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Vol.51:井手綾香

現在、女子高校生シンガー・ソング・ライターとして注目度急上昇中の井手綾香。普段はピアノ弾き語りでパフォーマンスする彼女だが、今年発売された2枚のミニ・アルバムでは、それぞれ5人のミュージシャンが1曲ずつ伴奏とアレンジを担当し、ピアノと歌だけのサウンドに奥行きを与えている。そんな彼女に話を聞きながら、ローランドの最新ステージ・ピアノRD-300NXを試してもらった。

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ジャンルの違う5人のミュージシャンに参加してもらって幅が広がりました

─ メジャー2ndミニ・アルバム『Portfolio』は、3月にリリースされた『Portrait』の続編的な作品ですが、制作にあたってはどんなことを考えていましたか?

井手:この2枚を合わせて私の自己紹介という形にしたかったので、デザインやテーマも同じような方向性にしました。曲自体を作った時期もそんなに変わらないんですけど、どちらかというと『Portrait』は中学生の時に、『Portfolio』は高校1年生とか2年生の時に書いた曲が多いので、今回の方が少しだけ成長した自分を描いていると思います。

─ 『Portrait』と同じく、今回も5人のミュージシャンが1曲ずつピアノ演奏とアレンジを担当しているのがポイントですね。

井手:同じピアノで同じ声のアルバムをどうしても作りたかったんですけど、私が全部弾いたら同じ音になってしまう。そこで、ジャンルの違う人たちをたくさん呼んでレコーディングしたらすごく幅が広がるんじゃないかなと思ったんです。

─ 各ミュージシャンの人選が、アレンジャー/プロデューサー・タイプの人から、シンガー・ソング・ライター、ジャズ・ピアニストと幅広いのも面白いです。まず1曲目の「愛をつなごう」は、2009年にリリースしたインディーズ盤『TOY』にも入っていた曲ですね。

井手:『TOY』の時は、もうちょっとゴスペル的なイメージが強かったんですけど、この曲に参加してくださった本間(昭光)さんには、バラードっぽく聴こえるって言われたんです。そこで本間さんと話し合って、最初はバラードで、後半にいくにつれて盛り上がってゴスペルっぽくなるような曲に仕上げました。ピアノの音もフワッとしていて、本間さんの優しい気持ちがそのまま音色に出ているような気がします。

─ Dr.kyOnさんが参加した2曲目「君からのメッセージ」は、優しいイントロで始まって、歌が入るとリズミカルになる。そのコントラストがいいですね。

井手:私がもともと考えていたアレンジはもっとノリノリなイメージだったので、最初は「あれっ? バラードになってる!」って驚いたんですけど、一緒に歌ってみるとすごく楽しくて、何回聴いても新鮮に感じるアレンジです。私もピアノでこの曲を弾きながら歌うために練習したんですけど、「こうやって弾いてるんだな~」って、また新たな発見がありました。

─ 十川ともじさんが参加した「miss you」は、起伏に富んだピアノで表現される切ない雰囲気が印象的です。

井手:もう私が思っていたとおりというか、「こう来てほしかった!」っていうアレンジでした(笑)。最後で急にピアノがカッコいい感じになるところが特に好きです。この曲はピアノだけじゃなくてエレクトリック・ピアノも入っていて、切なさや暗さの中にどこか希望があるような感じに聴こえますね。

─ 国府弘子さんが参加した「青い空」については?

井手:この曲だけは他の曲と違って、クリックを聴かずに国府さんとのアイ・コンタクトだけで一緒にレコーディングしたんです。だからすごくライブ感があるというか、いい意味で緊張感のある曲になったと思います。ピアノについても、さすが女性が弾くだけあって、他とはちょっと違う美しさを感じますね。

─ 次の「まっすぐに」は、シンガー・ソング・ライターのミトカツユキさんが参加した元気なナンバーです。

井手:もともとはシャッフルのリズムだったんですけど、ミトさんのアレンジはけっこう8ビートみたいなロックっぽい雰囲気になっていて、これもすごくびっくりしました。でもとにかくピアノがカッコよくて、ノリノリで歌いましたね。

─ そんな5人が参加した曲に続いて、いよいよ井手さん自身がピアノを弾く「こんな歌があったなら」が登場します。

井手:こんなにすごいピアニストの後で、私なんかが弾いていいのかなっていうのはありましたけど(笑)、いつもライブで歌っているような気分でレコーディングしました。この曲を作った時から、それまで割とパターンが決まっていたコード進行から離れて、自由に面白いコードを探してそこから広げていくという作り方に変わったんです。それで曲の幅も前よりだいぶ広がってきたような気がします。まだまだですけど(笑)。

─ 最後は前作に入っていたCMソング「雲の向こう」のストリングス・バージョンですね。

井手:ピアノ・バージョンとは違って、ちょっと大人っぽいというか、切ない感じの「雲の向こう」になっています。もともとストリングスの音は好きなので、この曲とストリングスを合わせることができてすごくうれしいです。

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Profile

井手綾香

宮崎県の最南端に位置し、120頭もの野生馬が放牧されていることで知られる串間市都井で育った18歳。仕事の傍らビートルズのカバー・バンドでドラムを叩く父と、若い頃はプロのダンサーとして活躍していたアメリカ人の母の間に生まれる。さらに母方の祖父はジャズ・トロンボーン奏者のビル・ワトラスで、まさに芸術一家の血筋を受け継ぐ才女と言える。2009年、15歳でインディーズ盤『TOY』を発表。2011年にミニ・アルバム『Portrait』でメジャー・デビューし、同年8月、2ndミニ・アルバム『Portfolio』を発売。歌声とピアノだけで綴られた情感豊かな楽曲が注目を集めている。

オフィシャル・サイト:
http://www.ideayaka.com/

Information

CD

『Portfolio』

VICL-63761 ¥1,800

『Portrait』

VICL-63707 ¥1,800

LIVE
『若草山 MUSIC FESTIVAL 2011』

9/11(日) 奈良・若草山麓特設ステージ

『南九州愛郷フェスタ’11』

9/18(日) 宮崎・都城市総合文化ホール

※詳細は、上記オフィシャル・サイトをご覧ください。

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