Top > mnavi Academy Guitar > 第26回:妥協無し! ME-70のディレイ・セクション

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オススメのディレイ技

ギタリストにとって、欠かせないディレイ。ここでは、ディレイの基本的な使い方をまとめてご紹介しましょう。

●ダブリング

奥行き感がありつつも、艶やかで太いサウンドが得られます。名ギタリスト、ロベン・フォードの得意技ですね。ディレイ・タイムは20~30ms程度に設定します。ここでは、歪みとプリアンプ、リバーブを併用しています。

▲写真8:エフェクト・レベルはやや大きめにします。

●スラップ・バック・エコー

ロカビリー的なギターに使われることが多いディレイ効果で、ディレイ・タイムは80~150ms程度、フィード・バックをやや多めにします。設定によっては、部屋の中の響き(すなわち、空間的の広さ)を表現することも可能です。ブライアン・セッツァー的なサウンドも、この方法で作れます。タイプは、【ANALOG(アナログ)】を使用してもOK。

▲写真9:エフェクト・レベルは、やや小さめがオススメ。

●ロング・ディレイ

リード・ギターにさり気なくかけるあっさりとしたロング・ディレイなら、ディレイ・タイムは200~400msくらいに設定します。エフェクト・レベルが控えめであれば、ディレイ・タイムは適当に設定すればOKですが、深めにかけたい場合は、次に紹介する『テンポ・ディレイ』や『タップ・テンポ』の方法で、曲のテンポに合わせて設定する方がよいでしょう。

なお、ME-70ではエクスプレッション・ペダルでディレイ・レベルをコントロールできるので、曲や場面に合わせて変更することも可能です。これは便利な機能ですね。

▲写真10:ペダルを踏み込むとエフェクト・レベルの設定値になります。

●テンポ・ディレイ

曲のテンポに対してディレイ・タイムを設定する手法は、国内外の多くのギタリストによって行われています。演奏するテンポの数値(BPM)が分かっている場合は、次の計算式で得られるディレイ・タイムを数値で設定すればOKです。

■ディレイ・タイムの計算式

60÷TEMPO=4分音符のディレイ・タイム(秒)

例えば、テンポが120の楽曲なら

60÷120=0.5(秒)

「1秒間=1000ms」なので、「0.5秒=500ms」となります。8分音符ならこの半分、付点8分なら3/4で計算してください。

●タップ・テンポ

ライブなど演奏中のテンポにディレイ・タイムを合わせる場合は、タップ・テンポ機能を使いましょう。[DELAY]ペダルを長押しした後、テンポに合わせてペダルを2回以上踏めばOK。フレーズ・ループ以外なら、どのタイプでもタップ・テンポを利用可能です。

なお、踏んだタイミングに対して付点8分音符のディレイを鳴らしたい場合は、タイプを【TAP】にし、[TIME]ツマミを左側に設定します。

▲写真11:8分音符のフレーズを弾くと、次のサンプル音のようになります。なお、タップ入力時は写真のようにペダルのLEDランプが消灯します。

●リバーブ

1つのツマミだけで簡単に調整ができるシンプルなリバーブです。「ROOM」と「HALL」の2種類を切り替えられます。テンポ感がある曲にはリバーブ・タイムが短い「ROOM」を、ゆったりしたフレーズには長めの「HALL」を使うとよいでしょう。

▲写真12:少人数のバンド編成時に使うと特に効果的です。

ところで今月、ボス・レジェンド・シリーズの新製品FRV-1が発売されます。これは、フェンダーのスプリング・リバーブをモデリングしたエフェクターで、今までにはなかったタイプの製品なのですが、完成度はかなり高いです。先日の「TOKYO GUITAR SHOW 2009」で演奏してきましたが、とても気持ちのいいスプリング・リバーブ・サウンドでした。ME-70と組み合わせて使っても、すごくいいと思いますよ。

▲写真13:これがFRV-1! 詳細は後日!!

●エクスプレッション・ペダル

通常はボリューム・ペダルとして動作しますが、ペダルの先頭部分を強く踏み込むことで、PEDAL FXのツマミで選択したエフェクトをかけられます。これまで紹介してきたエフェクト以外に、ワウ・ペダル【WAH】や、人の声のようなプレイが行える【VOICE】、原音のピッチをペダルでコントロールできる【+1 OCTAVE】や【-1 OCTAVE】などが用意されています。

【+1 OCTAVE】を使用して、原音とオクターブ音(エフェクト音)をミックスしたい場合は、モジュレーション・セクションの【HARMONIST(ハーモニスト)】をオクターブ設定にしておけばOKです。

▲写真14:「+OCTAVE」に設定した状態。


さて、これでME-70搭載のエフェクトをひととおり説明しました。マルチ・エフェクターの醍醐味は、接続の手間をかけることなく、複数の多彩なエフェクターを組み合わせてサウンドを作れることでしょう。次回は、実践的なサウンド作りの方法や、考え方などを紹介したいと思います。

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Profile

中野 豊(なかの ゆたか)

中野 豊(なかの ゆたか)

現在KANのサポート・ギタリストとしてツアーやレコーディングに活動する多忙なギタリスト。ファンキーなリズム・ワークからロック・フィール溢れるソロ・ワーク、呼吸感のあるオブリガードなど幅広い音楽性を持つギタリスト。エフェクターを含む楽器・機材への造詣も深く、全国展開中のBOSSや Rolandのワークショップの講師として、実践的なクリニックが好評を博している。

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