GT-10クラスの内蔵エフェクター
eBandには、ボス・マルチ・エフェクターのフラッグシップ・モデルGT-10と同クラスのエフェクターが搭載されています。セッション時にはそれほど必要のない特殊なエフェクターは除かれていますが、主要なエフェクターは妥協なく網羅されています。
●COSM AMP(アンプ・モデリング)
GT-10と同じフル・スペック仕様。クリーン、クランチ、ドライブ、ハイゲイン、など全42タイプを搭載。ベースも弾きたいという方に嬉しいベース・アンプが3タイプ搭載! スピーカーやマイク関連のパラメーターも豊富です。

▲写真11:アンプ・タイプがアイコン表示されてとっても見やすい。

▲写真12:これでベースもバッチリ練習できます。
●FX(エフェクト)
こちらは、ディストーションやワウなど12種類のエフェクト・タイプの中から1つを選んで使います。複数エフェクトの同時使用という点に関しては、GT-10のような自由度はありませんが、自宅でギター・プレイを楽しむうえでは、逆にこれくらいシンプルな方が使いやすそうです。

▲写真13:主要なエフェクターはすべて入ってますね。

▲写真14:歪みタイプは全部で25種類!
●EQ/NS(イコライザー/ノイズ・サプレッサー)
イコライザーはパラメトリック・タイプ。グラフィカルな表示が分かりやすいですね。お馴染みの「ノイズ・サプレッサー」で、ノイズ対策も万全です。

▲写真15:EQには、ハイカット/ローカットも搭載。
●DLY/CHO/REV(ディレイ/コーラス/リバーブ)
ディレイは、【ANALOG(アナログ・ディレイ)】や【TAPE(テープ・エコー)】などの特殊なモードも搭載。コーラスやリバーブを本体ステレオ・スピーカーから再生した際の心地よさは、なかなか文章では表現し尽くせません。
これらの空間系エフェクトをかけまくったオリジナルのパッチを作成してみました。本当は、本体スピーカーでのサウンドをお聴かせしたいところですが、ここではライン録音したサンプル音をお聴きください。
エフェクト・パッチの保存
自分で作ったエフェクト・パッチは、GT-10などと同様に、本体内に名前を付けて保存できます。

▲写真16:オリジナルのパッチ・ネームが増えてくると、何だか嬉しくなりますね!
特定のソングを呼び出した時に、いつも同じエフェクト・パッチで演奏したい場合は、【SONG INFO】画面で指定しましょう。ここで、プリセット・ソングに対するエフェクト・パッチを変更することも可能です。

▲写真17:【SONG】と【SOLO】に、それぞれエフェクト・パッチをアサインします。
フレーズ・ループを使おう
eBandには フレーズ・ループ機能も搭載されていて、最大で40秒までのフレーズをループ録音/再生可能です。オプションのボスFS-6などのフット・スイッチを使えば、足で録音/再生をコントロールしながら、次々とプレイを重ねていくことができます。

▲写真18:本体のボタン操作でもループ録音は可能ですが、やはりフット・スイッチを使うと操作性が大幅に向上します!
オーディオ・インターフェースとして活用
eBandをパソコンとUSB接続すれば、オーディオ・インターフェースとして利用でき、エフェクトをかけたサウンドを聴きながらレイテンシー・ゼロ(※注1)でパソコンのDAWソフトに録音できます。その際、エフェクトをかけたサウンドを録音する"かけ録り"はもちろん、モニター(本体スピーカーからの再生音)だけにエフェクトをかけて、ノン・エフェクトの音を録音することも可能です。さらに、「リアンプ(※注2)」といったルーティングが設定できるようになっており、さまざまな使い方が可能です。
※注1:レイテンシー
DAWソフトを使って録音する際に、パソコン内部での信号処理により生じるごくわずかな発音遅れのこと。
※注2:リアンプ
ノン・エフェクトでDAWソフトに録音したギター・トラックを再生し、その再生音にeBand内蔵エフェクトをかけて再録音する方法。いわゆる、エフェクトの"後がけ"。

▲写真19:5種類のルーティングを設定できます。
他にも、フレーズのコピー時に便利な10秒ずつ早送り/巻き戻しができる機能(ソングの再生中に[早送り/早戻し]ボタンを1度押す)など、他のオーディオ・プレーヤーにはない多彩な再生モードが搭載されています。さらに、お気に入りのソングをリストに登録して、手軽に再生できる「BEST30」など、使うたびに気の利いた機能が発見できます。
ギター以外にもマイクを接続すれば、カラオケ・マシンとして利用できますから、1人でギター・セッションを楽しむだけでなく、ホーム・パーティーのような場面でも大活躍するでしょう。
●コラム:置き場所でサウンドが変わる!?
本体の置き方によっても、サウンドは微妙に変化します。これは、eBandに限らずギター・アンプを含めたすべてのスピーカーに共通したことなのですが、イスや机などの上に置いた場合の高さ(=スピーカーと耳の位置の関係)、置く台の材質、部屋の残響などがサウンドに影響します。もちろん神経質になる必要はありませんが、置き場所とサウンドの違いを試行錯誤しながら最適な設置場所を探すというのも、なかなか楽しいものですよ!
さて、3回に渡ってお送りしたeBand特集、いかがだったでしょうか? 今回はこの原稿を書くのに、とても時間がかかりました。なぜなら、eBandのチェックためにギターを手に取ると、あまりに楽し過ぎて原稿そっちのけで弾きまくってしまうからです(苦笑)。
とにかく難しいことは抜きにして、演奏を楽しみたいという方に、自信を持ってeBandをお薦めします。来年も、こいつでさらにギター三昧の日々を送りませんか?
今年も1年間、mnavi Academy Guitarを読んでくださり、ありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いします!
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