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GUITAR 第5回:最強のギター・イクイップメント、VG-99登場! 中野豊

秋ですね~。涼しくなって楽器を演奏するには良い季節です。僕も相変わらず楽器漬けの毎日、楽しいです。毎月、ギター関連製品をご紹介しているこのページですが、いよいよ今年発売されたVG-99を数回に分けて詳~しく解説していきたいと思います。

このVG-99、コンセプト自体は以前のVGシリーズを受け継いでいますが、サウンドや機能が飛躍的にアップしています。今までのギターの概念をぶっ飛ばす可能性を秘めたこの製品。カタログ・ページでは触れられていない細かい部分や、VG-99ならではの魅力をとことん追求していくつもりです。ですが、今回は第1回目ということで、まずはサラッと全体的な概要から説明していきましょう。

Vギター・システムの進化形~VG-99の概要

ローランド/ボスの技術力を結集し、ギター演奏に関わる全ての要素を1台に盛り込んだ製品、それがVG-99です。ライブやレコーディングに必要な機材が、これ1台で完結できるだけでなく、 今までになかった全く新しいギター・サウンドを構築することも可能です。

ギター本体のサウンド・キャラクターも、ローランド独自のモデリング技術である"COSMギター"によって変更可能なので、GK用ディバイデッド・ピックアップGK-3を搭載したギターが1本あれば、ストラトキャスターやレスポールと言った様々なエレキギター・タイプやたくさんの種類のアコギ、そして特殊な楽器の音色で演奏できるのです。しかもVG-99には、COSMギター、エフェクター、COSMアンプが完全2系統が用意されているので、異なった種類のギターやアンプ・タイプ、エフェクターを同時にミックスして鳴らすことも可能です。

別売のMIDIフット・コントローラーFC-300を使えば、本体の情報をFC-300側に表示させて、演奏しながら足元でVG-99をコントロールすることも可能です。

VGシリーズを「ギター・シンセ」や「マルチ・エフェクター」と思っている方もいるかもしれません。しかしVG-99は、それらの製品とは明らかに異なるコンセプトを持った、最強のギター・イクイップメントなのです。

まあ、この辺は製品紹介ページに書いてありますので、詳細はそちらをお読みください。

 
●ディバイデッド・ピックアップGK-3とは?

GRシリーズ(ギター・シンセサイザー)でも使用されるディバイデッド・ピックアップの最新機種。通常のピックアップとは異なり、各弦を1本ずつバラバラに集音するという点が大きなポイントで、GR&VGならではの特殊な設定を行うことが可能です。しかも、手持ちのギターを改造したり、傷をつけることなく、自分で簡単に取り付けることができます。GK-3の取り付け方法は、GKポータル・サイトに詳しく説明されていますので、こちらをご覧ください。

なお、VG-99とギター・シンセサイザーGR-20は、このGK-3だけでなく、販売完了品のGK-2、GK-2Aでも問題なく使用できます。

また最近では、各ギター・メーカーからもGKピックアップ内蔵モデルも続々と発売されています。僕は、ドラゴンフライ製のGK内蔵モデルと、フェンダー・ジャパン製のストラトキャスターにGK-3を取り付けた2本を使用しています。

ドラゴンフライGK内蔵モデル

▲写真4:ドラゴンフライGK内蔵モデル

GK-3搭載のストラトキャスター

▲写真5:GK-3搭載のストラトキャスター

 

凄い!楽しい!使いやすい!~VG-99ファースト・インプレッション

従来のVGシリーズがフット・タイプだったのに対し、VG-99はラップトップ・タイプに変更されました。サイズもかなり小さく、しかもメチャクチャ軽い。自宅での使用にも場所を取りませんし、持ち運びも楽々! また、オプションのパッド・スタンドPDS-10に取り付けて自宅で使ってみましたが、高さや角度の調整もできて操作も快適! これはオススメです。

VG-99&PDS-10

▲写真6:VG-99をオプションのパッド・スタンドPDS-10に取り付けた状態。Dビームやリボン・コントローラーなどを使った、これまでギターではあり得なかったパフォーマンスが可能になった。また、取り付け角度調整が可能な専用オプション、ラック・マウント・アダプターRAD-99を使用すれば、ラックへの取り付けも可能だ。

大きなディスプレイとエンコーダー方式のツマミによって、操作も素早くストレスなく行えます。パソコンで音作りが行える専用エディター・ソフトも付属されていますが、僕には本体だけでも楽勝でコントロールが可能だと感じられました。現状の各種設定を確認できる画面も豊富に用意されていますので、これなら設定ミスも起こらないんじゃないかな?

VG-99の基本画面

▲写真7:これが基本画面。COSMギターやCOSMアンプの使用状況が、グラフィカルなアイコンで表示される。

エフェクト設定画面

▲写真8:エフェクトの接続順序を確認できる画面。

アウトプット設定画面

▲写真9:出力先のレベルや弦ごとの出力もディスプレイで確認可能だ。

エフェクト・チェイン画面

▲写真10:エフェクト・チェイン画面。エフェクトごとのレベルもチェックできる。

肝心のサウンドは、旧製品に比べて飛躍的にアップしています。特にエレキ・ギター系の音は単なる物真似的なものではなく、どれも本当にプロの現場で使えるサウンドに仕上がってます。

豊富なコントローラーが搭載されており、VG-99の多彩なパラメーターをリアルタイムにコントロールできるのも大きな特徴です。特に注目したいのが、新規搭載された「D BEAM」と「リボン・コントローラー」。これが面白いんですよ、ホントに。遊んでいるうち、いつの間にか何時間も経っていた、なんてことがザラでした。