Top > mnavi Interview > Vol.36:Jumelles

interview Back Number

Vol.36:Jumelles

フランス語で双子を表す“Jumelles(ジュメル)”。宮原ちひろ&みちるは一卵性双生児として生まれ、幼い頃より1台のピアノを2人で並んで弾いてきた。連弾という特殊な演奏スタイルによって、ソロとも2台ピアノとも異なった、厚みある表現を可能にしている。彼女たちの連弾にかける想いと活動について話をうかがった。

2人にとって連弾は自然な形。本格的な連弾作品を
取り上げて、奥深い魅力を探り、伝えていきたい

─ 双子で息のぴったり合った連弾を聴かせてくれるJumellesのお2人ですが、ユニットで活動しようと思ったきっかけは何だったのですか?

宮原ちひろ(以下C):私たちは子供の頃からずっと連弾が好きで、将来は本格的な連弾のピアニストになりたいと思っていました。連弾って、ソロの合間にチョロっと娯楽的に弾くイメージや、ソロの演奏に比べると軽いものといった見方もあると思います。でも、連弾を1つのジャンルの音楽として、ちゃんと認めてもらいたいという想いをずっと持ち続けていたんです。連弾だけでも演奏会はきちんと成り立つので、そんなイメージを定着させたいな、と思って。

─ 昨年11月に発売されたデビューCD『連弾レボリューション』は、まさに革命的な連弾アルバムですね。ワーグナーやショパン、ブルックナーに哲学者のニーチェなど、あまり知られていない連弾作品が並んでいます。これらをレコーディングすることになった経緯を教えてください。

宮原みちる(以下M):学生時代から、室内楽のオーディションやコンクールを受けて、少しずつ連弾が認められるようにと活動していたんですが、そんな中、ピアノ・デュオの作品事典を書かれた松永晴紀先生が、私たちのコンサート・プログラムに解説を書いてくださったり、演奏に関心を寄せてくださっていたんです。

C:それで、ある時に松永先生が、連弾作品の楽譜を数多く収集されているレコーディング・プロデューサーの宮山幸久さんに、私たちを紹介してくれたんです。宮山さんが持って来てくださった楽譜を初めて見た時には、今まで見たことも聴いたこともないような連弾作品が多くてびっくりしましたよ(笑)。

M:アルバムを制作するにあたって、まずオネゲルの「パシフィック231」を弾けるかどうかと尋ねられました。この曲が一番難しいから、これさえ弾ければ他の作品も大丈夫だ、ということだそうなのですが、もちろん「弾けます」とお答えして、レコーディングをすることになりました。「パシフィック231」は、たしかに大変な曲ですが、今ではとても好きな曲の1つになりました。ピアノ1台でこんな曲が弾けちゃうんだよ! という迫力にハマっています(笑)。連弾の面白さを広げてくれる曲です。

─ 珍しい曲が多いですが、演奏するにあたって、それぞれ工夫された点もあるのでしょうか?

C:音楽的な意味では、ゆっくりとしたテンポのブルックナー作品が意外と難しいですね。打鍵がずれてしまうといけないですし、長いフレーズも息を合わせて弾かなくてはなりませんから。でも、難しい分、合ったときの喜びも大きいんですよ。ショパンの作品は、ソロ作品という強いイメージがありますから、連弾ではちょっと苦しかったですね(笑)。

M:レコーディングの時は、指がまわらなくて結構苦労しました。

─ バラエティに富んだ作品集ですが、お2人のお気に入りは?

C:どれが一番とは言えないほど、それぞれ個性的ですね。2人ともテーマ性や物語が浮かんでくる曲が好きなので、ムソルグスキーの「禿げ山の一夜」や坂本龍一さんの「Tong Poo(東風)」も大好きですし、メンデルスゾーンの「結婚行進曲」は、連弾での響きが凄く良い曲だと思います。

M:今回のアルバムには残念ながら入りきらなかったアンセルメやラロの作品、バレエやオーケストラ、オペラといったジャンルの連弾作品など、まだまだ連弾曲はたくさんありますので、今後も発表していきたいと思っています。

▲ページの先頭へ

  • 次のページへ

Profile

Jumelles(ジュメル)

仏語で双子の意。ちひろ&みちるから成る双子ピアノ連弾デュオ。1台のピアノを四手で弾くピアノ連弾を基本のスタイルとし、いくつかの鍵盤楽器を取り入れるなどユニークなピアノ・デュオのステージも各地で行う。クラシック音楽をもっと身近に、連弾の魅力を伝えるためさまざまなスタイルを展開。北鎌倉女子学園中学・高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部CDへ進学。修了時には同大学室内楽演奏会に唯一のピアノ連弾で出演。パソナミュージックメイト プレミア会員。ミヒャエル・ルビ公開レッスン受講。加藤美代子、折井直子、池本純子、小澤英世、松永晴紀の各氏に師事。2009年11月26日にキングレコードよりアルバム『連弾レボリューション』でデビュー。

オフィシャル・サイト:
http://www.chiruchirumichiru-duo.com/

Information

■CD
『連弾レボリューション』

KKCC-3025
¥3,000

■LIVE

毎週(木)
ランチタイム演奏inロワゾー・ブルー

6/26(土)
土曜の午後クラシック・ライブ inロワゾー・ブルー(予約制)

6/26(土)
バータイム演奏inロワゾー・ブルー

6/27(日)
国際ピアノ・デュオ協会受賞者コンサートin江古田 日大芸術学部

10/11(月・祝)
国際ピアノ・デュオ・コンクール本選

12/18(土)
サタデー・コンサート Jumelles クリスマス連弾(タイトル未定)

問:株式会社 キングインターナショナル TEL:03-3945-2333