オススメのディレイ技
ギタリストにとって、欠かせないディレイ。ここでは、ディレイの基本的な使い方をまとめてご紹介しましょう。
●ダブリング
奥行き感がありつつも、艶やかで太いサウンドが得られます。名ギタリスト、ロベン・フォードの得意技ですね。ディレイ・タイムは20~30ms程度に設定します。ここでは、歪みとプリアンプ、リバーブを併用しています。
●スラップ・バック・エコー
ロカビリー的なギターに使われることが多いディレイ効果で、ディレイ・タイムは80~150ms程度、フィード・バックをやや多めにします。設定によっては、部屋の中の響き(すなわち、空間的の広さ)を表現することも可能です。ブライアン・セッツァー的なサウンドも、この方法で作れます。タイプは、【ANALOG(アナログ)】を使用してもOK。
●ロング・ディレイ
リード・ギターにさり気なくかけるあっさりとしたロング・ディレイなら、ディレイ・タイムは200~400msくらいに設定します。エフェクト・レベルが控えめであれば、ディレイ・タイムは適当に設定すればOKですが、深めにかけたい場合は、次に紹介する『テンポ・ディレイ』や『タップ・テンポ』の方法で、曲のテンポに合わせて設定する方がよいでしょう。
なお、ME-70ではエクスプレッション・ペダルでディレイ・レベルをコントロールできるので、曲や場面に合わせて変更することも可能です。これは便利な機能ですね。
●テンポ・ディレイ
曲のテンポに対してディレイ・タイムを設定する手法は、国内外の多くのギタリストによって行われています。演奏するテンポの数値(BPM)が分かっている場合は、次の計算式で得られるディレイ・タイムを数値で設定すればOKです。
■ディレイ・タイムの計算式
60÷TEMPO=4分音符のディレイ・タイム(秒)
例えば、テンポが120の楽曲なら
60÷120=0.5(秒)
「1秒間=1000ms」なので、「0.5秒=500ms」となります。8分音符ならこの半分、付点8分なら3/4で計算してください。
●タップ・テンポ
ライブなど演奏中のテンポにディレイ・タイムを合わせる場合は、タップ・テンポ機能を使いましょう。[DELAY]ペダルを長押しした後、テンポに合わせてペダルを2回以上踏めばOK。フレーズ・ループ以外なら、どのタイプでもタップ・テンポを利用可能です。
なお、踏んだタイミングに対して付点8分音符のディレイを鳴らしたい場合は、タイプを【TAP】にし、[TIME]ツマミを左側に設定します。
●リバーブ
1つのツマミだけで簡単に調整ができるシンプルなリバーブです。「ROOM」と「HALL」の2種類を切り替えられます。テンポ感がある曲にはリバーブ・タイムが短い「ROOM」を、ゆったりしたフレーズには長めの「HALL」を使うとよいでしょう。
ところで今月、ボス・レジェンド・シリーズの新製品FRV-1が発売されます。これは、フェンダーのスプリング・リバーブをモデリングしたエフェクターで、今までにはなかったタイプの製品なのですが、完成度はかなり高いです。先日の「TOKYO GUITAR SHOW 2009」で演奏してきましたが、とても気持ちのいいスプリング・リバーブ・サウンドでした。ME-70と組み合わせて使っても、すごくいいと思いますよ。

▲写真13:これがFRV-1! 詳細は後日!!
●エクスプレッション・ペダル
通常はボリューム・ペダルとして動作しますが、ペダルの先頭部分を強く踏み込むことで、PEDAL FXのツマミで選択したエフェクトをかけられます。これまで紹介してきたエフェクト以外に、ワウ・ペダル【WAH】や、人の声のようなプレイが行える【VOICE】、原音のピッチをペダルでコントロールできる【+1 OCTAVE】や【-1 OCTAVE】などが用意されています。
【+1 OCTAVE】を使用して、原音とオクターブ音(エフェクト音)をミックスしたい場合は、モジュレーション・セクションの【HARMONIST(ハーモニスト)】をオクターブ設定にしておけばOKです。
さて、これでME-70搭載のエフェクトをひととおり説明しました。マルチ・エフェクターの醍醐味は、接続の手間をかけることなく、複数の多彩なエフェクターを組み合わせてサウンドを作れることでしょう。次回は、実践的なサウンド作りの方法や、考え方などを紹介したいと思います。
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