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> 第57回:「ProChannel」に強力2大モジュールが仲間入り!の巻

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新モジュール紹介~その1「Softube Saturation Knob」

ここからは、SONAR X1 Production Suiteから新たに仲間入りしたモジュールを紹介していきたいと思います。

まずひとつ目は、ビンテージ・サウンドの再現に定評のあるSoftube社の「Softube Saturation knob」です。特長的な大きなツマミを回すだけというかなりシンプルな操作なんですが、ツマミを半分くらい回したあたりから、バリっとサチュレーション効果が出てきます!

▲画像10:チューブ・サチュレーター「Softube Saturation Knob」。

ここで、オーディオ素材のベースと、プラグイン・シンセSI-Drum Kitの2種類の素材に対して、Softube Saturation knobをかけてみましょう。

●例1:ベース

おおよそ、ツマミを半分程度回してみました。Softube Saturation knobをかけたことで、ゴリっと太くてパワフルなサウンドになったと思います(低音が聴き取りづらいかもしれませんので、ぜひヘッドホンでチェックしてみてください!)。

▲ビフォー

▲アフター

●例2:ドラム

Softube Saturation knobによって、ワイルドでド派手なビートになります!

▲ビフォー

▲アフター

ツマミの下に切り替えスイッチがあります。帯域別に、高音域に強めにサチュレーションがかかる「KEEP HIGH」、低域/中域/高域に相対的にサチュレーションがかかる「NATURAL」、低域に強めにかかる「KEEP LOW」という3タイプを切り替え可能です。目指すサウンドに合わせてセレクトしましょう。

▲「KEEP HIGH」を選択した場合

なお、チューブ・サチュレーション機能そのものは、以前から搭載されています(「TUBE」)。今回、新たに搭載された「Softube Saturation knob」は、それとはキャラクターが違いますので、いろんな素材でその効果を比べてみて、気に入った方を使ったり、対象とする素材によって使い分けるといいと思います。

新モジュール紹介~その2「PC4K S-Type Expander/Gate」

エキスパンダー/ゲートをザックリと簡単に説明すると、録音した楽器音にかすかに混じってしまったノイズやリバーブ/ディレイなどを、目的とする音を損なうことなくカットする際に使うエフェクトです。

エキスパンダーとゲートの違いですが、エキスパンダーは、ある一定の音量よりも小さい音を圧縮するものです。つまり、小さい音を、ものすごく小さくすることで、ノイズ成分を相対的に消えたように感じさせるという効果です。一方のゲートは、一定音量以上の音は通して、それ以下の音はカットするというものになります。

ちなみに「PC4K S-Type Expander/Gate」では、[GATE]スイッチをクリックして点灯させるとゲート、消灯状態にするとエキスパンダーとして動作します。

▲画像11:エキスパンダー/ゲート「PC4K S-Type Expander/Gate」。

例として、宅録したボーカル・トラックにエキスパンダーとゲートをそれぞれかけてみましょう。効果が分かりやすいように、ここでは極端にかけてみました。まずは、元となるボーカル・トラックを聴いてください。

▲ビフォー

●例:エキスパンダー

冒頭のノイズが消え、歌と歌の間で聴こえていたノイズや残響音が気にならなくなりました。ボーカルなど、強弱の差が大きい素材に対しては、どのくらいのレベルの音をカットするか調整しながら試してみるといいでしょう。

▲アフター

●例:ゲート

極端にゲートかけているので、歌の切れ際がいきなりカットされるように処理されています。この効果を逆に活かして、意図的にブツギリ感を出したい時は、こういった手法がオススメ。例えば、ドラムやパーカッションなどリズムにメリハリ感を出したい場合は、こういった使い方も十分に「アリ」です。

▲アフター

以上の2つの例のように、素材に合わせてエキスパンダーとゲートを使い分けるといいでしょう。さらにサイド・チェインのスイッチも用意されていますので、これまでSonitus:fxのゲートやコンプレッサーでサイド・チェインを使っていた方は、ぜひ新モジュールのPC4K S-Type Expander/Gateでも試してみてください。

サイド・チェインの活用法や、サイド・チェインならではのアレンジ手法について、今後、機会を見て特集を組みたいと考えています。どうぞお楽しみに!

T:コンプレッサーやサチュレーション、ゲート、エキスパンダーといったエフェクトって、実はオレたちも、詳しい原理は分かってないんだよね。

Y:エフェクトは、とりあえずいじってみて、感覚で覚えるのが大事なんですよ!

T:まぁ確かにそうだけど......せっかくなので、この連載を通して、みなさんと一緒に、これらのエフェクトの勉強をしていければと思ってます。実際に曲作りを行う企画も考えているので、具体的なエフェクトの使い方は、今後の連載でフォローします!

Y:今回、エキスパンダー/ゲートの紹介で使用した女性ボーカルの素材は、インターネットのポッドキャスト番組「JET B ラジオ」をやってる、おならBOOさんとギャースさんです! ヒップ・ホップ好きな方は、ぜひとも検索して聴いてみてくださいね!

T:あと、3月に我々2人揃って、"The LASTTRAK"名義でDJをやります! 3月10日「トキオーミント MMMMリリパなー@渋谷SHIFTY」、3月11日「相対領域Vol.1@青山蜂」です。それぞれ、イベント名やクラブ名で検索していただければと思います!

Y:ではまた!

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Profile

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

Blind Loop Master

ヒップホップ・ユニットBlind Loop Masterとして2004年にデビュー。その後トラック制作、執筆、CM音楽、DJ など多岐にわたる活動を行う。近年ではThe LASTTRAKというリミックス・ユニットを始動。DJ仕様にリミックスした作品が好評を受け注目を集めている。同時にアーティストとの交流も活発となり、元韻踏合組合のMINT氏とはコラボレーションが実現。「だぶすてEP」としてリリースされ話題となる。リミックスやDJのオファーも多く、DJとしては2011年7月には歌舞伎町で行われた野外イベント 「Re:animation」でプレイ。リミキサーとしては同年6月に発売となった覆面HIPHOPユニットMIDICRONICAのRemix盤「改」「混」に参加したほか、ダブ・ステップ専門ネット・レーベルLowfer Recordsの「HARUTA.EP」にも参加している。

Blind Loop Master Myspace:
http://www.myspace.com/blindloopmasterdotjp

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