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第30回:V-Drums TD-20KX-S  ~パッドの色を自由に着せ替えよう~

新しい服やバッグを選ぶ時って、デザインや色が重要なポイントだよね。楽器を選ぶ場合も、もちろん音の良さや機能も重要だけど、カラフルなカラー・バリエーションがあるとみんな嬉しいんじゃないかな。でも、電子楽器って、本体の色にバリエーションはあまりないんだよね。そこで注目されているのが、新しいV-Drums、TD-20KX-S。これはなんと、パッドのボディ部分になるシェルの色を、自分で変えられるようになったのだ。しかも、その交換が簡単にできちゃう。ということで、今回はTD-20KX-Sのパッドの色を自分で着せ替える方法を紹介しよう。

TD-20KX-S

▲写真1:TD-20KX-S

V-Drums開発チームが考えた、パッドの色を変えられるシステム~カスタム・カバリング機構

メッシュ・ヘッド仕様のV-Drumsのパッドは、ヘッドをリムで固定するというアコースティック・ドラムと同様の構造になっているんだ。そのため従来のVパッドは、リムをネジで固定するためのラグや、本体をスタンドに付けるためのホルダーなど、シェル本体にいろんなパーツが付けられている。そこでV-Drumsの開発チームが考えたのが、いっさいのパーツをシェル本体に直接取り付けない構造にすることで、シェルの周りに簡単にカバリング・シートを巻き付けることができるシステムだ。これがTD-20KX-SのVパッドで採用された、カスタム・カバリング機構。

シェルに巻いてあるカバリング・シートを自分で交換すれば、好きな色や柄に変えられるというわけなんだ。こりゃあ、とっても画期的なシステムだよね。

▲写真2:従来のVパッドPD-105

▲写真3:新しいVパッドPD-105X。すべてのパーツがシェルには付いていない

シェルに直接パーツを取り付けない新構造

下の写真4がタム用パッド。タム・ホルダーもラグも、すべてのパーツがシェル下側の土台部分に付いているのが見て分かるかな。

▲写真4:タム用パッド

一方、写真5はキックのパッド。パッドの足も、ペダルを取付ける手前の足部分も、シェルには直接付いていないんだね。このキック・パッドは、ペダルで踏んだ時の安定感も抜群。この構造のおかげで感触が硬過ぎず、踏み心地がより一層アコースティック・ドラムに近づいたと感じるはずだよ。筆者がこのV-Drumsを最初に叩いて一番気に入ったのが、このキックの踏み心地だったんだ。その打感の良さはタムも同じで、スティックに伝わる感触もより自然に感じるはずだよ。

また、シェルには直接パーツが付かないことで、結果的にパッドを叩いた時の振動もより少なくなったような印象だ。

▲写真5:キック用パッド

それから、下の写真がタム用パッドのジャック。音源とつなぐトリガー・ケーブルのジャックの位置も工夫されて、シェルには付いていないんだよね。

▲写真6:タム用パッドのジャック部分

ドラムのカラー・デザインを変えるには...?

アコースティック・ドラムの色は、シェルの木材に直接塗装したものと、カバリングと呼ばれる樹脂製の薄いシート状の板を巻いたものがあるんだよね。

もしアコースティック・ドラムの色を変えようとした場合、塗装を一度ヤスリなどではぎ落として塗り直す必要がある。またカバリングの場合も、シートが接着剤でしっかりとシェルに固定されているので、それを綺麗にはがさなければならない。こりゃ、素人がそう簡単にできるものではないよね。

筆者も、若い頃はスネアの色を変えたくて、スネアのすべてのパーツをドライバーなどの工具で全部取り外し、接着剤の付いた薄いシートをスネアのカバリングの上から貼ったりしたこともあった。しかし、シートを貼る途中で空気が入ってデコボコになったり、大変な思いをして貼ったわりには、あまり綺麗に仕上がらなかった(笑)。これなら元の方が良かったなぁ、なんて思った苦い経験もあるんだよね。

それに比べて、TD-20KX-Sのパッドのカバリングの交換は、とっても手軽なのだ。簡単に言えば、ヘッドを外してシェルの周りに巻いてあるカバリングを取り替えるだけ。接着剤も必要なく、ただハメ込むだけでいい。しかしそのままだとカバリングがダブついしまうから、手で引っ張ってピッタリと巻き付けることがポイント。そしてカバリングの両端を固定する金具で締めつければOK。これでもうゆるむこともない。こりゃ良くできているよね。具体的な交換の手順は、次のページで紹介しよう。

▲写真7:キック・パッドのカバリングを交換している様子

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Profile

山崎 彰(やまざき あきら)

山崎 彰(やまざき あきら)

大阪府池田市出身。熱いファンク・グルーヴを得意としながらも、宮本亜門のミュージカルから、LOVE PSYCHEDELICOの全米ツアーなど、ジャンルの壁を越えて活躍するドラマー。また、V-Drumsのデモ・パフォーマンスを日本全国及び海外でも公演するV-Drumsの伝道師?!でもある。自己のバンドLIFE ON EARTHで、2006年、日本人アーティストで初めてザ・ローリング・ストーンズ中国・上海公演のオープニング・アクトで演奏するなど、現在も様々なアーティストのレコーディングやライブでも活躍中。

Akira Yamazaki Official Website:
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