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第40回:OCTAPAD SPD-30 ~ハイ・クオリティな音色がイッパイ~

ドラマーならきっと誰でも興味があるであろう、パーカッション。世界中には数多くのパーカッションが存在するが、「叩く」という基本的な考え方はドラムと同じ。だから、ドラムを叩くように、楽しくいろんなパーカッションにチャレンジしてみよう。

生のパーカッションは奏法もいろいろで、難しいテクニックを必要とするものも多く、奥が深い楽器なんだ。そんなパーカションをリアルなサウンドのまま、スティック2本だけで演奏できるのが、OCTAPAD SPD-30だ。

今年春に発売されたOCTAPAD SPD-30は、「どんなひらめきでもリアルタイムにイメージ通りの音にする」をコンセプトに開発されたパーカッション・パッド。叩いたフレーズをその場で記録/再生できるフレーズ・ループ機能をはじめ、楽しくて便利な機能が満載なのだ。

OCTAPAD SPD-30の全体的な機能や、フレーズ・ループ機能については、以前に取り上げた第34回『OCTAPAD SPD-30 新しいパフォーマンスを可能にするパーカション・パッド登場!』を参考にしてみてね。

では今回は、OCTAPADに搭載された、良質で豊富な音色に注目してみよう。

OCTAPAD SPD-30

▲写真1:OCTAPAD SPD-30

多彩な音色を装備したOCTAPAD SPD-30

V-Drumsの流れを受け継いだドラム音色から、世界中のパーカッション、ダンス・ミュージックには欠かせないシンセ系サウンド、そして打楽器奏者からも要望が高い効果音まで、670種類もの音色が搭載。

これ1台で、アコースティックな音楽からクラブ系の音楽まで、幅広いジャンルで活躍できるパーカッションなんだね。

いろんな奏法で構成されたパーカッションのフレーズ

パーカッションは日本語で言うと、打楽器。叩いて音を鳴らすのものの他、振って音を鳴らすもの、こすって音を鳴らすものなどがある。大きくこれら3つのタイプのものをパーカッションと呼ぶんだね。

叩いて演奏するものには、スティックなどの棒で叩くものもあれば、動物の皮製の打面を手で直接叩くものもある。特に手で叩くパーカッションは、叩き方によってかなりいろんなサウンドを出すことができるんだ。

OCTAPADには、それぞれの楽器をいろんな奏法で演奏した音色が用意されているから、スティックで叩くだけでリアルな演奏が可能なのだ。

コンガのサウンドでOCTAPADの威力を試そう

例えば、手で叩く皮物楽器の代表的な存在であるコンガの音も、もちろんOCTAPADに入っている。

音色を理解するためにも、まずここでコンガについて詳しく触れておこう。

コンガは、キューバの音楽であるマンボやソンなどのリズムを叩く楽器。細長い樽状の胴の上に皮を張った楽器だね。実際の演奏は、両手のいろんな部分を使って叩くフレーズで構成されるんだ。

そんな叩き方によっていろんな音が出るコンガの代表的な奏法もチェックしておこう。

 

・ヒール:手の付け根でヘッドを押さえるように叩く

・トゥ:指先でヘッドを押さえるように叩く

・スラップ:指先で弾くように叩き、かん高い音を出す

・ミュート:手のひら全体でヘッドを押さえる

・オープン:打面のフチに手のひらを当てるようにして指全体で叩き、指先はすぐに離す

・グリス:ヘッドに指先をこすり付けて鳴らす

 

文章での説明は難しいが、簡単に言うと上記のような叩き方を中心に、その他の奏法も組み合わせてリズム・パターンを叩くのだ。OCTAPADにはコンガだけでも13通りの音色が用意されているから、どんなパターンでもリアルに演奏できるんだね。もちろん叩く強さでも音は自然に変化してくれるよ。

OCTAPADの8つの打面に、必要な音色を当てはめたキットを自分で作り、そして演奏してみたよ。手で叩いているように聴こえるでしょ。

▲写真2:最初から用意されたプリセットのキットは50種類。自分のオリジナル・キットも自由に作ることができる。

▲OCTAPADで叩いたコンガ・フレーズ

自由な発想で叩こう!

OCTAPADは、世界中のリズムを本格的なスタイルで演奏することができるんだ。しかし、基本通りだけではなく、自分の感性でアレンジしていいのが音楽だよね。もともとの奏法にとらわれず、自由な発想で、思いつくままに叩こう。それがカッコよければいいのだ。

音色の選び方も同じことが言えるよ。例えば、演奏する曲を東南アジア風にしたいなどのイメージがあるとき、それらの国の楽器のサウンドを使えば、自然にそのエッセンスが出せる。これもひとつの方法だよね。しかし、どこの国の楽器であろうが、自分のイメージに合っていれば、どんな音楽にでも使っていい。それがクリエイティブな音楽でもあるわけだ。

ドラムとしても使える

OCTAPADは、キックやハイハットのペダル、タム、シンバルなどの外部パッドを接続して使うこともできるのだ。もちろんOCTAPAD本体のパッドだけでもドラムとして演奏できるんだけど、ペダルがあるとドラマーには演奏しやすいよね。これならミニ・ドラムとしてライブで活躍しそうだ。それに狭い会場でも場所を取らないしね。OCTAPADはバッグに入れて手持ちで運べるのがうれしいよね。

搭載されているドラム音色は、V-Drumsシリーズならではの高品位な音色を厳選して搭載。さらにOCTAPAD用の新規音色も豊富に内蔵している。ドラム音色の数は、スネアだけでも50種類。キック、タム、ハイハット、シンバルも入れると合計166種類だ。エフェクト・シンバルやクラブ系のドラム・サウンドも豊富だから、ライブで生ドラムの横にセットして使う時にも重宝しそうだね。

▲画像3:OCTAPADにはハイハット・コントロール・ペダルFD-8やV-Hi-Hat VH-11、さらにキック・トリガー・パッドKD-8などを接続可能だ。

充実したパーカッション・サウンド

OCTAPADに搭載されている多彩な音色の中でも、いわゆるパーカッション系の音色が充実しているんだ。ドラマーが定番で使うカウベル、タンバリン、ツリー・チャイムなどの音色はもちろん、世界中の民族音楽で使われる珍しいパーカッションの音も、かなり豊富に採用されたんだ。これらはほとんどが新しくサンプリングされたもの。この充実ぶりはドラマーやパーカッショニストにはうれしいよね。

▲画像4:画面で選ばれているのはティンバレスの音色。ティンバレスだけでも奏法別に7種類も搭載されているんだね。そのうえ、それぞれの音色は叩く強さでも自然に変化するんだ。

カテゴリー別に表示された選びやすい音色

表5のように、音色は種類別にグループ分けされている。ツマミ1つで、グループの切り替えも簡単。素早く音色が見つけられるんじゃないかな。

▲表5:カテゴリー分類表

▲画像6:音色のカテゴリーをグールプ別に表示。 [PC1]は「パーカッション1」の意味。

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Profile

山崎 彰(やまざき あきら)

山崎 彰(やまざき あきら)

大阪府池田市出身。熱いファンク・グルーヴを得意としながらも、宮本亜門のミュージカルから、LOVE PSYCHEDELICOの全米ツアーなど、ジャンルの壁を越えて活躍するドラマー。また、V-Drumsのデモ・パフォーマンスを日本全国及び海外でも公演するV-Drumsの伝道師?!でもある。自己のバンドLIFE ON EARTHで、2006年、日本人アーティストで初めてザ・ローリング・ストーンズ中国・上海公演のオープニング・アクトで演奏するなど、現在も様々なアーティストのレコーディングやライブでも活躍中。

Akira Yamazaki Official Website:
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