Top > mnavi Academy Guitar > 第27回:ME-70の便利機能を総括!

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便利機能その3~エフェクターの接続順

エフェクターの接続順によって作り出される音が変わるということは、多くの方がご存じだと思います。上位機種のGT-10は、その接続順を自由自在に変更できますが、エフェクターの使い方をよく理解できていないと、かえって混乱してしまうかもしれません。

そこでME-70は、ビギナーでも使いやすいように基本的にはエフェクターの接続順が固定されています(写真4)。しかし、エフェクターのタイプによっては、この接続順が最適とは言えない場合もあります。そのような時に、ME-70はエフェクターの接続順を内部で自動的に入れ替えてくれるように設計されているのです。

▲写真4:基本はこの順番(右→左)で各エフェクターが接続されています。

例えば、コーラスやフランジャーといったモジュレーション系エフェクターは、歪み回路の後に接続することが、半ばギタリストの常識です。一方、同じモジュレーション系であってもフェイザーやトレモロは、伝統的に歪み系の後ろ、かつ、アンプの手前に接続して使っている方が多いでしょう。

このように、同じモジュレーション系エフェクトでも、タイプによって最適な接続場所が変わってくるわけですが、ME-70では、タイプを選択するだけで、自動的に順番を入れ替えてくれます。つまり、ユーザーはそのことを意識する必要がなく、演奏に集中できるというメリットがあるのです。

▲写真5:このように設定すると......。

▲写真6:コンパクトだと、こんな感じのイメージ(右から、オーバードライブ→フェイザー→プリアンプ)になります。エディ(エドワード・ヴァン・ヘイレン)っぽいサウンド!

同様に、モジュレーション・セクションに用意されている【UNI-V】や【OCTAVE】は、歪み系エフェクトの前に自動的に接続されるようになっています。

便利機能その4~EZ TONE

マルチ・エフェクターには、サウンドを構築するための便利な機能がモデルによっていろいろと搭載されていますが、ME-70には「EZ TONE」と呼ばれる機能があります。これは、各エフェクトのタイプを選ぶと、それに最適と思われるパラメーターが簡単に呼び出せる機能です。

すべてのパラメーターを自分で構築していく音作りに自信がない方でも、EZ TONEを使えば、エフェクトを組み合わせるだけでどんどん音を作っていけるのです。

しかも、自分の楽器の特性やプレイ・スタイルに合わせて微調整した設定を上書きして保存できるので、自分仕様にカスタマイズすることが可能です。この機能も、ぜひ使ってみてください。

▲写真7:EZ TONE機能を使えば、素早いサウンド・メイキングが可能です。

総括:自分にふさわしいマルチはどれ?

ME-20、GT-10、そしてME-70と3機種揃ったボスのマルチ・エフェクター。それぞれに特長があって、選ぶのに迷ってしまうかもしれませんね。価格に差がありますが、サウンドそのものには大きな違いはなく、どれを使ってもハイ・クオリティなギター・サウンドを作ることが可能です。

ME-70は、機能数や内蔵エフェクター数の面では上位機種のGT-10には及びませんが、

・軽量である!
・すべてのパラメーターが専用のツマミで調整可能!
・電池駆動に対応していて設置が簡単!
・AUX IN(外部入力端子)を装備!

といった点が、大きなアドバンテージでしょう。

また、ME-70連載の初回にも書いたように、GT-10はアンプやラインなどに接続して使うオールマイティな仕様であるのに対し、ME-70は「アンプに接続して使用する」ことを基本コンセプトとした製品ですので、バンド活動をメインにしているギタリストには、特にオススメです。

▲写真8:GT-10(上)、ME-20(左下)、ME-70(右下)とボスの最新マルチ3機種が揃い踏み!

ボスのマルチ・エフェクターですから、ローランドJC-120との組み合わせがベスト・マッチであることは言うまでもありませんが、先日スタジオで、フェンダー・ベースマンや数種類のスタック・アンプなどと組み合わせてME-70のプリセット・パッチを試してみたところ、その素晴らしいサウンドにノック・アウトされてしまいました。それぞれのアンプが持っているよさをスポイルすることなくME-70を使用できることが分かって、ますます嬉しくなりました。皆さんもME-70を手に入れたら、いろいろなアンプとの組み合わせも楽しんでみて欲しいと思います。


さて、6ヶ月にわたってお送りしてきたME-70連載、いかがだったでしょうか? 最近のボス製品は「弾き心地」にこだわって設計されているように感じます。このME-70も、機会があればぜひ楽器店などで試奏してみてくださいね!

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Profile

中野 豊(なかの ゆたか)

中野 豊(なかの ゆたか)

現在KANのサポート・ギタリストとしてツアーやレコーディングに活動する多忙なギタリスト。ファンキーなリズム・ワークからロック・フィール溢れるソロ・ワーク、呼吸感のあるオブリガードなど幅広い音楽性を持つギタリスト。エフェクターを含む楽器・機材への造詣も深く、全国展開中のBOSSや Rolandのワークショップの講師として、実践的なクリニックが好評を博している。

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