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第34回:ME-25の内蔵エフェクトをチェック!

2月中旬に発売されたボスME-25。読者の中には、もう手に入れたという方も多いのではないでしょうか。ME-25は、エフェクターを初めて購入するというビギナーの方でも簡単に使えるように、メモリー(音色)を選ぶだけで高品位なサウンドが得られるように作られています。これがME-25の大きな特徴なのですが、今回はそこからさらに一歩進んで、自分の好みのサウンドを作り出すための、ちょっとしたコツを紹介したいと思います。

ME-25

▲写真1:ME-25

ギターのキャラクターに合わせてサウンドを微調整してみよう!

前回でも少し触れましたが、スペシャル・サイト『ME-25 サウンド・ライブラリー・ページ』では、ME-25のサウンド・ライブラリーに用意されている音色を含め、180種類のメモリー(エフェクトの設定をひとまとめにしたもの。いわゆる、パッチのこと)のサウンドを、実際に聴くことができます。

その際、すでにME-25をお使いの方の中には「同じ音色のはずなのに、ME-25本体とスペシャル・サイトで音が違うように感じる」という人もいるかもしれません。なぜ、そのように聴こえるのかと言うと、理由は、使っているギターそのものと、弾き方が違うからです。

エフェクターのサウンドは、ギター本体の特性や弾き方によって変化します。もしそうでなければ、どんなギターを使って、どんな弾き方をしても、「サウンドは同じ」ということになってしまいます。それだと、誰が弾いても同じ音しか出せないことになってしまいます。それって、面白くないですよね? 言い換えれば、ギターや弾き方を変えることでサウンドを変化させられるということこそが、楽器を弾いたり、エフェクターを使ううえでの醍醐味なのです。

▲写真2:スペシャル・サイトの画面の一部。下部の[GUITAR TYPE]に注目!

もう少し具体的に説明しましょう。例えば、パワーの低いシングル・コイル系ピックアップを搭載したギター向きに作られた音色があるとします。その音色を、パワフルなハムバッカー・タイプのギターで使うと、歪みが強くなりすぎ、サウンドが甘く感じられてしまうかもしれません。

▲写真3:シングル・コイル・ピックアップは、レンジが広く、出力が抑え気味の傾向があります。

▲写真4:ハムバッカー・ピックアップは、中域が太く、パワフルなサウンドが特徴です。

そのような場合は、[DRIVE]、[TONE]、[LEVEL]を調整してみてください。この3つのツマミで、選択した音色のサウンドを簡単に調整できるのです。

▲写真5:メモリーを選んだ後で、簡単にパラメーターを変更できるのもME-25の特徴です。

スペシャル・サイトでは、サンプル・サウンドの演奏で使用したギター(ピックアップ)の種類も表示されるようになっています。自分でサウンドを微調整する際には、これを参考にするといいかもしれません。もちろん、たとえサンプル・サウンドと質感の違う音が鳴ったとしても、それが自分の好みであれば、まったく問題はありません!

ちなみに、スペシャル・サイトで表示されるギターの種類ですが、「Single-Coil」と表示されている場合は2タイプのストラトキャスターとテレキャスター、「Humbucker」と表示されている場合は2タイプのレスポールとSG、RG-550などのギターを使用して演奏しています。参考にしてみてください。

音作りの核となる10種類のCOSMプリアンプ

これまで説明してきたとおり、ME-25はエフェクター内部の構成を意識することなく、音色を選ぶだけで、多彩なサウンドが楽しめます。しかし、その内部構成を理解すれば、自由自在にサウンドを作っていくことも夢ではありません。そこで、ここでは音作りの核となるME-25搭載のプリアンプについて、簡単に解説してみましょう。

ME-25には、名機と呼ばれる往年のモデルを含めた10種類のプリアンプが用意されています。これらのアンプ・サウンドを基本として、サウンド・ライブラリーをはじめとするプリセットの音色が作られているというわけです。

このような、実際にアンプを鳴らすことなくアンプのテイストを楽しめる「アンプ・モデリング機能」を搭載した製品は、数多く存在します。そのほとんどがヘッドホンやライン出力で利用するのに対して、ME-25をはじめとするボスの現行マルチ・エフェクターでは、ライン出力に対してはもちろん、アンプを接続した場合でも使用可能となっています。

▲写真6:パネルにプリアンプ・タイプが表示されているので、選択も簡単です。

●1:CLEAN

JC-120のクリーン・サウンドとはひと味違う、暖かみのある質感が特徴。適度なコンプレッション感があるので、演奏しやすいサウンドでしょう。

●2:TWIN

フェンダー・アンプを大きく分類すると、50年代~60年代中期までの、いわゆる「ツイード」デザインのものと、それ以降の「ブラック・パネル/シルバー・パネル」の2つに分けられます。この「TWIN」は後者タイプで、歪みの量はやや控えめです。それでも、ゲインを上げることで、ジャリジャリとした高域と豊かな低域を併せ持ったクランチ・サウンドを作り出すことが可能です。ジャズ系からサーフィン系、60年代後期~70年代のロック・サウンドも、これでOKです。

●3:TWEED

「TWIN」で説明したフェンダー・アンプの前者タイプが、この「TWEED」となります。「TWIN」よりは歪みが強く、枯れたサウンドが特徴的。スティーヴィー・レイ・ヴォーンやジョン・メイヤー的なギター・サウンドが好みなら、これを選ぶといいでしょう。サウンド・ライブラリーで「TEXAS~」と名付けられている音色の多くは、このプリアンプを使用しています。

●4:VO DRIVE

ブリティッシュなクランチ・サウンドの代表格で、巷に溢れるブティック系アンプの多くは、この系統のサウンドと言えます。ブライトでありながら芯のあるサウンドで、コード感が崩れないことが根強い人気を誇る秘密だと思います。

●5:BG LEAD

ここ最近再評価されつつある、70年代後期〜80年代的なギター・サウンドを作る際に欠かせないプリアンプのサウンドがモデリングされています。サンタナが使用していたことでも有名なモデルですね。中域に粘り感を持った、リード向きのサウンドです。

●6:MS VINTAGE

ロックの歴史には欠かせない、言わずと知れた大型スタック・アンプのサウンドが、見事に再現されています。ガッツのあるドライブ・サウンドが楽しい!

●7:MS MODERN

ME-25で初登場となるプリアンプ・タイプで、よりモダンなスタック・アンプをモデリングしているようです。ハイゲインかつドンシャリなサウンドに仕上げられていて、メタルやパンクにもマッチするでしょう。

●8:5150 DRIVE

90年代的ハード・ロックなサウンドが好みならば、これがオススメ。何と言っても、後期ヴァン・ヘイレンのサウンドが、いとも簡単に作り出せます。

●9:R-FIER

90年代に登場した、ヘビーなリフを武器にするギタリスト御用達のプリアンプ・タイプ。音圧感がありながら、耳に痛い成分が削られているのが特徴で、「ギターの壁」を作る際にも適しています。

●10:ULTRA METAL

ボス・オリジナルのプリアンプ・タイプで、メタル向けのハイゲイン・サウンドです。強烈に歪みながらも抜けがいいので、リフのプレイだけでなく、リード・サウンドにも使えるでしょう。

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Profile

中野 豊(なかの ゆたか)

中野 豊(なかの ゆたか)

現在KANのサポート・ギタリストとしてツアーやレコーディングに活動する多忙なギタリスト。ファンキーなリズム・ワークからロック・フィール溢れるソロ・ワーク、呼吸感のあるオブリガードなど幅広い音楽性を持つギタリスト。エフェクターを含む楽器・機材への造詣も深く、全国展開中のBOSSや Rolandのワークショップの講師として、実践的なクリニックが好評を博している。

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