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DRUMS 第19回:TDW-20でさらにパワー・アップするV-Edit機能 山崎彰

みなさんこんにちは。寒いこの季節もV-Drumsを叩いて良い汗かいてますか?! 今や世界中のドラマーに愛され、そして活用されているV-Drumsの最上位機種の音源TD-20。そして、そのTD-20をより一層パワー・アップさせるのがエクスパンション・ボードTDW-20だ。これを装着すると、表現力の幅がより広がり、演奏もさらにしやすくなり、それによってサウンドも自然になるんだね。叩いてみればV-Drumsがさらにアコースティック・ドラムに近づいたと感じさせてくれるよ。と、ここまでは前回までにいろいろと紹介してきたことだけど、今回はTDW-20で強化された機能のひとつ、V-Editに注目してみよう。

TD-20

▲パーカッション・サウンド・モジュール TD-20。

TDW-20

▲TD-20のためのエクスパンション・ボード TDW-20。

TDW-20でV-Editも進化した

V-Editというのは、V-Drumsの音を自分の好みにカスタマイズできる機能なんだけど、これは単に音色を置き換えることができるだけじゃなくて、ドラムのシェルの材質や深さ、そしてシンバルの大きさなど、ドラム・サウンドに関わるさまざまな要素を、音源の中で作り変えることができるのだ。だから音作りは自由自在、自分がイメージしたドラム・セットのサウンドも簡単に作り出せちゃうんだね。そして、TDW-20によってV-Editが進化し、そのおかげでドラム・サウンド全体の表現力も今まで以上にアップしたんだ。では、パワー・アップしたV-Editを細かく紹介していくことにするね。その威力は本当にすごいよ! まずはキット・レゾナンスから。

キット・レゾナンス(Kit Resonance)

▲キックにキット・レゾナンス[3]。

▲キックにキット・レゾナンス[8]。

アコースティック楽器は楽器本体が響いて音が鳴るんだけど、特に低音域の音は周りに共鳴する力が大きい。だからアコースティック・ドラムは、キックを踏むとタムやスネアにも響きが伝わって微妙な鳴りを生むでしょ。そのドラム・セット全体の共鳴を再現したのがキット・レゾナンスなんだ。これはV-Editの中の新機能なのだ。キックのサウンドにキット・レゾナンスのサウンドを重ねると、よりリアルでライブっぽいドラム・サウンドが作れるんだね。

▲キット・レゾナンスを徐々に増やしてみるよ。

▲キット全体で叩いてみよう。最初はキット・レゾナンスなし、そして後半はキット・レゾナンスを加えてみたよ。

ここでは、その違いを分かりやすくするために、強めのキット・レゾナンスで叩いてみたけど、実際は微妙に加える程度が、リアルで良いんだよね。

スネア・バズ(Snare Buzz)

▲キックにスネア・バズ[8]。

アコースティック・ドラムでは、キックやタムを鳴らすとスネアのスナッピー(響き線)が「ジャッ」と共鳴する時があるんだけど、このノイズのような音をスネア・バズと呼ぶんだ。今までのV-Editでも、キックとタムそれぞれの音にスネア・バズを重ねることができたんだけれど、TDW-20でその反応がさらに進化し、叩く強さによってバズ音が自然な変化をして、サウンドに表情がつくようになったんだよ。弱く叩けばその鳴りは優しく、強く叩くと響きも強くなるんだね。ドラマーの立場じゃなければ、さほど重要とは思わないサウンドの表情かもしれないけど、小さなところまでのこだわりがドラマーには嬉しいし、こういう部分がより自然なサウンドにつながるんだよね。

▲キックに徐々にスネア・バズを足していくよ。強弱で表情がつくところも分かるかな。そしてタムにもスネア・バズを足してみよう。キックにはタイトなバズで、タムにはルーズなバズがかかるんだ。リアルでしょ!

マイク・ポジション(Mic Position)

▲マイク・ポジションを[OUTSIDE3]、レベルは[+2]。

▲マイク・ポジションを[INSIDE4]、レベルは[+2]。

これもTDW-20によって強化された部分だ。実際にアコースティック・ドラムをレコーディングする場合はマイクで録るわけだけど、マイクをセットする位置だけでかなり音が変わるんだ。それを再現するのがこのマイク・ポジションで、セットする位置のバリエーションがさらに増えて、音作りの自由度がかなり広がったんだ。

▲標準の位置から徐々にマイクを離して、そして近づけてみよう。マイクの距離感がしっかり出ているよね。

マイク・サイズ(Mic Size)

▲キックにマイク・オン、マイク・サイズは[NORMAL]。

▲キックにマイク・オン、マイク・サイズは[LARGE]。

アコースティック・ドラムのレコーディングでは、マイクの位置と同様に、使うマイクの種類によってもかなり音が変わるんだ。例えばマイクの大きさなんだけど、音を録る部分が大きいマイクほど、低音をしっかり録音することができるんだよ。このようなマイクの性質をV-Editに生かしたのがこのマイク・サイズ。サイズを大きくすると低音域がより太く強調されふくよかな音になるという、低音域が重要なキックのサウンドのために新しく追加された機能なんだ。マイクの種類を大きいものに変更できちゃうんだよ。これならキックの低音域を強調させることができて、図太いサウンドも思いのままだよね。

▲ノーマル[NORMAL]とラージ[LARGE]を交互に切り替えて叩いてみるよ。リズム・パターンのところも、1小節ずつ交互に切り替えているんだけど、微妙な違いが分かるかな? キックの音をよく聴いてね。[LARGE]に切り替えても低音域が取って付けた感じじゃなくって、低音域の太くなり方がとても自然なので、これも実用的なんだよね。