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mnavi Interview
> Vol.51:井手綾香

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家の周りは自然がいっぱいなのに、ずっと部屋でピアノを弾いていました(笑)

─ ピアノとの出会いについても聞かせてください。もともと家にアップライト・ピアノがあって、小さい頃から遊んでいたそうですね。

井手:ペダルを踏んで鍵盤を触ると音が伸びるのが面白くて、この音とこの音を触ってペダルを踏んだらすごくきれいだとか、そういう響きを探っていた覚えがあります。あと、全然弾けてなかったと思うんですけど、私はピアニストだっていう気持ちで(笑)グチャグチャに弾いてたこともありました。

─ その後、ピアノを習い始めたんですよね。

井手:小学校1年から中学校3年まで習っていました。小さい頃からずっと興味があったので、純粋にうまくなりたいと思って自分から習いたいって言ったんです。でも楽譜に縛られて弾くのがあまり好きじゃなくて、どちらかというときれいな音を探ったり、TVから聞こえてきた曲を真似したり、即興で曲を作ったりするのが好きでした。だからあまり練習はしてなかったです(笑)。でも指の動かし方とか、細かい力の入れ方を教わったのは、ためになったと思っています。

─ 今はグランド・ピアノがあるそうですが。

井手:母の知人から、使わなくなったピアノを譲っていただいたんです。それを狭い家に無理やり置いて(笑)。やっぱり音色がすごくいいですね。大屋根をフルに開けて演奏すると、より一層きれいに響き渡って気持ちよくて。あと、アップライトはすごく鍵盤が重くて、いつも腕が疲れて練習をやめることが多かったんですけど、グランド・ピアノが来てからはたくさん弾けるようになって。今は高校の寮に住んでいるんですけど、実家にいたときはずーっとピアノばっかり弾いていました。周りは自然がいっぱいなのに、外に全然遊びに行かないで(笑)。

─ 中学2年の時に、お父さんとお金を出し合ってレコーダーを買ったそうですね。

井手:それまでは適当に即興で曲を作っていても、それを形にできないことがすごくもどかしいというか、せっかく今のメロディがよかったと思っても忘れてしまうことがよくあって。そんな私を見た父が、録音できる機材をオークションで見つけてくれて、一緒にお金を出し合って買ったんです。そしたらもう、楽しくて楽しくて! 自分が弾いた演奏を残しておけるのも楽しいし、それをもう1回聴いてみたら、弾いてた時とは違う聴こえ方をするのも面白かった。中学校からの帰り道で鼻歌を歌いながら帰ることがよくあったんですけど、いいメロディが出てきたら、それをずっと忘れないように歌いながら帰って、すぐレコーディングしたりとか。とにかく曲を作ることが楽しくて仕方なかったです。マイクのエコー・レベルとかを変えると、音がちょっとライブっぽくなったりするのも面白くて、よく遊んでいました。

─ けっこう本格的ですね。それは重ね録りもできるレコーダー?

井手:はい。4トラック・タイプの小さいやつで、小さくて銀色で、表面が鏡みたいになっていて……。

─ もしかしてボスのMICRO BRですか?

井手:そう、それです! ピアノと歌を別々のトラックに録って、さらに自分の声を2つ重ねてコーラスを入れたりするのもすごく楽しくて、新鮮でした。

─ 今はステレオ・マイクを搭載したMICRO BR BR-80というニュー・モデルも発売されているんですよ。内蔵マイクがモノラルからステレオになっていたり、ピッチを変えずにスピードだけ変えて再生する機能もついていたりして、曲のコピーや楽器練習にも向いています。

井手:すごい! そうなんですか。実はそろそろ替え時だと思っていたので、ぜひ使ってみたいです(笑)。

─ 高校では芸術学科に通っているんですね。

井手:そうです。でも音楽の学科はなくて、美術系。絵を描くのが専門の学科です。

─ アルバムのジャケットも井手さんが手がけていますが、絵を描くこととピアノを弾くこと、歌を歌うことは、井手さんの中でどんなふうに位置づけられていますか?

井手:全部似ていて、やっている時は楽しくて夢中になって、時間を忘れちゃう。どれも私の好きなことっていうのが一番なんですけど、絵の場合だと、どういうデザインにしようか、何を伝えようかなって考えるのがけっこう難しくて、でも描き始めたらすごく早く終わって楽しく書き終えちゃう。曲も一緒で、何を伝えようかなとか、どういう歌詞にしようかとか考えるのが一番難しいんですけど、ちょっとでもいいメロディを思いつくと、ザーッと楽しく作り終えちゃう。そういう感覚は似ているような気がします。

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Profile

井手綾香

宮崎県の最南端に位置し、120頭もの野生馬が放牧されていることで知られる串間市都井で育った18歳。仕事の傍らビートルズのカバー・バンドでドラムを叩く父と、若い頃はプロのダンサーとして活躍していたアメリカ人の母の間に生まれる。さらに母方の祖父はジャズ・トロンボーン奏者のビル・ワトラスで、まさに芸術一家の血筋を受け継ぐ才女と言える。2009年、15歳でインディーズ盤『TOY』を発表。2011年にミニ・アルバム『Portrait』でメジャー・デビューし、同年8月、2ndミニ・アルバム『Portfolio』を発売。歌声とピアノだけで綴られた情感豊かな楽曲が注目を集めている。

オフィシャル・サイト:
http://www.ideayaka.com/

Information

CD

『Portfolio』

VICL-63761 ¥1,800

『Portrait』

VICL-63707 ¥1,800

LIVE
『若草山 MUSIC FESTIVAL 2011』

9/11(日) 奈良・若草山麓特設ステージ

『南九州愛郷フェスタ’11』

9/18(日) 宮崎・都城市総合文化ホール

※詳細は、上記オフィシャル・サイトをご覧ください。

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