Top > mnavi Academy Guitar > 第38回:BR-800連載その3~「BRのサウンドにインスパイアされる」の巻~

guitar Back Number

第38回:BR-800連載その3~「BRのサウンドにインスパイアされる」の巻~

6月26日&27日に、お台場のTFTホールで開催された『東京ギターショー2010』に出演させていただきました。両日とも非常に盛況で、多くのギター・ファンが来場されたのを見て、嬉しくなりました。

当日は、ボスeBandとボスBR-800のワークショップを担当しました。今回の連載では、その準備段階でBR-800を実際に使ってみた感想などをレポートしたいと思います。

BR-800

▲写真1:BR-800

STEP1:「EZレコーディング」でギター・サウンドをセッティング!

東京ギターショーを数日後に控えたある日、「そろそろ出し物の仕込みをしなきゃな~」と思い、おもむろにBR-800を机の上にセット。電源はACアダプターを使用しましたが、BR-800は乾電池駆動にも対応していますし、パソコンとUSB接続時にはバス・パワーによる電源供給も可能なので、すぐに作業に取りかかれます。

「ギターはストラトキャスターを使う」ということだけは決めていたので、迷うことなくプラグインし、ヘッドホンで作業を開始しました。

▲写真2:アッという間にセッティング完了!

ここで、「EZ レコーディング(EZ REC)」を起動しました。下の写真3~5の手順で、簡単にギターのサウンドを設定できる機能です。EZレコーディング機能については、バックナンバー『第36回:BR-800登場!~先行レビュー~』でも紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。

▲写真3:新しいソングを作ります。

▲写真4:カテゴリーは、やっぱロックだよな~。

▲写真5:ギターを弾きながらエフェクト・パッチを探します。

この段階で、すぐにリフを思いつきました。自分のギター・サウンドが心地よく感じる時のほうがアイデアは生まれやすいのは当然ですが、特にBR-800のCOSMプリアンプのサウンドは、クリエイティビティを刺激してくれますね。

▲写真6:とりあえず仮のリズム・パターンを鳴らし、テンポを決めたら、すぐに録音開始。

フレーズを忘れないうちにすぐに録音できるのが、オール・イン・ワン・レコーダーの長所です。せっかく浮かんだアイデアを、セッティングや設定をしているうちに忘れてしまったとしたら、かなりガッカリ...ですよね!?

前回に紹介した「リトライ・ボタン」は、録音中に押せばすぐに再録音できますし、録音をストップさせてから押せば、録音を開始した箇所から再生できます。これは本当に便利です。

STEP2:リズム・パターンをセレクト!

それでは、録音したリフを再生しながら、リズム・パターンを探してみましょう。

▲写真7:プリセット・パターンの中から、カッコいいリズムを発見!

このパターンに合わせてギターを弾きながら、さらに続きのフレーズを考えていると、こんな別のリフを思いつきました。

そこで、エフェクト・パッチはそのままに、この新しいリフをトラック2に録音しました(ピック・スクラッチ付き)。さらに、イントロ部からサウンドに広がりを持たせたかったので、同じフレーズをトラック3にも録り、2本重ねてみました。こちらは気分でフロント・ピックアップを選択(ブラッシング付き)。

▲写真8: トラック2と3の2本のギターの定位をそれぞれ左右に振り切ると、リフを立体的に聴かせることができます。

STEP3:ベース&ドラム・フィルをレコーディング!

次にベースを録音しようと思ったのですが、ボス"BRシリーズ"のインサート・エフェクトには「ベース・シミュレーター」機能が用意されていたことを思い出しました。ギターの音をベース風に加工してくれるので、簡単なデモを録る時などには、とても重宝します。

このベース・シミュレーター、みなさんはご存じでしたか? 当日のワークショップではビックリされる方も多く、「意外に知られていないのかな?」と思いました。これを使えば、ベースを持っていなくてもベース・パートを録音できますから、ぜひ利用してみてください。

▲写真9:お馴染み、ベース・シミュレーター。パッチ「P56:TigtBass(GT TO BASS)」

さて、ベース・パートを録り終えたら、ドラムのリズムにフィルを加えて、ドラム・パートを再構築します。前半と後半でパターンを変えてみたりなど、いろいろと試行錯誤しましたが、最終的には同じパターンを使いながら、イントロ、エンディング&フィルを加えてみました。これで、かなり"曲っぽく"なってきましたね!

▲写真10:リズムを作る際は、「アレンジ・モード」で、イントロやフィルのパターンを曲構成に合わせて並べていきます。

STEP4:ギター・ソロをレコーディング!

最後に、ソロを録音してみましょう。バッキング・ギターとは音色を変えてみました。

▲写真11:ディレイ付きのリード向きパッチ。「P01:StckLead」

今回、何の準備もしていない真っ白な状態から始めて、1時間もかからずにすべての作業が終了! このスピーディさには、自分でもビックリしてしまいました。

BR-800は、準備や設定が簡単なだけでなく、ギターのエフェクターやリズムの音色が実にいいので、このサウンドにインスパイアされて、いいフレーズが生まれてくるということもあるのだと思います。「気持ちよく演奏できると、作業も早いんだなぁ」ということを、改めて強く感じました。

それでは、完成した楽曲を、頭から聴いてみてください。

▲ページの先頭へ

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

Profile

中野 豊(なかの ゆたか)

中野 豊(なかの ゆたか)

現在KANのサポート・ギタリストとしてツアーやレコーディングに活動する多忙なギタリスト。ファンキーなリズム・ワークからロック・フィール溢れるソロ・ワーク、呼吸感のあるオブリガードなど幅広い音楽性を持つギタリスト。エフェクターを含む楽器・機材への造詣も深く、全国展開中のBOSSや Rolandのワークショップの講師として、実践的なクリニックが好評を博している。

完コピ魂

iモード携帯電話着うたサイト「完コピ魂」。ロックの名曲をボスのエフェクターで完全再現。450曲以上を常時配信中!!

完コピ魂 QRコード