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Vol.46:ねごと

バンド結成数ヶ月で参加した「閃光ライオット2008」決勝大会で審査員特別賞を受賞したことで一躍注目の的となった“ねごと”。彼女たちの大きな魅力である軽やかさと強さをPOPに表現した新曲「カロン」はCMソングにも起用され、今やお茶の間レベルで“ねごとチューン”が浸透中だ。そんな新曲の制作秘話や楽器を始めたきっかけ、そして愛用中のローランド/ボス製品について4人に話を聞いた。

どういうアレンジが疾走感が出せて、バンド感があって、
新しい音を出せるか。それをすごく考えて「カロン」を作った

─ 新曲「カロン」はどのようなイメージで制作していったのですか?

蒼山:この曲は、去年5月に録音した曲で、その時点ではファースト・ミニ・アルバムのリード曲を想定して作っていたんです。それまでは、4人で音を鳴らすことが楽しいということだけでやってきましたが、この曲は「人に届けなきゃいけない」、「聴いてる人がいるんだ」ということを強く意識して作りました。そもそも、最初にリード曲を作るための合宿をして、そこに数曲の候補曲を持っていったんです。でも、ひと通り録って聴き直した時に「この中にリード曲になる曲がないんじゃないか」という話になって。そこで、みんなでミーティングをしたんです。

─ そこでは、どのようなことを話し合ったのですか?

蒼山:自分達は"聴きやすい=ポップ"という言葉を"J-POP"というジャンルとして捉えてたんです。だから、"POP"をバンドでやるのはバンドとしてのダイナミックさがなくなってしまうんじゃないかという想いがあって。でも、そのミーティングで「"ポップ"っていうのは、ジャンルのPOPじゃなくて、ポピュラリティっていう意味もある」っていう話を聞いたんです。「カッコいいサウンドで、ねごとらしいポピュラリティのある曲を作っていけばいいんじゃないか」っていうことを言われて、そこで考え方をチェンジできました。そうして「カロン」のオケができたんです。

▲蒼山幸子(Vo/Key)

沙田:"聴きやすさ"という点は、本当にすごく考えました。でも、だからといってバンド感は崩したくなかったので、4人が出す音でどれだけカッコいいアレンジができるかということは強く意識して、どういうアレンジが一番疾走感が出せて、バンド感があって、新しい音を出せるかということをすごく考えながら曲作りをしていきました。

─ その結果、プレイ自体にも変化はありましたか?

藤咲:それまでは、私は動くベースのフレーズがカッコいいというふうに考えていて、"支える"という意識が隅っこにいってしまってたんです。でも、やっぱりベースはバンドを支える楽器だし、特にこの曲は疾走感がすごくあって、しかもスピードも速いので、疾走感を出しながら支えるということを大切に考えてプレイしました。

─ ドラムは、AメロとBメロで細かくフレーズを変えたり、さらに1コーラス目と2コーラス目で変化をつけるなど、いろいろと工夫していますよね。

澤村:ちょうどこの曲を作っていた時は、いろんなことをやりたいと思っていた時期で、思い付いたことをどんどん詰め込んでいったら、こうなっちゃったという感じでしたね(笑)。

─ その「カロン」は、リズム、イントロ、メロディ、どのフレーズから曲作りがスタートしたのですか?

蒼山:先ほど話をしたミーティングのちょっと前に、(沙田)瑞紀がキーボードでイントロの"タタタタン"っていうフレーズを弾いていたんです。最初に、そのフレーズがありました。それでミーティングをやって、今ある曲をポピュラリティの方向で練り直すのか、新しい曲を今から作るのかということを考えていた時に「さっきのフレーズの欠片から作っていけるんじゃない?」って思ったんです。

沙田:まったく遊びで弾いていただけだったんですが、「このフレーズいいな」、「曲にできそうだね」っていう話をしていて、じゃあこれで作ってみようかということになったんです。

▲沙田瑞紀(G/Cho)

─ そこからは、どういう流れで?

沙田:私が指揮をとりながら、ドラムはこんなパターン、ベースはこのラインで、という感じでスタジオでオケの土台を作っていきました。コードもその場でどんどん考えていって、「それがいい!」っていう歌のメロディが作れたら、じゃあそれをもっとカッコよく演奏しようという感じでスタジオで作っていきました。

澤村:Aメロ、Bメロは、本当に自由に演奏しました。サビは最初、聴きやすくということが頭にあったので、ずっと4つ打ちにしていたんです。それもまあまあではあったんですが、瑞紀から「ちょっとしっくりこないなぁ」ということを言われて、それでいろいろと試した結果、8ビートに変えたんです。

沙田:4つ打ちもよかったんですけど、疾走感が損なわれている気がしたんですね。それで、もっと8ビートで駆け抜けていく感じ、ドラムがどんどん引っ張っていく感じがいいんじゃないかって。その時、実は4つ打ちでオケは完成していたんですが、ある8ビートの曲を聴いて「こういうドラム・パターンでも、すごくカッコよく聴かせられる」ということで、すぐに試してみたら、それがハマったんです。

─ そうだったんですか。そうやってオケが完成してから、シンセ・パートやメロディを考えていったのですか?

蒼山:シンセはスタジオで一緒に作っていって、先にオケを完成させてからメロディを作りました。以前は、スタジオで合わせている時に思い浮かんだメロディをそのまま歌ったり、出てきた言葉をそのまま使うということが多かったんですけど、「カロン」に関しては、聴きやすさとはどういうことだろうということを考えて、何パターンもメロディを考えました。それをみんなに聴いてもらって、いろいろとアドバイスをもらいながら、最終的にこのメロディにたどり着いたんです。

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Profile

ねごと

蒼山幸子(Vo/Key)、沙田瑞紀(G/Cho)、藤咲佑(B/Cho)、澤村小夜子(Dr/Cho)からなる4人組バンド。2008年1月、高校2年生の時にバンドを結成し、同年夏に開催された「閃光ライオット2008」決勝大会で審査員特別賞を受賞。11月に発売された「閃光ライオット2008」コンピレーション・アルバムに「ループ」で参加する。その後、大学進学のために一時活動を休止するも、2009年9月に活動を再開。自主企画「お口ポカーンフェス?!」を開催、毎度ソールドアウトとなる中、2010年9月に1stミニアルバム『Hello! "Z"』をリリース。2010年12月に初のワンマン・ライブ 「Hello!“Z”release〜お口ポカーンツアーファイナル“あなたの夢をひとりじめ”〜」を開催(ソールド・アウト)、今年3月2日に1stシングル「カロン」をリリースした。

オフィシャル・サイト:
http://www.negoto.com/

Information

■CD
『カロン』

KSCL-1734
¥1,260

『Hello! "Z"』

KSCL-1650
¥1,680

■LIVE
『〜ねごとpresents〜"お口ポカーン"対決ツアー』

6/3(金) 福岡ビブレホール
6/25(土) 恵比寿リキッドルーム

※詳細は、上記オフィシャル・サイトをご覧ください。