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GUITAR 第15回:自分の使用環境にあわせてGT-10をカスタマイズしよう 中野豊

先日公開された製品解説ムービー「GT-10 Demonstration Movie」は、ご覧いただけたでしょうか? GT-10のサウンドと概要がかなり分かりやすく説明されているので、「まだ見てな~い」という方は、本連載と併せてこちらのムービーもぜひご覧になってください。

皆さんの中には、「マルチ・エフェクターは、自分が使いこなすには難しいのでは?」と感じている方もいるかもしれません。でも、GT-10なら大丈夫! とても簡単に操作できるように設計されています。しかも、すべての機能を把握していないと使えない、というタイプの製品ではありませんし、プリセット・パッチを選ぶだけでも充分に楽しく演奏できるはずです。安心して使ってみてください! 実際に、この「GT-10 Demonstration Movie」の中で僕が演奏している音色は、ほとんどがプリセット・パッチをそのまま使用しているだけなんですよ。本当にいい音で録れているので、僕自身もとてもビックリしています。

それでは今月ですが、予定していた内容を若干変更して、GT-10を自分の使用するギターやアンプに最適化する方法を紹介したいと思います。店頭でパッチをチェックする際にも使える方法ですので、GT-10を購入前の方も、ぜひ参考にしてみてください。

試奏の際に、これだけはチェックしよう!
~初めてGT-10を使う方へ~

GT-10は、組み合わせて使う機材(ギターやアンプなど)とのマッチングを図るために、最適な設定を行うことで、その実力をフルに発揮してくれます。お店で試奏する場合には、GT-10の本当の実力を知るためにも、以下のポイントをチェックしてみてくださいね!


●FACTORY RESET(ファクトリー・リセット)

GT-10には、さまざまなシチュエーションに合わせて使える便利な機能がたくさん搭載されています(個々の機能については後述します)。これらの設定は、「FACTORY RESET(ファクトリー・リセット)」を実行することによって、新品の状態(工場出荷時の初期設定)に戻すことができます。つまり、直前に試奏した人がどんな設定にしていても、GT-10を初期状態に戻して試奏することが可能なのです。

ただし、ファクトリー・リセットを行うと現状の設定内容は消えてしまうので、お店での試奏時にファクトリー・リセットをしたい場合は、必ず店員さんにひと声かけてから操作してくださいね!


○ステップ1

▲写真2:[SYSTEM]ボタンを押します。


○ステップ2

▲写真3:カーソルの右ボタンを何回か押して......。

▲写真4:このような「FACTORY RESET」のアイコンを選択します。


○ステップ3

▲写真5:このように【System~U50-4】と設定すれば、作ったパッチも含めてすべての設定が初期化されますが......。

▲写真6:【System~System】と設定すると、自分で作成したパッチを消すことなく、システム関連だけの設定を初期化することもできます。


○ステップ4

[ENTER]ボタンを押せば、ファクトリー・リセットが実行されます。


●OUTPUT SELECT(アウトプット・セレクト)

パネル左端の[OUTPUT SELECT(アウトプット・セレクト)]ボタンを押すと、写真7のような画面になります。この画面で、ギター・アンプなどGT-10の出力先として接続する機材を8種類の中から選択します。なお、画面上部に表示されている「Mode(モード)」は、ここではとりあえず【SYSTEM】を選んでおけばOKです(モードに関しての詳細は、下記のコラムを参照)。

例えば、ローランドJC-120に普通に接続して試奏する場合は、【JC-120】を選択します。

▲写真7:【JC-120】を選択した状態です。

JC-120以外のコンボ・アンプに接続する場合は、【COMBO AMP】を選択します。そのほか、自宅用の小型アンプなどに接続する場合は【SMALL AMP】、大型のスタック・アンプに接続する場合は【STACK AMP】を選びます。

なお、プリセット・パッチをチェックする際には、アンプ側をなるべくクリーンな設定にしておくと、プリセット・パッチ本来のサウンドが確認しやすくなります。

▲写真8:【STACK AMP】を選択した状態です。

これら他に、コンボ・アンプやスタック・アンプのリターン端子に接続する際の【COMBO Return】と【STACK Return】、ライン出力やヘッドホンでモニターする場合の【LINE/PHONE】が、ここで選択できます。

▲写真9:ヘッドホンで試奏する場合は、【LINE/PHONE】を選びます。

 

またGT-10は、JC-120のリア・パネルに装備されているリターン(Return)端子に接続しても使用できます。この場合は、JC-120本体のパネル部分(プリ・アンプ部)の設定は無視されてJC-120を"パワーアンプ+スピーカー"として使用することになるので、原則的に、音量はGT-10側でのみ調整可能となります。

▲写真10:【JC-120 Return】を選択すれば、JC-120のリターン端子に接続することも可能です。

 

●OUTPUT LEVEL(アウトプット・レベル)

OUTPUT LEVEL(アウトプット・レベル)ツマミを左に回しきって音量を"ゼロ"の状態にしてから、少しずつ音量を上げていきます。

なお、GT-10のアウトプットをギター・アンプのインプットに普通に接続した場合は、当然ながらアンプ側の設定によっても音量&音質が変わります。

▲写真11:爆音にならないように注意!

すべてのエフェクトが"オフ"で【PATCH LEVEL】=100になっている状態では、アウトプット・レベルのツマミが12時の位置(写真11の状態)でギター本体の出力と同じレベルになります。この位置を基準にして、レベルを増減させて調整してください。

このような下準備をしておけば、後はプリセット・パッチをどんどん切り替えていくだけ。バッチリ試奏できるようになります。

なお、アンプのリターン接続などでツマミを上げきってもレベルが足りない場合は、アンプ側の定格入力とGT-10の出力がマッチしていない可能性もあります。GT側を変更したい場合は、次のページの『使用する機材に合わせてサウンドをコントロール~インプット/アウトプット機能~』の項目をご覧ください。


アウトプット・セレクトの"モード"について

モードは、【SYSTEM】または【PATCH】のいずれかを選択できるようになっています。両者の違いは、以下の通りです。

【SYSTEM】
すべてのパッチに対して、アウトプットの設定が同じになります。例えば、自宅ではライン出力でモニターしながらパッチを作り、リハやライブ時にはアンプを使用するというような場合にこちらを選んでおくと、一度に全体のアウトプット設定を切り替えられます。

【PATCH】
パッチごとにアウトプットの設定が行えます。例えば、パッチを「自宅(ライン)用」と「ライブ(アンプ)用」というように分けて作成したい時は、こちらを選択しておくと便利でしょう。

なお、「EZ TONE機能」の「CREATE(クリエイト)」で音作りを行う場合は、ここでの設定よりも、クリエイトで設定したモードが優先されます。そのため、アウトプット・セレクトでモードを【SYSTEM】と設定した場合も、EZ TONE機能の設定に変更されてしまいますので注意してください。