラウザでは、挿入済みのプラグイン・シンセをシンセ・ラック内で置き換えたり、SONAR内で作成/加工したデータをドラッグ&ドロップでブラウザに保存できるようになりました。
個人的には、特に後者の機能は待ちに待ったものでした。我々はよく、既存の音源をサンプリングして、それを使いやすいように編集したサンプリング・ライブラリを作っています。そのため、新しいブラウザになったことで、クリップ・ビューで編集した後すぐにブラウザに送り込めることは、非常に助かります! 同様に、先ほど紹介したFX Chains 2.0もブラウザへドラッグ&ドロップで保存可能です。
他にも、従来はシンセ・ラックでシンセを削除した後にトラックも削除しないといけませんでしたが、今回はシンセ・ラックでシンセを消すと、トラックも同時に削除してくれたり、インポート済みのシンセを削除することなく別のシンセに置き換えるといった機能も追加されました。
▲画像10:クリップ・ビューからドラッグ&ドロップでブラウザへ保存できるようになりました。
【6】Music XMLファイルのエクスポートに対応! 楽譜作成ソフトやSNS「SoundCloud」と連携!
データを「Music XMLファイル」形式でエクスポートできるようになったことで、市販の楽譜制作ソフトでの読み込みが可能となりました。さらに、音楽ソーシャル・ネットワーク・サービス「SoundCloud」に、SONARから直接アップロードすることもできるようになりました。
SoundCloudは、TwitterやFacebookのようなソーシャル・ネットワーク・サービスとの相性がよく、音楽データをブログやHPへ埋め込む際にもとても便利です。我々は、以前よりSoundcloudで楽曲を発表しているのですが、今回用意されているSoundcoudへのアップロード用画面では、ほとんどの項目を記入できるので「これは気が利いてる!」と感心しましたよ。
▲画像11:SONARからSoundcloudへ直接アップロードが可能。曲ができたら、各項目を埋めてネットに公開してみましょう! TwitterやFacebookでシェアすれば、世界中から反応があるかも!?
T:今回のSuiteへのアップデートは、前回ほど大きな変化ではないけど、正直に言って、これくらいがちょうどいいかもね。
Y:SONAR X1がようやく使い慣れてきたというユーザーさんも多いと思うし。我々も、やっと慣れてきたって感じだからね。俺なんか、PCやモニターを新調して作業環境そのものを変えたからなぁ。
T:ProChannelに追加されたサチュレーションとPC4K S-Type Expander/Gate、そしてZ3TA+ 2の追加だけでも、かなり充実してるよね。
Y:我々としてはZ3TA+ 2の追加が一番のトピックだったね。すでに実戦配備されてるし!
T:ProChannnelに追加された新モジュールは、プロフェッショナルなサウンド作りに求められてくる性能だと思うし、ますますミックス作業がやりやすくなってきたと思うなぁ。
Y:では次回から「SONAR X1 Production Suite」の各新機能および新プラグインを詳しく説明していきましょう! ではまた!
第59回:さぁZ3TA+2の時間だ!の巻 後編~まだまだ機能が盛りだくさん!~
第58回:さぁZ3TA+ 2の時間だ!の巻 前編
第57回:「ProChannel」に強力2大モジュールが仲間入り!の巻
第56回:SONAR X1 Production Suiteダイジェスト・レポート
第55回:先進技術で『音』が見える!?「R-MIX」後編の巻 ~エフェクト&応用編~
第54回:先進技術で『音』が見える!?「R-MIX」前編の巻
第53回:SONAR X1ユーザーも嫉妬する!?入門者向け「MUSIC CREATOR 6」がスゴイ!の巻
第52回:ツール・モジュール特集:新機能「スマート・ツール」と各専用ツールの使い分けを考えようの巻
第51回:SONAR X1のエース機能!? トラック・インスペクタを研究しよう!~後編の巻~
第50回:SONAR X1のエース機能!? トラック・インスペクタを研究しよう! ~前編の巻~

Blind Loop Master
ヒップホップ・ユニットBlind Loop Masterとして2004年にデビュー。その後トラック制作、執筆、CM音楽、DJ など多岐にわたる活動を行う。近年ではThe LASTTRAKというリミックス・ユニットを始動。DJ仕様にリミックスした作品が好評を受け注目を集めている。同時にアーティストとの交流も活発となり、元韻踏合組合のMINT氏とはコラボレーションが実現。「だぶすてEP」としてリリースされ話題となる。リミックスやDJのオファーも多く、DJとしては2011年7月には歌舞伎町で行われた野外イベント 「Re:animation」でプレイ。リミキサーとしては同年6月に発売となった覆面HIPHOPユニットMIDICRONICAのRemix盤「改」「混」に参加したほか、ダブ・ステップ専門ネット・レーベルLowfer Recordsの「HARUTA.EP」にも参加している。
Blind Loop Master Myspace:
http://www.myspace.com/blindloopmasterdotjp







