No.13 ARENA

この音源TD-4は9タイプのアンビエンス・エフェクトも搭載しているのだ。アンビエンスは演奏している部屋の響きだね。これで「ロッククラブ」「アリーナ」「ダンスフロア」「レコーディング」など、シチュエーションに応じた音色や音の響きを再現し、臨場感のあるドラム・サウンドを自分自身でつくることもできるんだね。アコースティック・ドラムの場合、ライブではPAのエンジニアがリバーブなどのエフェクトをかけてドラムの音を広げてくれるけど、V-Drumsだったら自分自身で響きもコントロールできるから嬉しいよね。それに操作も簡単だよ。部屋のタイプとエフェクトのかかる深さを好みに調整するだけ。キットNo.13の「ARENA」もこのアンビエンスがかかった気持ち良い広がりのドラム・サウンドだ。バラードには欠かせないサウンドだよね。その他にもミディアム・テンポのちょっと骨太な曲にも合うよ。
No.15 Reggae

ジャマイカで生まれたリズム、レゲエのドラム・サウンドだ。ひと言でレゲエと言っても実はかなり幅広いんだけど、代表的なリズム・サウンドの特長はティンバレスを使っていたり、スネアのクロス・スティック(クローズド・リムショット)の音だったりするんだね。このキットではタム1がティンバレスになっていて、軽く叩くとティンバレスのヘッドのサウンドで、強く叩くとかん高いオープン・リムショットの音が出るよ。オーディオ・デモの、終わりのほうのフィルで使ってみたよ。
No.16 Percussion

V-Drumsならではの、アコースティック・ドラムでは出せない音もいろいろ入っているよ。このパーカッションのキットは、まずタムがボンゴとコンガだ。これも強く叩くとそれぞれのかん高いスラップ音が出るのだ。そしてスネアはカホンの音。カホンは木の箱のようなパーカッションだね。そしてキックはカホンの中央部を叩いた時に出る低い音だ。ライドはウッド・ブロック。このキットも叩くと楽しくって結構ハマるよ。特に実際のコンガなど、革モノパーカッションは、かなり熟練しないと良い音が出せないけど、V-Drumsなら誰でも良い音で、手も痛くならず、足まで使えるから、1人で叩いているとは思えないパターンまでできちゃうんだよね。
No.21 House

一般的にはコンピューターやサンプラーなどのマシンを使って音を出す、いわゆる打ち込み系のドラム・サウンドだ。こんなサウンドも人間の手足を使って演奏できるんだから、叩くのが楽しくなっちゃうよね! このようなダンス系のキットもたくさん入っているよ。その中から「House」のキットを叩いてみよう。Houseのサウンドはキックの4分打ちと、ハイハットの"ウッチー、ウッチー"が特長だよね。このキットはタム2が低いピッチのハイハットの音になっているので、ハイハットを2台セットしたようなサウンドになっているのが分かるかな? このサウンドで、大音量でクラブのステージで叩いたら、フロアの観客たちが踊りだして気持ち良いだろうな~! そう思いながら自宅でヘッドホンで静かに、でもフィーリングはノリノリで叩くのもよし、なキットだね(笑)。
叩くことが楽しくなるTD-4K-S
これらの他にも、ロック、ポップス、ジャズ、エレクトリックなど、いろんなジャンルの音楽で使えるキットがまだまだ入っているTD-4K-S。機能的にもサウンドも飛躍的に向上して、このクラスにしてこのクオリティはすごいし、V-Drumsってほんとに楽しいよね。
それじゃあ、また次回にお会いしましょう。バイバイ!

profile:山崎 彰(やまざき あきら)
大阪府池田市出身。熱いファンク・グルーヴを得意としながらも、宮本亜門のミュージカルから、LOVE PSYCHEDELICOの全米ツアー、エアロスミスとの共演など、ジャンルの壁を越えて活躍するドラマー。また、V-Drumsのデモ・パフォーマンスを日本全国及び海外でも公演するV-Drumsの伝道師?!でもある。自己のバンドLIFE ON EARTHで、2006年、日本人アーティストで初めてザ・ローリング・ストーンズ中国・上海公演のオープニング・アクトで演奏するなど、現在も様々なアーティストのレコーディングやライブでも活躍中。

