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mnavi Academy Computer Music
> 第58回:さぁZ3TA+ 2の時間だ!の巻 前編

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オススメの新プリセットを紹介!(つづき)

●Pads

・Celestial Velocity FS

鍵盤を長めに押していると、このサンプル音のように変化するプリセットも多く搭載されています。この音色は、徐々に音が大きくなっていき、とても臨場感があります。音色的には汎用性も高いので、クラブ・ミュージック全般に使えるんじゃないでしょうか。

●Sequences 1

・Acid Lines 2 FS

前のバージョンに引き続き、フレーズが組み込まれているシーケンス系音色も豊富に揃っています。鍵盤を押しっぱなしにしているだけで、どんどんフレーズが展開していきます。これだけで、1曲作れてしまいそうです(笑)

・BRF Driving Sweeps FI

こちらはトランス系。ハードなリフで、かつスウィープのかかる、変化の大きなシーケンス・フレーズです。

●Short&Plucked Synth

・Commodore64 Hits XS

ゲーム音楽っぽいプリセットもあります。派手ハデなプリセットだけでなく、チープな音色がたまらないプリセットも、数多く用意されているんです。

●Sound FX

・8 Bit Bombs XS

効果音系のプリセットも豊富ですが、ここでは、続けてゲームっぽい音色を選んでみました。名前の通りに、いかにもゲームで出てきそうな爆弾の効果音です。あえて8bitっぽい音だけで曲を作るチップ・チューンというジャンルも、今やすっかり定着した感がありますね。でもチップ・チューンのみならず、ゲーム・ミュージックっぽい雰囲気をプラスしている楽曲も、今では数多くリリースされています。

これ以外にも、ゲーム・キャラクターがジャンプした時の効果音っぽい「Gamer Jump BC」や、「Nintendont BC」、「Pac Manners BC」といった、名前もズバリな(笑)、いかにもゲームっぽい音があります。

自分好みにエディットしてみよう!

魅力的なプリセットがたくさんあっても、理想の音に100%合致するということは、なかなかありません。「あと少しなんだけど……」ということは、よくあると思います。そんな時には、プリセットを理想の音に近づけるために、各パラメーターを調整してみましょう!

「どこをどういじったらいいのか分からない!」という初心者の方のために、我々がよく操作しているパラメーターをピックアップして紹介したいと思います。

●eg(エンベロープ・ジェネレーター)

▲画像6:egセクション

このセクションでは、アタック(ATTACK)、ディケイ(DECAY)、サスティン(SUSTAIN)、リリース(RELEASE)を設定できます。鍵盤を押した時から離した時、そしてその後の、シンセ音のダイナミクスの変化を調整するセクションです。

例として、アタックを中心に調整してみました。使用するプリセットは「Factory Content」の「Leads Hard:Classic Saw Analog BC」を使いました。まずは、プリセットの音を聴いてください。

▲画像7:プリセット「Leads Hard:Classic Saw Analog BC」のエンベロープ。

▲ビフォー

プリセットはハードな印象でしたが、アタック値を上げて、ゆっくりと音が立ち上げるようにしてみると、ハードなイメージから一転して、ソフトな音色になります。

▲画像8:ATTACK(音の立ち上がり)を緩やかにしてみました。

▲アフター

画面上の曲線をクリックしてカーブを動かすこともできるので、ディケイやサスティンといったパラメーターの意味はよく分からないという人でも、エンベロープ・カーブをいじりながら、どういう風に音が変化するのかを聴いてみると、シンセの音作りの勉強になると思います。

●filter(フィルター)

filterセクションでは、カットオフ(CUTOFF)やレゾナンス(RESO)を操作して、音の印象を変えてみると面白いでしょう。

カットオフ値で指定した周波数より高い帯域をカットします。レゾナンスは、カットオフで指定した周波数周辺の帯域を強調して、音に癖を付けます。実際に我々も、プリセット音色に対して、カットオフやレゾナンスを操作して音作りを行うことが多いですね。

ここでは、同じく「Factory Content」のプリセット「Leads Hard:Bobs Alive(Vel)BT」を選び、カットオフとレゾナンスを変化させてみました。元々シンプルなベース音色ですが、カットオフ値を上げていくと高音成分が出てきて、さらにレゾナンス値を上げていくことで、より鋭い音色に変化していきます。これらのパラメーターを使って、オケの中で音を目立たせたり、逆に抑えたりすることができるのです。

▲画像9:カットオフとレゾナンスは、MIDIコントローラーで操作できるようにしておいて、曲の展開にあわせてオートメーションを書き込むこともできます。

やはりたった1回では、Z3TA+ 2の魅力をすべて伝えきれませんでした……。ので! 次回も引き続き、Z3TA+ 2を紹介していきたいと思います! エフェクターやLFOなど、まだまだ紹介したい項目があるので、お楽しみに。

Y:SONARにバンドルされて以来、ずっとZ3TA+を使ってきたから、今回新たにZ3TA+ 2になった時は、うれしかったなぁ。

T:プリセットがグッと増えたし、操作性も高くなったもんね。

Y:今年もCDとして世に出す曲がありますが、それらのほとんどで「Z3TA+ 2を使ってる!」と言っても過言ではないでしょう!

T:まだまだZ3TA+ 2の魅力を紹介しきれてませんので、次回も引き続き、Z3TA+ 2を特集しますよ!

Y:では、また!

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Profile

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

Blind Loop Master

ヒップホップ・ユニットBlind Loop Masterとして2004年にデビュー。その後トラック制作、執筆、CM音楽、DJ など多岐にわたる活動を行う。近年ではThe LASTTRAKというリミックス・ユニットを始動。DJ仕様にリミックスした作品が好評を受け注目を集めている。同時にアーティストとの交流も活発となり、元韻踏合組合のMINT氏とはコラボレーションが実現。「だぶすてEP」としてリリースされ話題となる。リミックスやDJのオファーも多く、DJとしては2011年7月には歌舞伎町で行われた野外イベント 「Re:animation」でプレイ。リミキサーとしては同年6月に発売となった覆面HIPHOPユニットMIDICRONICAのRemix盤「改」「混」に参加したほか、ダブ・ステップ専門ネット・レーベルLowfer Recordsの「HARUTA.EP」にも参加している。

Blind Loop Master Myspace:
http://www.myspace.com/blindloopmasterdotjp

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