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第25回:TD-4K-S コーチ機能を使った具体的な練習方法 ~練習が楽しくなる秘訣~

いよいよ今年も夏が迫ってきて、なんだかワクワクしますよね。さて、前回はV-Drumsが練習の先生になってくれる「コーチ機能」を紹介してみましたが、今回はTD-4K-Sのコーチ機能を使って、ドラムのステップ・アップに繋がる、より具体的で効果的な練習方法を紹介してみよう。

なぜ練習するの?

ドラムに限らず、なぜ楽器を練習するのか? それは、「その楽器をある程度弾けるようになりたいから」「もっと上手になりたいから」。そう、大きな目標があるから、練習しようと思うわけだよね。でも、いくら「この練習をすると上手くなるよ」と言われても、その練習方法が単調でつまらないと感じたら、練習に身が入らないのは当り前。誰だってそうでしょ? でも、ちょっとしたコツを知ることで、練習が楽しく感じられて、自分から「練習しよう!」と思えるようになれるんだ。

進んで練習がやりたくなるコツとは?

音楽に合わせてドラムを叩くのは楽しいけど、基礎練習はあまり楽しくない印象があるよね。でも基本は重要。基礎があれば上達も早いし、演奏の幅も広がっていくしね。それは分かっているんだけど、やっぱりつまらない練習は楽しくない。じゃあ、なぜつまらないのだろう。それは「この練習をすればこんなフレーズが叩けるようになる」という練習後の結果がハッキリ見えていないからなんだ。どんな練習もただやるだけじゃダメ。なぜその練習が必要なのか? その練習する意味を明確に知れば、モチベーションも上がって、自分からやりたくなるし、だんだんできてくれば、ますます練習が楽しくなってくるよ。じゃあ、そんな練習法を具体的に説明するので、一緒にやってみよう。

基本中の基本「チェンジ・アップ」

ドラムの基礎練習の中でも、最もスタンダードなものが「チェンジ・アップ」だ。これはスティックを使い、左右の手で交互に、4分音符、8分音符、3連符、16分音符、とタイム・チェンジする練習。音符にするとこんな感じだ。

▲譜例1

では、これは一体何のための練習なのか? 例えば8ビートのリズム・パターンを叩きながらフィルインを入れる場合、フィルが8分音符ならスムーズに叩けるけど、3連符や16分音符だと、そのフィルをどれぐらいの速さで叩いて良いのか迷いが出て、リズムが乱れる時があるよね。このチェンジ・アップは、そんなことにならないように、ドッシリと安定したテンポでリズムやフィルを叩き分けられるように、正確なタイム・チェンジを身に付ける練習なんだ。これをしっかりやっておけば、3連符のフィルだって自信を持って叩けるようになるよ。ほらねっ、今説明したように、練習の意味が分かればモチベーションが上がってきたでしょ!

練習のポイント

まずは、このチェンジ・アップの形を分析してみると、4分音符1拍に対して、音符が1つ、2つ、3つ、4つ、と増えていく、すなわち「タイム・チェンジしていく」わけだ。このタイムがチェンジするときに、ジワッと速さが変わらないように、1拍目からピッタリとタイム・チェンジすることが重要なんだ。例えば3連符だったら、その2小節間、音符と音符の間隔をすべて均等に、美しく3連符で叩くわけ。あと、リズムの正確さを養うために、必ずメトロノームは使おう。まずは16分音符が余裕で叩けるテンポから始めてみてね。

上手く叩くコツ

ずばりポイントは、4分音符を体でしっかり感じながら叩くこと。これはドラムの基本でもあるね。その自分でキープした4分音符のかたまりを2つに分けて8分音符、3つに分けて3連符、というふうに叩くんだ。4分音符を体で感じていれば、もしも手がズレたって修正できるんだよね。

それからもうひとつ簡単な方法として、各音符に言葉を当てはめて叩くと上手くタイム・チェンジできるよ。4分音符は「ワン、トゥー、スリー、フォー」、8音符は「タム・タム・タム・タム」、3連符は「スネア・スネア・スネア・スネア」、16音符は「シンバル・シンバル・シンバル・シンバル」、というように、1打ずつに言葉を付けて、それを口で言いながら叩くんだ。さあ、やってみよう。上手く叩けたかな?

TD-4K-Sのコーチ機能を活用しよう

V-Drums TD-4K-Sには、もちろんメトロノームも付いているし、コーチ機能の最初のモード、「ウォーム・アップ」を使えば、このチェンジ・アップの練習が簡単にできるんだ。このウォーム・アップは、3種類の練習が順番に出てくるんだけど、その最初のステップがチェンジ・アップ。メトロノーム・ボタンを押して練習をスタートしよう。

▲左:コーチ機能のボタン 右:ウォーム・アップ画面

Change-up

▲チェンジ・アップ画面

▲譜例2

なんとこれは、メトロノームの音と一緒に、各音符のタイミングをガイドで教えてくれる機能なんだ。しかも4分音符の半分の2分音符からスタートして、また折り返す"チェンジ・ダウン"の練習もできる。いや~、これに合わせて叩けば、初心者でもバッチリ正確に練習できるよね。じゃあ、そのガイドになる音を聴いてみよう。

▲最初の2小節はカウント。ダイヤルを回せばテンポも自由に変えられます。そしてこの練習が3分間続きます。

慣れてきたら4分音符で足も入れてみよう。右足でキックを踏めば手足の分離の練習にもなるし、左足のかかとで踏む練習をすれば、ハイハットの音は鳴らさず、左足のかかとでリズムをキープしながらフィルインを叩くことができるようになるよ。こうやって目標ができると練習意欲も沸いてくるでしょ!

タイム・チェックで4分音符を強化しよう

さっきも話したけど、ドラムを演奏する時に4分音符が自分の体の中にあることがとても大切なんだ。リズムを叩いている時も、フィルを叩いている時も、4分音符をしっかり感じていれば、それが体の中でメトロノームのように一定のリズムをキープしてくれる。そしてその自分の4分音符に合わせて叩くことで、安定した演奏ができるんだよね。

▲タイム・チェック画面

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山崎 彰(やまざき あきら)

山崎 彰(やまざき あきら)

大阪府池田市出身。熱いファンク・グルーヴを得意としながらも、宮本亜門のミュージカルから、LOVE PSYCHEDELICOの全米ツアー、エアロスミスとの共演など、ジャンルの壁を越えて活躍するドラマー。また、V-Drumsのデモ・パフォーマンスを日本全国及び海外でも公演するV-Drumsの伝道師?!でもある。自己のバンドLIFE ON EARTHで、2006年、日本人アーティストで初めてザ・ローリング・ストーンズ中国・上海公演のオープニング・アクトで演奏するなど、現在も様々なアーティストのレコーディングやライブでも活躍中。