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第53回:V-Drumsのメトロノーム機能活用術 第53回:V-Drumsのメトロノーム機能活用術

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バンドの中で指揮者的な役割を担っているドラムは、一定のテンポで演奏し続けられるといいよね。たとえリズムがヨレヨレでも、楽しければ音楽としてはOKかもしれない。しかし、どっしりと安定したリズム感で叩けば、バンドのメンバーみんなの演奏がまとまるし、サウンドもシャキッと気持ちいいものになるだろう。また、バンド以外にCDなどの曲に合わせて叩く時にも、同じことが言えるんだよね。

そこで、リズムを一定にキープしながら演奏するためには、メトロノームを使ってトレーニングすることがとても有効なんだ。とは言え、何となくメトロノームに抵抗を感じる人は多いんじゃないかな。実は使い方次第で、とっても楽しく、そして頼もしい相棒になってくれるのだ。

ということで今回は、メトロノームを使った効果的な練習方法と、V-Drumsの音源モジュールに搭載された、便利で応用性の高いメトロノーム機能を紹介しよう。きっとメトロノームと仲よくなれると思うよ。

▲写真1:TD-20KX-S

メトロノームの種類

メトロノームは、大きく分けて2種類のタイプがあるんだ。1つは振り子式。昔からピアノなどの練習で使う、一般的なメトロノームだね。手で回すゼンマイを動力にして、振り子が左右に振れて「カ、カ、カ、カ」という音でリズムを刻むタイプだ。

もう1つは電子式。電子回路で作られたメトロノーム音をスピーカーで鳴らすタイプだね。実は、ドラムの練習にはこの電子式のほうが向いているんだ。その理由は、まずボリューム調整が可能なこと。アンプなどにつなげば、ドラム・セットの練習の際にも大きな音で鳴らすことができるよね。また3連符やシンコペーションのフレーズなど、変則的なパターンを鳴らせるところも、リズム楽器の練習にはいろんな応用ができて便利だ。そして、ドラムの練習に一番重要なポイントは、かなり高いレベルでリズムが正確なこと。振り子式の場合、水平な所じゃなく、ほんの少しでも傾いている所に置くと、リズムがなまってしまうんだ。振り子が右に振れた時と左に振れた時で、音符の長さが変わってしまうんだね。何気なく聴いていると気付かないレベルのほんのちょっとのズレも、シビアなタイミングの練習には致命傷だ。だからドラムには電子式がオススメだよ。

▲画像2:電子式メトロノーム、ボスDB-90

メトロノームの必要性

ドラムは、一定のテンポでリズムを刻まなくてはならないよね。場合によっては、テンポが揺れることが音楽的に必要なこともある。しかし、それはテンポがないわけじゃなく、音楽に合わせたリズムがある中で、それを感じながら揺れているんだよね。そこにリズムがあるかないかは大きな違いだ。

演奏中にリズム・パターンが変わるとモタったり、フィル・インで走ったりしてしまう……。これは人間だったら誰でもある自然なこと。でも、できればちゃんとリズムをキープしたいよね。リズム感は、トレーニングで鍛えられるのだ! 自分の体の中でしっかり4分音符を感じてリズムをキープできるようになれば、演奏のクオリティは格段に上がるよ。それにはやはり、メトロノームを効果的に使ってトレーニングすることが必要なんだ。

また、練習のサポート以外に、テンポを計る道具としても、ドラマーにとって重要なアイテムの1つと言えるだろう。曲にはそれぞれ適したテンポがあるけれど、例えばステージ上で気分が高まって心拍数も上がったような状況では、演奏のテンポが速くなりがちなんだよね。ライブなどで落ち着いて曲のテンポを確認してカウントを出すような場面も、メトロノームがあると助かるよね。

▲写真3:ライブでもメトロノームは活躍。

メトロノームを使ったリズム練習のコツ

スネアだけなどの楽器単体の基礎練習から、セット全体での練習まで、いろんな練習方法があるよね。どんな場合も、メトロノームに合わせて叩く時は、メトロノームがバンドのメンバーだと思って一緒に演奏すると上手くいくよ。メトロノームに合わせるんじゃなく、自分で4分音符を感じて、しっかりとリズム・キープしながら、メトロノームのリズムと一緒に並んで歩く感覚で演奏するんだ。違う言い方をするならば、1打ずつ命中させるように合わせるんじゃなく、自分のリズム・キープが合っていることを確認するように聴くということだね。こうやって演奏すれば、絶大な信頼のおけるバンド・メンバーと共演しながら、自分も安定したリズムが叩けるんだ。これを繰り返し練習していると、リズム感やキープ力も徐々に鍛えられるよ。これならメトロノームと仲よくなれそうでしょ。これで食わず嫌いは解消だね!

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Profile

山崎 彰(やまざき あきら)

山崎 彰(やまざき あきら)

大阪府池田市出身。熱いファンク・グルーヴを得意としながらも、宮本亜門のミュージカルから、LOVE PSYCHEDELICOの全米ツアーなど、ジャンルの壁を越えて活躍するドラマー。また、V-Drumsのデモ・パフォーマンスを日本全国及び海外でも公演するV-Drumsの伝道師?!でもある。自己のバンドLIFE ON EARTHで、2006年、日本人アーティストで初めてザ・ローリング・ストーンズ中国・上海公演のオープニング・アクトで演奏するなど、現在も様々なアーティストのレコーディングやライブでも活躍中。

Akira Yamazaki Official Website:
http://home.catv.ne.jp/nn/akira/

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