mnavi Interview

Vol.08:HIGH and MIGHTY COLOR(MEG&カズト) みんなの心に届く曲をどんどん作っていきたいんです

へヴィかつメタリックなバンド・サウンドとメロディアスなボーカルをポップに融合し、若い世代を中心に高い支持を受けている沖縄出身の6人組バンド、HIGH and MIGHTY COLOR(通称:ハイカラ)。この1月26日でデビュー3周年を迎え、記念碑的なシングル・コレクション・アルバム『10 COLOR SINGLES』をリリースした彼らは、2008年もとどまることなく、そのクリエイティブな発想はより加速度を増している。そんな"ハイカラ・サウンド"の核を握る2人のギタリスト、MEG(写真左)とカズト(写真右)にこれまでのハイカラ、そして、これからのハイカラについて、大いに語ってもらった

10枚のシングルが物語る"ハイカラ"の成長

─ メジャー・デビュー後の10枚目までのシングルをまとめた集大成的なアルバム『10 COLOR SINGLES』が昨年末にリリースされましたが、この作品を改めて聴き直してみて、どのような感想を持ちましたか?

カズト(以下、K):全曲通して聴いてみると、デビュー・シングルの「PRIDE」が持つエネルギーだとか、6枚目のシングル「一輪の花」のはじけた感じだとか、それぞれの曲で、その時々のバンドの状態も思い出せたし、本当に写真のアルバムと同じように、思い出がいっぱい詰まったアルバムにできたな、と感じています。それは僕らにとってだけではなくて、HIGH and MIGHTY COLOR(以下、ハイカラ)をずっと応援してきてくれた多くの人にとっても思い出のアルバムになるだろうし、そのように感じてくれたらとても嬉しいですね。もちろん、僕らの音楽を初めて聴く人にとっては、ハイカラが一体どういうバンドなのかということが、とてもよく分かる内容になっていると思います。

マーキー&ユウスケ

▲写真1:HIGH and MIGHTY COLORの魅力のひとつである男女ツイン・ボーカル、マーキー(左)とユウスケ(右)。

MEG(以下、M):これだけの枚数のシングルを出してきたんだなと、ちょっと感慨深くも思いましたし、自分の変化も再認識することもできました。この3年間で、ちゃんと自分が成長できたことを感じられたことが、とても嬉しいですね。

─ ご自身で、どこが一番変わった、成長したと思いますか?

M:やっぱり、曲作りのアプローチが、デビュー当初とはまったく変わったと思います。例えば、自分の弾くギターのフレーズにしても、その意味を分かって弾けるようになったし、曲を作る際にも、そういう部分まで考えて作れるようになりました。だから、自然とギター・プレイそのものも変わってきたと思います。

ライブではエネルギーをむき出しにし、レコーディングではフレーズを繊細に響かせる

カズトさんのメイン・ギター

▲写真2:カズトのメイン・ギター"Brown Bunny"。7弦レスポール・タイプのESP製オーダーメイドで、材にはマホガニーが使われている。ふくよかな響きが特徴的で、「Amazing」や、カップリング曲の「Parade」のレコーディングでも使用された。

─ 確かに、ギター・サウンドひとつを取っても、その重量感などがデビュー当時と今では大きく変化していますが、そういう意味では、「一輪の花」がオリジナルの音源と、今回新たに録音されたスタジオ・ライブ・バージョンの両方が聴き比べられるというのは、非常に興味深いですね。

K:今の僕らにはライブで培ってきたものがあって、みんなが盛り上がれる曲の構成だったり、リフの長さだったりがあるんです。結局のところ、曲自体も生まれた後にお客さんに成長させてもらって、そしてハイカラ自身も成長していっていると思うんです。そんな「今のハイカラ」を見せたいと思って、このスタジオ・ライブ・バージョンを収録しました。この演奏は本当に一発録りなので、正直、かなり粗い部分もあるんですけれど、この演奏を入れたことによって、今までの自分たちだけでなく、これから先の自分たちも見えてきて、「よし、これからもずっと続けていこう」と改めて思うことができました。

M:ライブならではというか、レコーディングではやっていなかったアプローチがあって、もちろんその逆もあるんですけど、シングルをリリースした時よりも、よりソリッドな形の「一輪の花」が収録できたんじゃないか、と感じています。

─ レコーディングに関して、特にベーシックについては一発録りにこだわっているようにも感じるのですが、レコーディングとライブとでは、プレイするうえで意識の違いはありますか?

K:一発録りだと、当然、ドラマーの動きを見ながら演奏するわけですから、スピード感だとかグルーヴ感、エネルギー感は、やっぱりライブに近いですね。ここらあたりは、一発録りならではの要素だと思います。

M:ただ、CDを作る時とライブとでは、演奏するうえでの意識は全然違いますよ。ライブは、MCもそうだし、音圧感もそうだし、その場の空気感がスタジオとは全然違いますよね。だからライブでは、エネルギーをむき出しにして、それをお客さんにぶつけていくものだと考えています。ところが、これがレコーディングとなると、より繊細な部分にこだわりたいと思っていて、フレーズに関してもかなり細かい気遣いをしながらプレイしています。

K:僕も同感です。もちろん、そのどちらにも、魅力は感じていますけどね。

カズトさん所有のBD-2

▲写真3:カズト所有のボスBD-2。ギターを始めて、最初に購入したという思い出のファースト・コンパクトで、7弦ギターを弾き始めるまでは、ブースター用必須アイテムとして、長くライブで愛用していたそうだ。