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第46回:GR-55連載その3 ~モデリングって何だ!?~

GR-55が発売されて約2ヶ月が経ちましたが、やはり大人気のようですね。今回は「すでに手に入れたよ!」という方はもちろん、これから導入を考えていらっしゃる方に向けて、GKピックアップの基本とその可能性、そしてモデリング・サウンドについて紹介したいと思います。

▲写真1:GR-55

専用ディバイデッド・ピックアップ=GKピックアップとは?

本連載を毎回読んでくださっている方は、もうご存じのことと思いますが、まず最初に、GR-55を使用するのに必要な『専用ディバイデッド・ピックアップ=GKピックアップ』についておさらいしておきましょう。

▲写真2:GKピックアップの現行モデル、GK-3

初期設定では、ツマミは【PATCH VOLUME】、2つのスイッチは【BANK NUMBER】のコントローラーとしてアサインされていますが、これらのアサイン先は自由に変更することが可能です。

●各弦ごとに独立して音をピックアップ

通常の6弦エレキ・ギターのピックアップには、ポールピースが6個付いていますが、各弦のサウンドはすべてミックスして出力されます。これに対してGK-3は、各弦ごとに独立してサウンドを拾い、13ピン・ケーブルからGR-55などに出力するという点が、大きく異なります。GKピックアップ部には、小さなハムバッカーが6個入っているようなものだと考えてください。

▲写真3:GK-3の内部パーツ。この小さいパーツを6つ搭載しています。

このピックアップ部によって、弦ごとに異なる音源をアサインしたり、自由なチューニング設定を行うことが可能なのです。

GK-3は、どんなギターにも取り付けが可能ですので、自分の好みのギターに取り付け、プレイアビリティを犠牲にせずに演奏できるというところがいいですね。もちろんGR-55は、GKピックアップの旧モデルGK-2Aでも問題なく使用できます(専用モードが用意されていますし、サウンドも同じです)。

また、各ギター・メーカーから、『GK Ready』と銘打たれた、GKピックアップ内蔵ギター/ベースも数多く発売されています。

▲写真4:これはGK-2Aを内蔵した、私物のDragonfly製モデル。

GKピックアップのセッティング

従来のGRシリーズは、GKケーブルを接続し、入力される信号のレベルを調整するだけでしたが、GR-55ではいくつかのパラメーターを設定します。これはこのあと解説するように、GKピックアップで拾った音を、バリエーション豊なサウンドに変化させるために必要な設定です。これを行うことで、GKピックアップをどんなギターに取り付けても、モデリング・サウンドが忠実に得られるわけなんですね。

●PUタブ【SCALE(スケール)】

まず、ブリッジからナットまでの弦長を入力します。ストラトキャスターやレスポールのような一般的なギターは項目から選択するだけでOKですが、特殊なギターの場合は、カタログや仕様書等で弦長を確認するか、実際に測って数値を入力します。

▲写真5:僕の使っているギター(PRS)の場合は、弦長25インチなので【SCALE=635[mm]】に設定します。

ノーマル・ピックアップのサウンドを使う場合は、通常のギターからの出力をGK-3に入力することで、GKケーブル1本で両方の信号をGR-55に送ることができます。

●PUタブ【PU PHASE(ピックアップ・フェーズ)】

ノーマル・ピックアップとモデリングをミックスして鳴らした時、サウンドに違和感があると感じた場合以外は、【PU PHASE】の設定はNORMALのままで大丈夫でしょう。

▲写真6:ギターのアウトプット・ジャックからGK-3へ接続しています。

●DISタブ(ディスタンス)

次にブリッジ・サドルからGKピックアップまでの距離を入力します。この長さは、GKピックアップの取り付け方によって微妙に異なりますので、定規を使って測ってください。

▲写真7:ブリッジ・サドル(弦が当たっている部分)から、GKピックアップの中心までの距離を測ります。

▲写真8:僕のPRSの場合は、このような数値になりました。

●SENタブ(センシビリティ)

最後に、各弦を弾いた時にメーターが振り切れないようにレベルを設定します。

▲写真9:うまく設定できない場合はピックアップの高さに問題があるかもしれません。確認してみてください。

ギターをダウン・チューニングしている場合は、そのチューニングに合わせて【DOW】を設定することで、より正しいモデリング・サウンドが得られます。

他にも設定可能なパラメーターがありますが、それらはPCMトーン使用時に影響する部分なので、次回以降に、改めて説明しましょう。

これはあくまで私見ではありますが、GKピックアップは自分が気に入っているギターに付けるほうが、圧倒的に楽しめます。ギターを弾く楽しさは、音だけじゃありませんからね。あと、"弦がビビッて音が伸びない"とか"チューニングが合わない"なんていう調整不足のギターに取り付けても、それはさすがにGR-55でもカバーできません。そこのとこは、どうぞよろしくです(笑)。

もちろん、GKピックアップ搭載ギターを複数持っている場合も大丈夫。10本分までGR-55本体にメモリーしておけますから安心です。

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Profile

中野 豊(なかの ゆたか)

中野 豊(なかの ゆたか)

現在KANのサポート・ギタリストとしてツアーやレコーディングに活動する多忙なギタリスト。ファンキーなリズム・ワークからロック・フィール溢れるソロ・ワーク、呼吸感のあるオブリガードなど幅広い音楽性を持つギタリスト。エフェクターを含む楽器・機材への造詣も深く、全国展開中のBOSSや Rolandのワークショップの講師として、実践的なクリニックが好評を博している。

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