35年ぐらい前のアナログ・シンセの時代から ローランド・ユーザーです
─ ところで、HIROSHIさんはローランド製品とは長い付き合いだそうですね。
H:さっきも言ったように、僕はロック・バンドも長くやっていましたからね。ローランドの製品も、初めていじったのは35年ぐらい前のRS-202 ストリングスでした。最初はストリングスの音しか出なくて、その後ストリングス音に、ヒューマン・ヴォイスが加わったVP-330が出たという時代です。もちろん、シンセサイザーと言えばまだアナログで、パッチ・ケーブルをつないで音を作っていく機種もあって、そんな時代からのローランド・ユーザーです。ライターとしてα-JUNOの試奏レポートを書いたこともありますよ。
─ "ピアニスター"を名乗るようになってからも、電子楽器を弾く機会はありますか。
H:もちろんあります。毎年秋には、デーモン小暮さんとか、寺田恵子ちゃんとかいった常連を筆頭に、日本のロック系の方たちが集まって、"クラシック・ロック・ジャム"というイベントをやっているんです。彼らの持ち曲は1つもやらないで、懐かしのロックの名曲を演奏するんです。それに参加できる時にはなるべく参加するようにしています。
ローランドの電子ピアノRG-7-Rは、
より正統派の鍵盤楽器を追求したものだと思いました
─ このインタビューを始める前に、ローランドの電子ピアノRG-7-Rを試奏していただきましたが、感想はいかがですか。
H:電子ピアノというと、プラスチックの鍵盤の硬い手触りがちょっと気になっていたんですが、この楽器は昔の象牙鍵盤を思わせるような温もりのある触感があって、そのおかげで弾きやすく感じました。あと、弾いた時のひとつひとつの音の広がり感が良いですね。 実は、1998年にカザルス・ホールでローランドの電子ピアノのデモをやったことがあるんです。デジタル・ピアノもここまで来たかと当時も思いましたが、ピアノでありながら遊べる機能が満載されたその楽器に比べて、このRG-7-Rはより正統派の鍵盤楽器を追求したものだと思いました。実際にハンマーが弦を叩いているような臨場感がありますね。
─ では、好きなことを何でもやっても良いと言われたら、HIROSHIさんは何をやりたいですか。
H:シルク・ド・ソレイユなんかをバックに使って、ラスベガスでロングランのピアノ・ショウをやりたいですね。

─ やはりエンターテインメント系になりますか。
H:僕は"コンサート"じゃなくて"ステージ"が好きなんですよ。"演奏会"っていうよりも、照明があって衣装があってという、見た目も大切なんです。レビューも大好きですし、今でもブロードウェイ・ショウを観に行きます。ギャンブルは全然しないのにシルク・ド・ソレイユのショウを観るだけのためにラスベガスに行きますからね。
─ 最後に、いろいろな方面で活動なさっているHIROSHIさんの中で、今の一番の目標というと何になるのでしょうか。
H:差し迫った目標は、7月25日に上野の東京文化会館でやる11回目のリサイタルです。今回は都はるみさんをゲストにお迎えすることになっています。
─ それでは、リサイタルの成功をお祈りしています。今日はどうもありがとうございました。
Profile:ピアニスターHIROSHI
ピアニスト、作・編曲家。東京芸術大学楽理科在学中より、「リチャード・クレイダーマン曲集」や月刊「キーボード・マガジン」、「ショパン」などの音楽雑誌において執筆・編曲活動を開始。クラシックからロック、ポップスはたまた演歌まで、ジャンルの垣根を越えた幅広いスタイルのピアニストとして活躍し、卒業後はピアノ研究家、大村典子氏とのコンビによる公開セミナーや共同執筆も手がける。従来の堅苦しいピアノ音楽のイメージを打ち破るユニークでエンターテインメント性の高いライブ活動を展開。変化に富んだメドレー物や、右手でポップス、左手でクラシックの同時演奏など、斬新かつ奇想天外な独自のピアノ・サウンドを確立。
オフィシャル・サイト:http://www.sunmusic.org/production/hiroshi.htm
Information
■CD
『HIROSHI WORLD GOLDIES』

KICC-319
¥2,500(税込) 発売中
■コンサート
Bahashishiワンマンライブ「COLOR of LIFE」TOUR
7/25(土) 開演18:30 東京文化会館大ホール
お問い合わせ・お申し込み:東京労音(03-3204-9933)
※詳細は、上記オフィシャルサイトをご覧ください。

