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第59回:さぁZ3TA+2の時間だ!の巻 後編~まだまだ機能が盛りだくさん!~ 第59回:さぁZ3TA+2の時間だ!の巻 後編~まだまだ機能が盛りだくさん!~

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ヨシノリ(Y):寒い季節も終わり、だんだん暖かくなってきまして……。

タカユキ(T):今季の新作アニメも、だいたい出揃いましたね!

Y:やっぱ、そっちの話かい!

T:お前もアニメ好きなくせに! この連載のヒントを探すのに必死なんだよ!

Y:別のところで必死に探せよ! オープニング・トークで悩みすぎなんだよ!

T:俺らもクトゥルー神話を取り入れよう! キャッチ・コピーも「這いよる連載……」。

Y:コラッ! さっそく見たばっかりのニャル子さんからパクろーとするな!

T:んじゃ、俺たち兄弟が宇宙を目指す話を盛り込むとか……。

Y:宇宙兄弟かよ! なんのヒントにもなってないし!

▲画像1:SONAR X1 Production Suite

続・自分好みにエディットしてみよう!

前回は、豊富なプリセットの一部から、オススメの音色を紹介したり、エンペロープ・ジェネレーターやフィルターを使った音色作りの基礎を紹介しましたが、「Z3TA+ 2」には、まだまだ注目の機能がたくさんあります。初心者でもすぐに使える手軽な機能から、超高度な機能まで山ほどありまして、中でも高度な機能は、正直言って、我々もまだまだ勉強中なものもあります。そこで今回は、誰もが手軽に使えて、しかも効果的で、すぐに使ってみたくなるような機能を中心に紹介していこうと思います。

●OSC(オシレーター)

オシレーターとは、シンセ・サウンドの大元となる波形を作り出すセクションのことで、Z3TA+ 2では最大6つのオシレーター波形を合成することができます。……こう説明しても、初心者の場合、なかなかピンとこない方も多いと思いますので、プリセット音色を例に解説しましょう。「Lead Hard」バンクにある「Doctor Waap 1 BC」というプリセットが、どのような音で構成されているのか見てみます。まずは、そのプリセット・サウンドを聴いてください。

▲プリセット「Doctor Waap 1 BC」

メイン画面の左上にオシレーター・セクション([OSC])があり、そのエリアの上部に[1]~[6]の数字があります。このプリセット音色の場合、[1]、[2]、[3]が点灯していますね。これは、3つのオシレーターで音色が構成されているということを表しています。

それでは、各オシレーターの[LEVEL]ツマミを操作して、それぞれのオシレーター・サウンドを単体で鳴らしてみましょう。

▲画像2:プリセット「Doctor Waap 1 BC」を構成するオシレーター1の画面。

▲画像3:同じくオシレーター2の画面。

▲画像4:オシレーター3の画面。

各オシレーターとも高音が出ていて、似ているようにも感じますが、それぞれ個性が違っています。オシレーター1は丸みのある音、オシレーター2はアタックに癖があり高音のみが鳴るスカスカな感じ、オシレーター3もアタックに癖がありますが、太めのサウンドで、すぐに音が途切れます。

これらの3つのオシレーター・サウンドが組み合わさって「Doctor Waap 1 BC」という音色が成り立っているということが、お分かりいただけたかと思います。

ここからさらに、オシレーターの波形タイプを変えたり、オクターブを変更したりして、さらに自分好みの音色に近づけていくことが可能です。また、空いているオシレーター(この場合だと[4]~[6])に新たな波形をプラスして、独自のサウンドを追求していくこともできるでしょう。

▲画像5:オシレーター波形は、種類も豊富に用意されています。

ここまで突っ込んで音作りを行うのは、少し難解そうだなぁと感じる人もいるかと思います。でも、そこまでやらなくても、もっと簡単に考えて、不要と思ったオシレーターのレベルをゼロにしたり、オクターブを上げ下げしてみるだけでも、音色の印象は大きく変わります。そういった作業は、実際に我々もよくやっていることなのです。つまり、オシレーターを「足し算」で使う以上に、「引き算」をすることが、Z3TA+ 2を使いこなすポイントなのです!

●PORTAMENTO TIME(ポルタメント・タイム)

オシレーターには、まだまだいろいろな機能が搭載されているのですが、すべてを紹介していくと、オシレーター・セクションの紹介だけで今回の連載が終わってしまうので(苦笑)、中でもオススメのポルタメント・タイムを取り上げてみます! これは、すぐに使ってみたくなる便利なパラメーターですよ!

▲画像6:[OSC]の隣になる[perform]をクリックすると、ポルタメント・タイムを設定できる画面が表示されます。

ここに用意されている[PORTAMENTO TIME]ツマミを動かすと、ある音程から別の音程へ連続して鳴らした時に、その音程間を滑らかにつなげてくれます。百聞は一見にしかず! とにかく、音を聴いてみてください。

ここでは、ポルタメント・タイムをゼロに設定した場合と、ツマミを最大に回した場合の違いを聴き比べてみてください。

▲ポルタメント・タイムがゼロの場合

▲ポルタメント・タイムが最大の場合

このように、音程が変わる際に滑らかに音をつなげてくれるので、リード・シンセでメロディを奏でる時に、ポルタメント・タイムはとても重宝する機能なのです。

Z3TA+シリーズの特長! モジュレーション・マトリクスも健在!

Z3TA+シリーズの特長の1つが、モジュレーション・マトリクス(modulation matrix)。前のバージョンと同様に、LFOなどと組み合わせることでさまざまな面白い効果が得られます。

ダブ・ステップやブロ・ステップでお馴染みのベース・サウンド“wobble bass”を作ったり、どんどんとピッチが上がっていくような効果音も、モジュレーション・マトリクスを使ってZ3TA+ 2で作ることができるので、ぜひ試してみてください!

▲画像7:モジュレーション・マトリクスについては、バックナンバー第42回「Z3TA+(ゼータ)・刻(とき)を越えて...の巻」や第43回「SONAR大定番ソフト・シンセ「Z3TA+」の魅力~応用編」も併せてご覧ください!

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Profile

BLIND LOOP MASTER(鈴木貴幸/鈴木善典)

Blind Loop Master

ヒップホップ・ユニットBlind Loop Masterとして2004年にデビュー。その後トラック制作、執筆、CM音楽、DJ など多岐にわたる活動を行う。近年ではThe LASTTRAKというリミックス・ユニットを始動。DJ仕様にリミックスした作品が好評を受け注目を集めている。同時にアーティストとの交流も活発となり、元韻踏合組合のMINT氏とはコラボレーションが実現。「だぶすてEP」としてリリースされ話題となる。リミックスやDJのオファーも多く、DJとしては2011年7月には歌舞伎町で行われた野外イベント 「Re:animation」でプレイ。リミキサーとしては同年6月に発売となった覆面HIPHOPユニットMIDICRONICAのRemix盤「改」「混」に参加したほか、ダブ・ステップ専門ネット・レーベルLowfer Recordsの「HARUTA.EP」にも参加している。

Blind Loop Master Myspace:
http://www.myspace.com/blindloopmasterdotjp

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