小さいのにしっかりと歪んでくれる(HARUNA)
「HEAVY OCTAVE」のサウンドがすごく好き(MAMI)
─ 今回、HARUNAさんには小型ギター・アンプ"CUBEシリーズ"の新製品CUBE-20XL、MAMIさんは同シリーズのCUBE-80XLを試奏していただきましたが、感想はいかがでしたか?
HARUNA:アンプにチューナーまで入っているというのがいいですよね。それに、音叉の音が鳴らせるモード(チューニング・フォーク機能)を使えば、音感を鍛えることもできるので、すごくいいと思います。これだけ小さいのにしっかりと歪んでくれるし、自宅で練習する分には十分すぎるくらいですよね。
─ 自宅で練習する場合はボリュームを下げることが多いと思いますが、パワー・スクイーザー機能を使うことで、パワー・アンプの出力を2Wに絞りながら、音質バランスの整ったサウンドを鳴らすことができるんです。
HARUNA:歪みの感じはそのままで、小さい音量で鳴らせるというのがいいですね。LEADチャンネルの「EXTREME」の歪みは、すごくカッコよかったです。
MAMI:「EXTREME」は、すごくカッコいいよね。私は激しい歪みが好きなので、このちょっとワルそうな歪み具合が、とても気に入りました(笑)。
─ MAMIさんに試奏していただいたCUBE-80XLは、80W出力のパワフルなサウンドが鳴らせるので、自宅での練習はもちろん、ステージでのパフォーマンスにも十分な音圧を出せるように設計されています。
MAMI:普段のステージではスタック・アンプを使っているんですが、LEADチャンネルの「CLASSIC」の音は「なるほどね」と思いました。エレクトリック・ギターでアコースティック・ギターの音が鳴らせる「ACOUSTIC SIM」も面白かったです。ストラトキャスターのフロント・ピックアップで試すと、すごくアコギっぽかったです。オプションのフット・スイッチを使えば、CLEANとLEADチャンネルを瞬時に切り替えられたり、ソロ機能でまったく別のセッティングの音を鳴らせたりするので、これ1台でアンプ2台分の使い方ができそうですね。
─ 内蔵のエフェクターはいかがでしたか?
HARUNA:ディレイやリバーブだけでなく、フェイザーやフランジャーまで入っているので、弾いていて楽しいですね。
MAMI:アンプにエフェクターが内蔵されているというのは便利ですし、ツマミの位置でエフェクトが変わるという仕組みも、すごく分かりやすかったです。私は、CUBE-80XLに搭載されている「HEAVY OCTAVE」がすごく気に入りました。一般的なオクターバーって、音色的に原音とオクターブ下の音が極端に離れてしまう印象を持っていたんですが、これはちょうどその中間をいってくれていて、すごくいいです。あとは、LOOPER(ル―パー)機能も面白かったです。
─ CUBE-80XL搭載のLOOPER機能は、最大80秒の録音が可能です。バッキングを録音して、それをループ再生しながらソロを重ねるといったようなオーバー・ダブをリアルタイムに行うことができるんです。
MAMI:フレーズをどんどん重ねていけるのが楽しくて、これがあれば1人で何時間でも遊べますね(笑)。それに、曲作りの際に、フレーズをスケッチするのにも便利そうですね。
─ 両モデルとも、オーディオ・プレイヤーを接続して、曲を聴きながら演奏を楽しむことができますし、ヘッドホンも使えるので、自宅での使用には最適だと思います。
MAMI:そうなんですか!? 自宅で曲を作る時だとか、今はパソコンのスピーカーしか音を鳴らせる環境がないんです。でも、このアンプで音楽を鳴らしてギターを弾くと感覚がまったく変わってくるでしょうね。すごく魅力的なアンプだと思いました。
─ それでは最後に、これから楽器を始めたいと思っている多くの読者にメッセージをお願いします。
RINA:ドラムって、自宅で楽器を練習するのが一番難しいパートですけど、私は逆に、スティックさえあれば、いつでもどこでも練習できるというように考えてるんです。だから、ドラムを始めてからは、常に両手を動かすようにしてるんです。信号待ちしていても、何かしらリズムを叩いている、みたいな(笑)。みなさんも「ドラムはどこでもできる楽器だ」と思って、練習するといいと思います。
MAMI:ギターに限らず、楽器に興味を持ったら、とにかく触ってみて欲しいですね。もちろん、きっかけは見た目重視でいいと思うんですよ。「あの人がギター弾いていてカッコよかった」とか、「このギターがカワイイ」とか。そこから「あのギタリストみたいになりたい」と思えるようになるし、「このギターが好きだから弾く」という気持ちが生まれてくると思います。だから、最初はお試し感覚でいいので、興味を持ったら、一度楽器を手に取ってみて欲しいですね。
TOMOMI:私もまったく同感です。もちろん、最初はどんな楽器がどんな音をするのかなんて分からないから、見た目で好きなもの、愛せるベースを買うといいと思います。最近だと、女の子でも弾きやすいサイズの小さいベースもありますし。プレイ面では、ベースはリズムが大切な楽器なので、メトロノームを使ってしっかりと基礎練習をすること。基礎はすごく大事だと思うので、運指などを徹底的に練習するといいと思います。私もまだまだなので、みなさんと一緒に頑張っていきたいです。
HARUNA:私も、最初はミーハーな気持ちで始めていいと思うんですよ。「このフレーズを弾けたらカッコいいんじゃないかな」って。実際に、私もそうでした。ずっとダンスをやってきた中で楽器を始めたので、当初は「ダンスの仲間は、私がギターを弾いている姿を見てどう思うんだろう?」というようなミーハーな気持ちだったんです。でも、そういう気持ちってすごく大切だと思うし、それが楽器を続けられる原動力にもなると思います。そこから先は、自分がどれだけ楽器を好きになれるか、ですね。だから、きっかけは何であれ、せっかく楽器を始めたのならとことん頑張って欲しいな、と思います。