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DRUMS 第16回:音源TD-20を強力にパワーアップさせるエクスパンション・ボードTDW-20 山崎彰

今年の夏も暑く厳しい日々でしたが、ようやく涼しくなってきたこの頃、今の季節こそ、ドラムをバンバン叩いて、そして気持ち良い汗をかいて、スッキリした気分で毎日過ごしたいですね。そこで、ドラムを叩くことがより一層楽しくなる新製品を紹介しましょう。ローランドから8月末に発売されたばかりの新製品、V-Drumsの最上位音源TD-20をパワーアップさせるエクスパンション・ボード、TDW-20だ。

エクスパンション・ボードというのは、電子楽器の機能を拡張するボードで、音源の裏側などにあるフタを開けてはめ込む小さな基盤だ。取りつけることによって、新しい機能や音色を増設できるんだね。今回発売されたTD-20用のエクスパンション・ボードTDW-20は、新しい音色が増えるのはもちろんなんだけど、一番のポイントは、強弱の変化など、音の表現力が格段に向上しているところなんだよね。またその他にも、音をカスタマイズできるV-Edit機能や、アンビエンスなども強化されて、音作りの面でもかなり役立つようになっているよ。一段とアコースティック・ドラムに近づいたTDW-20。僕個人的には、単なる拡張ボードというよりは、車に例えると、エンジンを丸ごとパワーアップしたものに載せ替えたように感じるよ。TD-20ユーザーにはぜひ取りつけてもらいたい超オススメ品だ。TDW-20をつけて、一度叩いちゃうと、もう後戻りしたくなくなると思うよ。

それじゃあ、具体的にどうパワーアップしたのか見てみよう。

音楽的な表現力が一段とパワーアップ

例えばスネアだけを見ても、細かいロールやゴースト・ノートなどの繊細なショットから、パワフルなオープン・リムショットまで、強弱の変化が今まで以上に自然になったんだ。じゃあ音で聴いてみよう。

とっても自然でしょ。ドラマーが表現したい気持ちにちゃんとついてきてくれるんだね。もちろんスネアだけじゃなく、キック、タム、シンバル、そしてハイハットも、それぞれ表現力の幅がパワーアップしているのだ。それじゃあ、キット全体で叩いてみよう。

▲ピアニシモからフォルテシモまで、強弱の表現力の豊かさをよく聴いてみてね。

オープン/クローズが、よりスムーズになったハイハット

ハイハットは叩き方でいろんな音が出る楽器だから、ドラム全体の表現力のカギを握っている重要な部分なんだけれど、TDW-20では、スティックのチップとショルダーで叩き分けた音色の変化や、クローズからオープンへの変化がより自然になったのだ。これも嬉しいパワーアップだよね。では、具体的にどう自然になったのか、機能的な面から見てみよう。

ハイハットのオープン/クローズ、すなわち開ける幅は左足のペダルでコントロールするんだけど、例えばハイハットの開き幅を一定にキープした状態でも、スティックでさらに強く叩くとハイハットが揺れて、音は一層オープンになったように激しい音になるよね。このようにハイハットのサウンドは、開ける幅と叩く強さが複雑に合わさって微妙に変化をするから、これを電子楽器で再現するにはかなりの技術が必要だと思うんだけど、TDW-20はその表現にも追従しているんだ。じゃあ、それを音で確かめてみよう。ほんの少しだけオープンにした状態をキープしながら、叩く強さだけを変えて叩いてみるよ。

▲ハイハットの開き幅は一定で、叩く強さだけを変えています。

まさにアコースティック・ドラムのハイハットと同じように、自然なサウンドでしょ! V-Drumsはこの素晴らしい技術のおかげで、ドラマーが自然な気持ちで楽しく演奏できるんだよね。このTDW-20のハイハットはこの他にも、クローズからオープンへの変化が今まで以上に自然になったり、いろんな面で反応がナチュラルになったので、さらに表情豊かな演奏ができるようになったのだ。じゃあ、パワーアップしたハイハットの表現力を存分に生かして、叩いてみるよ。

▲これがTDW-20のハイハットの表現力だ。