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第48回:GR-55連載最終回 ~GR-55は発想力を刺激する

この原稿、ゴールデン・ウィークの最中に書いているのですが、なかなか進みません……。なぜなら、GR-55でいろいろとテストしていると、面白すぎてあっという間に時間が経ってしまうから。というわけで、今回は“実際にGR-55をどんなふうに使ったら楽しいかな?”なんてことを考えてみたいと思います。また、高度な使い方も併せてご紹介していきましょう。

まずは、GKピックアップを搭載したギターに、ギター本体のノーマル・ピックアップのサウンドも重ねた【NORMAL】、さまざまなエレキやアコギ、特殊な楽器をモデリングしたサウンドの【MODEL】、そして生楽器やシンセ音を2種類重ねて鳴らせる【PCM1】と【PCM2】の、以上4種類のサウンドを同時に発音できるメリットから考えてみましょう。

▲写真1:GR-55

テンポに左右されない演奏が簡単に!

楽曲を複数の人間で演奏する場合、テンポを一定に保つようなバンド演奏は比較的簡単ですよね? 特にドラムやパーカッションなどがいれば、より演奏しやすいでしょう。しかしながら、クラシックや映画音楽、アンビエント・ミュージックのように、テンポが一定でない楽曲を複数の楽器で演奏するのは、結構難しいものです。

ところがGR-55なら、1人で複数のサウンドを同時発音することで、複数の楽器演奏と同じ効果が得られますから、自分のテンポ感でバッチリ演奏できます。しかも、指揮者やメンバーとのアイコンタクトも不要というわけです。

さらに、宅録時にも威力を発揮します。複数の楽器を重ねて多重録音する場合、各パートのタイミングを合わせるには、あらかじめテンポ・トラックを設定しなければなりません。また、感覚的なテンポ・チェンジを数値で入力して作り出す作業は、結構面倒なものです。

それもGR-55を使えば、自分のテンポ感にしたがって演奏するだけで、ゴージャスかつタイミングもピッタリ合った演奏が、いとも簡単に行えるのです。

1人で演奏するのが怖くない!

パーティや結婚式などの余興で、「ギターを弾いてくれ!」なんて頼まれることはありませんか? しかも、たった1人で。「歌でも歌えたらいいけど、それも自信ないし......」なんていう時に、GR-55を使ってみてはどうでしょう。

ギターという楽器は、1人だけで完成した音楽を演奏することがなかなか難しい楽器ですよね。例えば、ピアノと比較すると......。

・原則的には、1音だけでも両手を使って演奏しなければならない。
・押弦は最大で4本の指(人によっては親指も入れて5本、まれに8本指を使う人も......笑)のみ。
・物理的に、ペダルなどを使っても永続的に音を鳴らすことはできない。

演奏する楽曲のスタイルにもよりますが、このようなことに悩んでしまうことも多かったのではないでしょうか。

そこでGR-55を使えば、以下のように乗り切ることができます。

●その1:空間を埋める&チューニングも自在

リバーブやディレイを使って演奏すると、ドライなサウンドで演奏するよりも音像が埋まるので、楽に演奏できるのは、ご存じの通り。もちろんそれも"アリ"ですが、GR-55のPCMトーンの中から、アタックを遅くしたパッド系の音色などを使って空間を埋めれば、音像が遠くならずに、包み込まれるようなサウンドが得られます。

▲写真2:例えばこのパッチ『RHYTHM07-3:NYLON Gt+STRINGS』が有効です。ギターとシンセのバランスも簡単に変更可能。

また、オープン・チューニングも自由自在ですし、テクニカルなニューエイジ風の楽曲も、自信を持って演奏できると思います。シンセ音のチューニングも同時に変えられます。

▲写真3:それぞれのシフト値(オクターブなど)を別に設定することも可能です。

ちなみに、頑張ってオリジナル風の楽曲を作ったほうが、誰もが知っている有名曲を演奏するよりも、ミスタッチなどしてしまった時のダメージが少ないかもしれません(笑)。

●その2 フレーズ・ループ機能を活用

「フレーズ・ループ機能」を使って、その場でバッキングのコードを重ねて録音しながら、最後にメロディやソロを弾くことができます。「スタンド・バイ・ミー」のような循環コードの曲なら、短時間でできるのでオススメです(GR-55では最大20秒までの録音が可能)。もちろん、パーティ会場が盛り上がったら、いくらでも長く演奏することができますしね。

ギターの音色でソロだけ弾いていると飽きられそうな時は、フレーズを再生しながら音色を変えていくのもOK。さまざまな楽器の音色が1本のギターから奏でられれば、それだけでも楽しく聴いていただけるはずです。

▲写真4:非常にシンプルな操作体系なので失敗なくできると思います。

●その3 オーディオ・データをバックに演奏

バンド・サウンドをバックにロックなギターが弾きたい場合は、「オーディオ・プレーヤー機能」を使うこともできます。GRシリーズとしては初めてUSBメモリーが使用できるUSBメモリー端子も装備。別売りのUSBメモリー M-UF2GにWAVやAIFF形式のオーディオ・ファイルを入れておけば、それを伴奏にギターを弾きまくれます。オケを再生した後に、パッチを切り替えることも可能ですから、いろんなサウンドを楽しんでくださいね。こちらの操作性も非常にいいです!!

▲写真5:本体サイドに専用のUSBメモリー用の端子があります。

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Profile

中野 豊(なかの ゆたか)

中野 豊(なかの ゆたか)

現在KANのサポート・ギタリストとしてツアーやレコーディングに活動する多忙なギタリスト。ファンキーなリズム・ワークからロック・フィール溢れるソロ・ワーク、呼吸感のあるオブリガードなど幅広い音楽性を持つギタリスト。エフェクターを含む楽器・機材への造詣も深く、全国展開中のBOSSや Rolandのワークショップの講師として、実践的なクリニックが好評を博している。

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