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Vol.49:菅原卓郎&滝 善充(9mm Parabellum Bullet)

爆発力のあるサウンドとドラマチックな旋律で圧倒的な人気を誇るロック・バンド、9mm Parabellum Bullet。前作『Revolutionary』から約1年、疾走感とパンチ力を増しながらも、緻密に音作りが探求された4thアルバム『Movement』が完成した。そのサウンド・メイキングの秘密を菅原卓郎(Vo&Gt)と滝 善充(Gt)の2人に語ってもらいつつ、ボス&ローランドの最新ギター・アイテムを試奏してもらった。

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ブレイクできちんとブレイクすることで、
次に歪みが出てきた瞬間、大きなパワーを感じさせられる

─ 4thアルバム『Movement』を制作する中で、アルバムの方向性に確信が持てたというような、キー・ポイントとなる楽曲はありましたか?

菅原:やはり「新しい光」ですね。この曲が作れたから、じゃあ他の曲では別のアプローチを試してみようという意味でも、アルバムの中でひとつの基準となりました。でも、「新しい光」でやっていることって、そんなに目新しいことではないんですよ。今まで9mmがやってきたことをより強調していたり、逆に、いつもやっているようなことをあえてやらなかったりという部分もあって。だけど、新しさがあって、作った時のバンドの気分をすごくよく表しているという曲だと感じています。

滝:だから、「新しい光」が完成した時に、他の曲も「新しい光」みたいに、もっとパワーを追加しないとダメだなって思って、合宿をしたんです。合宿に行く前にも、曲はたくさん作っていたんですけど、それらの曲には何かしらパワー不足を感じていたんです。でも、「新しい光」に引っ張られて、他の曲にもパワーを込められました。

菅原:合宿に行く前に作っていた曲っていうのは、例えば「銀世界」や「星に願いを」だったりするんですけど、アレンジそのものは、合宿前とほとんど変わってないんですよ。でも、合宿が終わってみると曲にパワフルさが加わって、「新しい光」や、合宿で新しく作った曲と並べてみても、まったく引けを取らない、すごくいい曲に仕上がったと思えて。その変化は、何が要因だとか、はっきりした境目があったわけじゃないんですけど、合宿前とはすごく違う、新しい空気が吹き込まれたという感覚はありましたね。

─ 曲作りの合宿を通して、より自分たちの身体の中に曲そのものが入り込んできたような感じですか?

滝:そうですね。それによって、いつの間にか曲の見え方も変わっていきました。「銀世界」は元々パンチがない曲だったのですが、最終的にはすごくパンチがある曲へとイメージ自体が変わってましたね。

▲9mm Parabellum Bulletのメンバー。左から、滝 善充(Gt)、菅原卓郎(Vo&Gt)、中村和彦(Bs)、かみじょうちひろ(Dr)。

─ どの楽曲も、新しいトライがありつつも"9mmらしさ"が散りばめられた作品に仕上がっていますが、その"9mmらしさ"のひとつが、曲展開の緩急が生み出すドラマチックさだと思います。しかも、それをより強烈に印象付けているのが、ギターのクリーン・トーンから強烈な歪みサウンドへ一気に振り切るという音色の使い方だと感じているのですが、そういったアイデアは、いつ頃から取り入れてきたのですか?

滝:昔から色んな曲を聴いてきた中で、クリーン・トーンから激しい歪みに切り替わる瞬間に、すごくパンチを感じたことがあったんです。そのパンチ力っていうのは、ただクリーン・トーンと歪みを切り替えれば出せるというものでもないですし、そこをうまく聴かせられないか、表現できないかということは、昔からずっと考えてました。ここでパッと世界が切り替わったらカッコいいだろうな、っていう感じで。

菅原:クリーン・トーンから歪みに切り替わった瞬間に"ドーン"って音を大きく感じさせるためには、全員の演奏タイミングが合っているということがかなり重要なんです。もちろん、カオス的な激しい歪みを使う場合は別ですけど、多くの場合は、意外と普通に歪ませているだけなんですよ。それでも、ブレイクできちんとブレイクすることによって、次に歪みが出てきた瞬間に、ものすごく音が大きくなって、パワーが増したように感じるんですよ。ただし、同じようにクリーン・トーンから歪みに切り替える場合でも、たとえばニルバーナだと、カート・コバーンは曲が展開する1小節前くらいから(歪み系エフェクターを)踏むじゃないですか。だから「サビが来るぞ」ってズルズルっと分かってしまう。でも、僕らはそうじゃなくて、ちゃんと止まって。

滝:きちんと切り替えているんです。

─ なるほど。バンド・アンサンブルでスピード感を作り出しているんですね。

菅原:実際に、滝の音はすごく速いんですよ。弾いたらすぐ(音が)出る、みたいな。

滝:でも演奏している時は、アンサンブルに関しては、スピード感よりも音の厚みとかを意識してますね。だから、アンサンブルでスピード感を出すと言うよりは、もっと具体的に、ピッキングの速さだとかを考えてますね。

菅原:ライブのPAさんから、よく言われるんですよ。ウチらは全員、音が速いって。たまにライブ・セットで滝のギターを持って音を出してみると、弾いた瞬間に"ドーン"と背中を殴られるようなものすごいスピードで、音が出てくるんです。

滝:かなりドンシャリ気味にしていて、音が速く出るように機材をセッティングしています。でも、(菅原)卓郎のギターも、ハイやローよりは先にミドルが聴こえてくるような感じなんで、それはそれで、すごく速い音なんですよ。

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Profile

9mm Parabellum Bullet

2004年3月に結成。横浜や東京都内を中心にライブ活動を展開し、2005年12月に1stミニ・アルバム『Gjallarhorn』をリリース。その強烈なライブ・パフォーマンスが注目を集め、2006年9月には2ndミニ・アルバム『Phantomime』を発表。多彩かつパワフルな独自のサウンドが高い評価を受け、2007年10月にシングル「Discommunication e.p.」でメジャー・デビュー。2009年9月9日(奇跡の「9」並び!)には、日本武道館にてプレミアム・ライブ「999(アット ブドウカン)」を敢行。今年6月15日に4thアルバム『Movement』を発表し、6月26日には、リリース記念ワンマン・ライブ「Movement YOKOHAMA」を開催。7月からは2ヶ月に渡る全国ツアーが予定されている。

オフィシャル・サイト:
http://9mm.jp/

Information

CD

『Movement』

TOCT-27069 ¥2,500

『新しい光』

TOCT-40339 ¥1,000

LIVE
『Movement Moment Tour 2011』

7/4(月) 横浜・club Lizard
7/6(水) 渋谷・La.mama
7/11(月) 神戸・HELLUVA LOUNGE
7/12(火) 徳島・club GRINDHOUSE
7/16(土) 酒田・MUSIC FACTORY
7/18(月) 仙台・enn 2nd
7/20(水) 札幌・KLUB COUNTER ACTION
7/22(金) 新潟・LOTS
7/24(日) 伊那・GRAMHOUSE
8/2(火) 盛岡・CLUB CHANGE WAVE
8/3(水) 青森・Quarter
8/5(金) 秋田・Club SWINDLE
8/9(火) いわき・club SONIC
8/16(火) 水戸・LIGHT HOUSE
8/18(木) 京都・磔磔
8/22(月) 宮崎・SR BOX
8/24(水) 周南・TIKI-TA
8/25(木) 岡山・PEPPERLAND
9/7(水) 広島・CLUB QUATTRO
9/9(金) 福岡・Zepp Fukuoka
9/11(日) 大阪・Zepp Osaka
9/12(月) 大阪・Zepp Osaka
9/15(木) 名古屋・Zepp Nagoya
9/16(金) 名古屋・Zepp Nagoya
9/19(月) 札幌・Zepp Sapporo
9/22(木) 仙台・Zepp Sendai
9/29(木) 東京・Zepp Tokyo
9/30(金) 東京・Zepp Tokyo

※詳細は、上記オフィシャル・サイトをご覧ください。

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