ボスの人気レコーダー"BRシリーズ"の待望の新製品「BR-800」の発売がいよいよ近づいてきました。その仕上がり具合は、期待以上。今回はその先行レビューということで、ざっくりとその機能と音質、使い勝手などをレポートします。
BRシリーズとは?
ボスBRシリーズの1号機「BR-8」が発売されたのが1999年。レコーディングや多重録音に関する難しい知識がなくても、簡単に録音作業が行える製品として大ヒットしました。現在では、フラッグシップ・モデルBR-1600CD Version 2から、手のひらサイズのコンパクトなMICRO BRまで、数多くのバリエーションがラインナップされています。
さまざまな入力ソースに対応したボスならではの高品位なエフェクター群、リズム・マシンの内蔵、トラック・エディットとVトラックを駆使することで音質を犠牲にすることなく多くのパートをレコーディングできることなどが、BRシリーズに共通した仕様となっています。新たに登場したBR-800にも、その基本的なコンセプトは引き継がれています。
BR-800のファースト・インプレッション
●パネル面&フロントパネル
まず目を引くのが、スッキリとしたデザインでしょう。ボタンにはタッチ・センサー方式が採用されており、その多くが自照式なので、視認性もとてもいいですね。

▲写真3:録音済のトラックやミュートの状態なども、これなら一目で分かります。
ディスプレイも大きくなったので、ソング・タイトルや小節位置、テンポやレベル・メーターなどがひと目で確認できます。

▲写真4:同時に多くの情報が表示されるので、安心して作業できます。
パネル上にステレオのマイクが搭載されているので、本体だけでも手軽にデモを録音したり、リハスタに持ち込んでバンドの音をレコーディングできます。なお、本体のフロント面には、ヘッドホン端子とギター/ベース用のインプット端子が備えられています。

▲写真5:本体内蔵のステレオ・マイクもバッチリ使えます。
●リアパネル面
リアパネルも確認してみましょう。右から見てみると、まず4個のインプット端子がありますね。XLRと標準の2種類のジャックが用意されていますので、変換プラグなしに、さまざまな機材が接続できます。マイクはもちろん、シンセやオーディオ機器などのライン機器とも接続可能です。特に「INPUT 4」のXLR端子はファンタム電源が供給可能ですので、コンデンサー・マイクの使用もOKです。これらインプット端子に接続したマイクや楽器の音は、4つのトラックに分けて同時録音することが可能です。
それらとは別に、ステレオ・ミニのライン・イン端子も搭載されています。ここにシンセを接続してもいいですし、MP3プレーヤーなどのオーディオ機器を接続して録音することもできます。
●内蔵リズム・マシン&エフェクター
BRシリーズの特徴でもある内蔵のリズム・マシンには、新しいウェーブが搭載されており、特にアコースティック系のドラム・サウンドは、よりリアルな鳴り方をしています。

▲写真7:リズム・マシンには9種類のドラム・キットが搭載されています。
エレキギター用のエフェクター部は、特殊なエフェクトを除けば、ボスのマルチ・エフェクターGT-10クラスのクオリティ。COSMプリ・アンプをはじめ、独立した歪み系や多彩なモジュレーション系など、基本的なエフェクト処理は本体だけで完結できます。当然、バリエーション豊かな、極上のギター・サウンドが楽しめました。

▲写真8:エフェクター部の視認性も当然◎。

▲写真9:複数のパラメーターを同時に確認。
実際にレコーディングしてみた
1990年代のヒット曲、メイヤの「How Crazy Are You?」をコピーして、録音する機会があったので、早速BR-800を使ってみました。バッキングのパート構成は、アコギ×2本、ベース、エレキ×1。それにプラスして本体内蔵のリズム・マシンでオケを制作し、ボーカリストの吉野聡留さんに歌っていただいたのですが、録音しただけで非常にクオリティの高いトラックが完成したのにはビックリさせられました。
さらに、充実した内蔵エフェクターや、各トラックに用意された3バンドEQ+コンプ、そして独立したマスタリング用エフェクトなどを駆使すれば、本体だけで本格的なミックスまで行うことが可能です。
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