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Vol.44:チュール

しなやかさと力強さを併せ持つ酒井由里絵のピュアなボーカルと、その言葉に寄り添うように奏でられる重松謙太のギター。昨年12月にファースト・アルバム『ココロノウタ』をリリースした北海道出身の男女2人組バンド"チュール"の2人に、結成までの経緯やアルバムに込めた想いを語ってもらいつつ、ローランドCUBE BASSシリーズの新ラインナップ3モデルを試奏してもらった。

「約束の木の下で」を作って、自分たちらしさと、
バンドらしい表現方法が見つけられた

─ まず酒井さんと重松さんは、どのようにして知り合ったのですか?

酒井:高校生の頃です。私は札幌に住んでいて、(重松)謙太は......。

重松:美唄市っていう、札幌から車で1時間半くらいの場所に住んでました。それで、インターネットのメンバー募集の掲示板を通して知り合ったんですよ。

─ 学校の同級生とかではなく?

酒井:そうなんです。当時、私はもうベースを弾いていて。バンドを組みたくて、よくある張り紙のメンバー募集を見ていたんですけど、それだと私より随分と年上の方が多くて。私は年齢が近くて、プロ志向の人と一緒にやりたいと思ってたので、インターネットで探してみたら「ベース募集!」って見つけて。それが、謙太がギターを弾いてたバンドだったんです。

重松:同級生でコピー・バンドをやってたんですけど、ベースが抜けて募集をしたんです。でもそこには、どんな曲をやってるかとか、特にジャンルとかは書いてなかったよね?

酒井:書いてなかった。ただ「インディーズ・デビューしたいんだ」みたいなことが書いてあって。当時はまだ、インディーズとメジャーの違いも分かってなかったので、会ってまず「インディーズって何ですか?」って聞いてみたら「CDを出すところだ」みたいなことを言われて。

▲酒井由里絵(Ba/Vo)

重松:実は僕も、よく分かってなかったんですよ。類は友を呼ぶ、みたいな(笑)。

─ (笑)。でも2人とも、その頃から明確にプロを目指していたんですね。

酒井:そうですね。小さい時からクラシック・ピアノを習っていて、中学生時代にGLAYさんの大ファンになって。JIROさんが大好きで、ベースを始めたんです。ですから、まさか自分が曲を書いたり、歌を歌うことになるとは思ってもなくて。ただ、コピー・バンドでしたけど「絶対にプロになってやる」っていう気持ちだけは持ってました。

─ では、ベースも独学ですか?

酒井:そうです。JIROさんって、ギターを弾くようにベースを弾くんですよ。そのプレイはすごく研究しました。GLAYさんのライブ・ビデオを見て、JIROさんのストラップの長さとか、ピックの持ち方、どういう風にステージの花道を歩いていくかとか研究して。

重松:花道?(笑)

酒井:そう。本当に歩きながら弾く練習をしてました(笑)。これって、実はすごく難しいんですよ。

重松:それなのに、最終的に「弾いてる姿がメタリカみたい」って言われたんだよね(一同爆笑)。

酒井:(笑)。でも、「思想電車」のミュージック・ビデオで一瞬だけ、ベースを弾いている私の後ろ姿がJIROさんっぽいなって自分で思ったんです。JIROさんには失礼ですけど(笑)、ずっと研究してきてよかったなって思いました。嬉しかったです(笑)。

─ 一方の重松さんは、中学時代にギターを始めて、文化祭で演奏していたそうですね。

重松:最初は友達と遊びでギターを始めて。それで「バンドをやりたいね」っていう話になったんです。ちょうど文化祭もあるし、モテたいし、やろうかって(笑)。今考えればショボイ機材ばかりだったんですけど、文化祭っていう目標に向かってみんなで頑張って演奏するのがすごく楽しくて、ずっと続けていきたいと思ったんです。それで、プロになりたいと思うようになりました。

▲重松謙太(Gt)

─ そうして重松さんのバンドに酒井さんが加わって、それがチュールの母体になるのですか?

重松:いえ、そのバンドはボーカルも男性で、今とはまったく別モノですね。その1年後くらいには、ギター・ボーカルとドラムも抜けてしまって。

酒井:でも、私はバンドをやりたいということを謙太に話したんです。それで高校卒業後に謙太が札幌に来て、それが今のチュールにつながっていきました。

─ その時から、デビュー・アルバム『ココロノウタ』のような世界観をイメージして活動を始めたのですか?

重松:いえ、方向性が固まるまでは、相当時間がかかりましたね。

酒井:最初はボーカリストも入れるつもりだったんです。私自身、男性ボーカルのバンドが好きだったし、女性が歌うとどうしてもポップになるって考えていたので、自分が歌うとは思ってもなくて。特に私はキーも高めだし、その頃に作っていたバンド・サウンドと合わない感じがすごく嫌だったんです。

重松:僕も男性ボーカルのロック・バンドをイメージしていたので、最初は女性ボーカルに抵抗がありました。でも、試行錯誤を繰り返していくうちに、無理にゴリゴリと歪んだサウンドのロックをやらなくても、自分たちが気持ちいいと思える音楽があるということに気がついたんです。これならずっと一緒にやっていけるという方向性が見つかって、そこからは少し気持ちが楽になりましたね。

酒井:それが、「約束の木の下で」という曲です。チュールとして3つ目くらいに作った、初期の曲なんです。1曲作って「あ、いいかも」、2曲作って「あ、もうちょっと」、そしてこの曲で、自分たちらしさがあって、なおかつバンドらしい表現方法が見つけられました。『ココロノウタ』には、そういった想い出深い曲も入っているんです。

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Profile

チュール

2003年、高校時代に酒井由里絵(Ba/Vo)と重松謙太(Gt)が知り合い結成。地元札幌を中心に月3~4本のライブに出演する傍ら、週末などには狸小路2丁目での路上アコースティック・ライブを決行。2009年に札幌で行ったワンマン・ライブには、約200名を動員し大成功を収める。同年5月に活動の場を東京に移し、2010年2月3日にシングル「見てみてよ」でデビュー。そして12月1日に、北海道時代の楽曲と上京後に書かれた楽曲を織り交ぜた初めてのアルバム『ココロノウタ』をリリース。2011年2月には、チュール初となるワンマン・ツアーが予定されている。

オフィシャル・サイト:
http://www.kokoronouta.jp/

Information

■CD
『ココロノウタ』

【初回生産限定盤】
KSCL-1662~1663
¥3,200

【通常版】
KSCL-1664
¥3,059

■LIVE
『Nice チュール meet You♪』

2/5(土) 梅田Shangri-La
2/13(日) 札幌cube garden
2/19(土) 渋谷WWW

※詳細は、上記オフィシャル・サイトをご覧ください。