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第58回:電子ドラムの常識を超えた表現力を持つTD-30KV-S登場! 第58回:電子ドラムの常識を超えた表現力を持つTD-30KV-S登場!

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この春、続々と新製品が発表されているローランドのドラム関連製品だが、ついにV-Drumsの最上位機種V-Pro Seriesが新しくなったんだ。その名はTD-30KV-S。

各雑誌などにも取り上げられ、ドラマーの間でかなり話題になっているところだね。世界中のドラマーの気持ちに応えてくれるほど進化した、そのポテンシャルとはどれほどのものなんだろうか? 気になるところだよね。では、そんな話題沸騰中のTD-30KV-Sを詳しく紹介してみよう。

▲写真1:TD-30KV-S

驚くほどの進化

V-Drumsの最上位機種は、初代の『TD-10 kit』 から『TD-20KS』へ、そして『TD-20KX-S』と、今までも進化を続けてきた。機能面、サウンド、演奏性能、すべてが毎回強力にパワー・アップしていて、その開発力の凄さには驚かされてきたんだよね。ところが、今回新しくなったTD-30KV-Sは、今までの進化のレベルをはるかに越えて、驚くほど素晴らしいものになっているんだ。

電子ドラムの常識を超えた表現力

僕は自宅のスタジオで、以前からV-Drumsを使って仲間とバンドのリハーサルをしているんだけど、TD-30KV-Sの進化した威力は、バンドの中で演奏してみて、確かなものだと感じたね。これはもう劇的に性能がパワー・アップしているよ。

このバンドは、ジャズ・ファンク系の音楽で、かなり小さな音からワイルドなアプローチまで、幅広い演奏表現が必要な音楽なんだ。だから楽器に対する表現力の要求が高くて当然なんだけど、進化したTD-30KV-Sは、それに十分応えてくれたんだね。ダイナミック・レンジがかなり広くなっていて、もちろんパワフルさも広がっているけど、弱い音が素晴らしい! より繊細なピアニシモが出るんだよね。バンドでリハーサルをしていて、電子ドラムを叩いていることを忘れるほど、ナチュラルに音楽的な演奏ができたし、メンバーからの評判も最高。みんなその進化には驚いていたよ。

▲写真2:ダイナミック・レンジが広がったTD-30KV-S。

音色変化が無段階

各部の表現力を具体的に見てみよう。まずはスネアだ。ドラムの中心的な役割であるスネアは、いろんな叩き方をするよね。細かいロールや、フラム、ヘッドを叩いたり、オープン・リムショットなどさまざま。いろんな奏法や、ヘッドの端のほうから真ん中へと、叩く位置による音色の違いも、確実に表現できるんだよね。

これは、音源モジュールTD-30に新たに搭載された「V-Drums SuperNATURALサウンド・エンジン」というローランド独自の新しいシステムによって、音色変化に段階がなくなったため。そう、なんと無段階なんだ! 電子ドラムでこれって凄いでしょ。演奏表現に境目がないから、自然な演奏ができるんだよね。

▲画像3:新開発のV-Drums SuperNATURALサウンド・エンジンを搭載。

叩く位置によって音が変わるということは、ドラマーにとってかなり重要なんだよね。ドラムは生身の人間が叩くものなので、打点が多少バラついて音が微妙に変化するでしょ。それが音楽なんだ!

また、このスネアは、連打した時に1打ずつ毎回微妙に違う音が出るようになっているんだ。だから、打ち込みのように「ダ、ダ、ダ、ダ」と無機質な感じにならないんだね。これは楽器としての振る舞い、すなわち、叩いたその時の楽器の状態そのものや、共鳴などをそのまま再現しているということなんだね。

パッドのセンサーが新しくなった

パッド類のシェル・カラーは、クールな印象のブラック・クロームになったね。さらにスネアとタムのパッドは、中のセンサーが新しくなっているんだ。これにより、ショットの検出精度がかなりよくなっているよ。音源モジュールとパッド、その両方の性能が上がった相乗効果で実現した表現力なんだよね。

▲写真4:左から、スネア用『PD-128S-BC』、タム用(小)『PD-108-BC』、タム用(大)『PD-128-BC』。

シンバル類もパワー・アップ

シンバル類は、ツヤのあるメタリック・グレーのカラーになって、見た目の高級感もいい感じだよね。

シンバルの中では、ハイハット・パッドのセンサーが新しくなったんだ。だから、オープン/クローズの変化に段階がない。そう、これも無段階なんだね。足でしっかり踏んだクローズの状態から、ちょっと体重を抜いただけの微妙なハーフ・オープン、そしてだんだん大きくオープンするところまで、サウンドの変化が自然で気持ちイイよ。これはドラマーにとってかなりうれしいよね。そしてさらに強く踏み込んだ時のタイトな音や、フット・スプラッシュ音ももちろん自然にできるんだ。

▲写真5:新しいV-Hi-Hat『VH-13-MG』。

ライド・シンバルも、叩く強さや位置による音色変化が、より自然で表情豊かになっているよ。どんな叩き方にもちゃんと応えてくれるんだね。クラッシュ・シンバルも激しい強打から、触れるだけの優しいショットまでバッチリだよ。

▲写真6:左から、V-Cymbal Ride『CY-15R-MG』、V-Cymbal Crash『CY-14C-MG』。

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Profile

山崎 彰(やまざき あきら)

山崎 彰(やまざき あきら)

大阪府池田市出身。熱いファンク・グルーヴを得意としながらも、宮本亜門のミュージカルから、LOVE PSYCHEDELICOの全米ツアーなど、ジャンルの壁を越えて活躍するドラマー。また、V-Drumsのデモ・パフォーマンスを日本全国及び海外でも公演するV-Drumsの伝道師?!でもある。自己のバンドLIFE ON EARTHで、2006年、日本人アーティストで初めてザ・ローリング・ストーンズ中国・上海公演のオープニング・アクトで演奏するなど、現在も様々なアーティストのレコーディングやライブでも活躍中。

Akira Yamazaki Official Website:
http://home.catv.ne.jp/nn/akira/

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