mnavi Interview

ロック・サウンド一辺倒ではなく、
楽曲ごとにカラーを変えるためにマルチが必要だった

─ 浩一さんは、日頃からボスGT-8をお使いになっているそうですね。

K:そうなんです。マルチ・エフェクターが大好きで(笑)。GT-8は、確か発売されてすぐ買ったと思います。今でもライブのメイン・エフェクターとして愛用しています。

─ そもそも、マルチ・エフェクターを導入しようと思ったきっかけは?

K:Bahashishiが、例えばロック一辺倒のバンドだったら、気に入った歪みとブースター、あとはもう1種類くらいのコンパクト・エフェクターだけでいけると思うんですよ。でも、僕らのバンドでは曲ごとにギター・サウンドを変えていきたいと考えていて、それをたくさんのコンパクト・エフェクターで実現しようとすると、やっぱり「音が出ないけど、原因が分からない」という事故も多くなるじゃないですか。だから、マルチ・エフェクターが絶対必要だ、と思ったんです。

─ GT-8のどのような点が気に入っていますか?

K:ワウをコントロールできるエクスプレッション・ペダルが付いていることと、あとはツマミですよね。GT-8より前のマルチ・エフェクターって、他社のモデルも含めてツマミが少なかった印象があるんです。やっぱり、ツマミで音作りができるという点は大きかったです。ライブでは、以前はGT-8の前にワウ・ペダルと歪みを1個つないでいたんですが、次第にそれもいらないと思うようになって。今ではGT-8の一発だけで、全然大丈夫ですよ。

─ レコーディングで使用することは?

K:ギターで効果音的な特殊なサウンドを出したい時に重宝しています。ロータリー・スピーカー的な効果やスライサー、あとリング・モジュレーター系のサウンドは、よく使います。今回のレコーディングでも、HR(ハーモニスト)を使いましたし、ディレイのリバース・モードも、予期しないサウンドができたりするので面白いです。

─ 今日は新製品のボスME-70を試奏していただきましたが、こちらもGT-8以上にツマミで手軽に音作りが行えたと思います。率直な感想は、いかがでしたか?

K:やっぱり操作が分かりやすし、単三電池(6本)で動くというのは、驚きました。赤いランプが点灯しているセクションがオンになっているという仕様も、直感的に分かりやすいですね。

─ エフェクトも、タイプを選んで、あとはツマミを動かすだけという、コンパクト・エフェクター感覚で音作りが行えます。

K:シンプルにコンパクト・エフェクターが並んでいる感覚で使えますね。ボタン操作でエディットしていくタイプのマルチ・エフェクターだと、操作が複雑になるだけでなく、自分が何のパラメーターをどう設定したのかが、後で分からなくなってしまうんですよ。そういう意味でも、ME-70なら初めてマルチ・エフェクターを触る人でも、簡単に使えると思います。ところで、この「EZ TONE」というボタンは、何ですか?

─ EZ TONE機能をオンにすると、エフェクトのタイプを選ぶだけで、各セクションの3個のツマミに最適なパラメーターが割り当てられます。ですから、パラメーターの効果がまだよく分かっていないようなまったくの初心者の方でも、感覚的に音作りが進めていけるようになっているんです。

K:なるほど。それで、どうツマミを回してもムチャクチャな音にならずに、音楽的な範囲で収まってくれるんですね。これは、いいですね。あと、僕が気に入ったのは、ペダル・エフェクトの種類を独立したツマミでセレクトできることです。これは分かりやすいし、とても便利だと思いますよ。

僕がアドバイスするとすれば、
「これを買えば間違いない」ということ(笑)

─ 6タイプのプリアンプ・モデリングを含めて、プリセット・サウンドはいかがでしたか?

K:どれも実践的で、そのまま使えるプリセットばかりでしたよ。最初、僕はマニュアル・モードでイチから音を作ろうと思ったんですが、プリセットを使ったほうが、すぐにいい音が出せました(笑)。ですからME-70を買ったら、まずプリセットを全部試してみて、気に入ったプログラムをユーザー・エリアに保存して、そこから好みで音色を微調整していくという使い方が、一番簡単でいいんじゃないでしょうか。

一般的にマルチ・エフェクターのプリセットって、やや派手目のサウンドに作られていることが多いですけど、これはそういった過剰な派手さもないし、何よりプリセットを切り替えても音量感に差がないことがいいですね。プリセットによって音量が変わってしまうと、ライブや制作現場で使いづらいんですよ。そういう意味でも、とても作り込まれたプリセットだという印象を受けました。その中でもどれか1つを選べと言われたら、僕はパッチ・ナンバー「7-1」が一番好きでしたね。

─ ジャズやフュージョン向きのリード・サウンドですね。

K:これでジョン・スコフィールドやラリー・カールトンを弾けば、もうバッチリです(笑)。

─ 最大38秒まで録音できる「フレーズ・ループ」も、MEシリーズとしては初めて搭載された機能なんです。

K:これはもう、1日中遊べますね。曲作りの際に、リフの感じを確かめるといったような使い方もいいと思います。そういう時に、わざわざパソコンを立ち上げて......、というような手間がかからないのも、ハードウェアのメリットですね。

実は今、頭の中で自分が使ってるGT-8とME-70を比較しているんですが......。機能的にもサウンド的にも、まったく問題ないどころか、かえって、こちらのほうがいいくらいに感じます。

─ GTシリーズとMEシリーズは少々コンセプトが違いますが、旧モデルのGT-8とME-70を比較すると、確かに機能面サウンドも、遜色ないレベルにまでME-70は進化していると思います。また、曲作りや練習といった用途としては、ME-70にはMP3プレイヤーなどの音を入力できるAUX IN端子が搭載されているので、好きな楽曲や、簡単なデモ・トラックを再生しながら、それと一緒にプレイすることも可能なんです。

K:それはスゴイですね! 学生時代に欲しかったなぁ。いいですね、今の学生さんは(笑)。オプションの外部フットスイッチを接続すれば、足でのバンクの切り替えやディレイのタップ・テンポの設定もできるんですよね。参りました。完璧です(笑)。しかもコスト・パフォーマンスも抜群ですから、これからエフェクターを買おうと思ってる方に僕がアドバイスするとすれば、「これ買えば間違いないよ」ってことですね(笑)。

 
Profile:Bahashishi

2003年に大阪にて結成。2005年に活動の拠点を東京へ移し、以降全国的な活動を展開する。メジャー・デビュー前より数々の大型フェスティバルでライブを行い、2006年5月にデビュー・アルバム『心の世界』をリリース。一度聴いたら忘れられない独特な歌声と刹那的な歌詞世界でリスナーを魅了するユラリのボーカルと、4ピース構成のバンド・サウンドの融合により生まれる音楽を、リスナーの"心"に届けようという姿勢が高く評価を受けている。

オフィシャル・サイト:http://www.bahashishi.com/

 
Information
■CD

『COLOR of LIFE』

『Season's greetings II~夕凪』(初回盤)

初回生産限定盤:
CD+DVD COZP-360~361 ¥3,300
通常盤:
CD COCP-35472 ¥2,940


■LIVE

Bahashishiワンマンライブ「COLOR of LIFE」TOUR

5/23(土) 心斎橋CLUB QUATTRO
6/5(金) 渋谷CLUB QUATTRO
6/6(土) 名古屋ell.FITS ALL

※詳細は、上記オフィシャルサイトをご覧ください。