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第60回:2012年に発表された新製品を一挙紹介! 第60回:2012年に発表された新製品を一挙紹介!

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2012年、ローランド/ボスから数々の新製品が発表されました。今回は、今後リリースされることが発表されているモデルや、発売されたばかりのギター関連新製品の中から、まだこのコーナーに取り上げていない製品をドドーンとご紹介します。

▲写真1:ローランド/ボスのギター関連新製品

GK-Ready Stratocaster®「GC-1」

まずは、この春発売された「GC-1」です。

▲写真2:GC-1

GKピックアップ(ディバイデッド・ピックアップ)搭載のストラトキャスターが発売されました。すでに所有しているギターに、GKピックアップ「GK-3」を取り付けるのが面倒だという方や、抵抗感があるという方には、まさに打ってつけのギターです。手頃な価格設定ながら、ギター本体の優れた安定感やプレイアビリティは、さすが本家フェンダー製ストラトキャスター。クオリティは折り紙付きですので、安心して使うことができます。

▲写真3:一見普通のストラトキャスターですが、GKピックアップが搭載されています。

ボディの側面には、通常のギター用アウトプットの他に、GKケーブル用のコネクターがあり、ギター・シンセサイザー「GR-55」やVギター・システム「VG-99」などを接続して使用できます。それでは、GR-55を接続して何ができるのか!? 以下に、簡単にまとめてみましょう。

▲写真4: GR-55やVG-99との接続はGKケーブル1本で完了。

▲写真5:GK出力用端子に接続したGR-55やVG-99をコントロールするためのスイッチも搭載。

●GR-55を接続してPCMトーンを利用

▲写真6:GR-55。レギュラー・カラーのブルーの他、ブラック仕上げも新たに加わりました!

GR-55を接続すると、ピアノやストリングス、シンセサイザーや効果音などのサウンドをギターで演奏することができます……と、ずいぶん簡単に書きましたが、膨大な音色が内蔵されていますし、どれもが厳選された高品位なサウンドです。それらの音にインスパイアされるので、自分でもビックリするくらい、いつもとは違うフレーズが思い浮かぶはずです。

キーボード・プレーヤーがいないバンドにシンセ・サウンドを導入したり、オリジナル・ソングのデモを素早く仕上げることも可能になります。

またGR-55の場合、PCM1&2と呼ばれる2系統のシンセを重ねて鳴らすことができますから、ピアノに好みのパッド・サウンドを足すというようなことも簡単に設定可能です。

●GR-55を接続してCOSMモデリング・トーンを利用

GR-55でも、VG-99に装備されたCOSMギターと呼ばれるモデリング・トーンを楽しむことができます。これは使用するギターに依存せず、さまざまな楽器……特に以下に挙げるような、いろいろなギターのサウンドを使用することが可能な機能です。

フェンダー系ギターやレスポール、セミアコ/フルアコ、ちょっと特殊なピックアップ搭載のギター、アコースティックや12弦ギター、エレクトリック・シタールなどのサウンドをCOSMによるモデリングで内蔵しているので、それらが簡単に切り替えられます。上手に使えば楽曲のアレンジに彩りを加えることができると思います。

ギター・アンプ(=COSMアンプ)をはじめ、マルチ・エフェクターも内蔵していますから、これ1台であらゆるギター・サウンドを構築できます。

●GR-55のPCMトーンとCOSMモデリング・トーンのミックス・サウンド

上記でご紹介した、PCMトーンとCOSMモデリング・トーンをミックスできます。

シンセとギターをユニゾンで演奏する、というような場合、GR-55ならギターを弾くことで、重ねて演奏できるのです。オリジナリティ溢れるサウンドにも、ぜひ挑戦してみてください。

●GR-55を接続してMIDIアウトを利用

GR-55を介してギターのピッチや強弱などを解析し、MIDI信号に変換できます。この機能を利用すれば、別のシンセサイザーを鳴らしたり、DAWへの打ち込みにも使用できます。鍵盤よりもギターのほうが得意という方なら、作業が断然速くなりますよ。

今までは手軽に試奏することができなかったかもしれませんが、GC-1の登場によって、実際にGR-55を試奏できる楽器店が増えていると思います。GR-55を使って演奏したことがないという方は、ぜひ一度試奏されることをオススメします。きっと、最新のギター・シンセの進化に驚かれると思います。

今年のアップデートでは数多くのプリセット・パッチも追加されました。なお、GR-55に関してはバックナンバー『第44回:ギター・シンセの新製品、GR-55最速レビュー!』で詳しく解説しています。ぜひ読んでみてくださいね。

VG Stratocaster®「G-5」

GR-55やVG-99に搭載されている最新のギター・モデリングを、フェンダー製ストラトキャスター側に内蔵したモデルです。GC-1とは異なり、GK出力用端子はありません。自宅やスタジオ、ライブ会場などの通常のアンプに接続するだけで、いろいろなギター・サウンドをG-5のみで表現できます。

▲写真7:G-5

▲写真8:カラー・バリエーションはブラックと3トーン・サンバーストの2種類が用意されています。今、我が家にあるのはブラッキーなモデルのほう。指板はメイプルです(3トーン・サンバーストはローズ指板)。

ライブ時に、楽曲に合わせて楽器を持ち替えなければならないというシチェーションは、誰しも経験していると思います。G-5を使用すれば、ギターを持ち替えることなく、スイッチひとつでサウンドを切り替えられます。これはとても便利!

「ノーマル・ストラトキャスター」の他、「モデリング・ストラト」、「モデリング・テレキャスター」、「モデリング・ハムバッカー」、「モデリング・アコースティック・ギター」の5種類のモードを搭載。また、どのモードでも5ウェイ・スイッチでピックアップを切り替えることで、さまざまなサウンド変化が得られます。

モデリング系のモードは、実際のチューニングはそのままで、「ドロップD」、「オープンG」、「DADGAD」、「バリトン・ギター」の変則チューニングにも変更できます。さらにはアコースティック/エレクトリック問わず、「12弦ギター」の設定も可能です。

▲写真9:GC-1同様、こちらもGKピックアップ搭載。

▲写真10:黒いロータリー・スイッチ2個で設定変更。「M」はモード、「T」はチューニングの切り替えです。

従来はこれらのサウンドを得るために、その場でやっかいなチューニングを行うか、それぞれの専用楽器を用意する必要がありました。しかし、これをスイッチ1つで切り替えられるのです。オープン・チューニングはThe Rolling StonesやLed Zeppelinの特定の楽曲を演奏する場合などでも必要ですが、そのためにチューニングを変えるのは結構面倒でしょう? レコーディングやライブで実際に使ってみると、この機能のありがたさを実感しますよ。

僕は特に、バリトン・ギターの音を簡単に得られることが便利に感じました。太めの弦を張ったダウン・チューニング用ギターも1本用意してあるのですが、ギターそのもののサウンドが合わない場合は、アウトなんですね。でも、G-5なら同じチューニングのまま、異なるギターの音を得られるので、いろいろな音楽スタイルに応用できるというメリットもあるのです。

ライブ時には、構成の流れを止めてしまいがちな楽器の持ち替えから解放されますし、音源制作時には、アレンジの試行錯誤を短時間で行うことが可能な画期的ギターと言えそうです。

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Profile

中野 豊(なかの ゆたか)

中野 豊(なかの ゆたか)

現在KANのサポート・ギタリストとしてツアーやレコーディングに活動する多忙なギタリスト。ファンキーなリズム・ワークからロック・フィール溢れるソロ・ワーク、呼吸感のあるオブリガードなど幅広い音楽性を持つギタリスト。エフェクターを含む楽器・機材への造詣も深く、全国展開中のBOSSや Rolandのワークショップの講師として、実践的なクリニックが好評を博している。

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