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mnavi Interview
> Vol.53:おおはた雄一

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色が変わるだけでも気持ちは変わる。
アコースティック楽器の場合は特にそこが大切なんです

─ アコースティック・ギター専用のステレオ・アンプ『ACシリーズ』をお使いいただいているそうですね。

おおはた:2005年に、自分ですべての機材を持ち込んで、全国各地のタワーレコードでインストア・ライブをやったんですよ。その時にAC-60を購入して以来、ずっと愛用しているんです。とにかく壊れないですし、すごく重宝しています。それで、知り合いのお店が「PAをどうしよう?」っていうんで、AC-90を勧めたりして(笑)。

─ ありがとうございます(笑)。今回、試奏していただいた新製品AC-33-RWは、ACシリーズ最軽量モデルAC-33のローズウッド調仕上げのモデルになります。

おおはた:色が変わったというのは歓迎ですよね。やっぱり、見た目というのはすごく大事だと思います。音楽って、ほぼ気分ですから(笑)、色が変わるだけでも気持ちが随分と変わります。アコースティック楽器の場合は特にそこが大切なんです。いかに気分よく演奏できるかが重要ですから。

─ サウンド面の印象はいかがでしたか?

おおはた:AC-60を使い慣れているから、本当に安心できる音ですね。楽器の音を、色付けなくそのまま大きくしてくれるので、とても演奏しやすいんですよ。

─ 特にアコースティック・ギターは、箱鳴り感など、みなさんこだわりの楽器をお使いですので「アンプの音」ではなく、「楽器の音」を鳴らせるよう、楽器そのものが持っているサウンドを忠実に再生することをコンセプトにACシリーズは開発しているんです。

おおはた:ボーカル・マイクをつなげた場合でも、すごくナチュラルだと感じます。最近は、マイクを含めて、ボーカル用の機材って少し音がシャキシャキしている傾向にあると感じているんですが、ACシリーズはまろやかというか、ナチュラルですよね。エレクトリック・ギターをつなげても、なかなかいい音がしますし、内蔵のEQも、基本的にはフラットで問題ありません。ボーカルの場合に低域を少し削ったり、あとはアンプを置く環境で、EQをちょっといじる程度です。例えば本屋さんで演奏する時は、本棚の下にアンプを入れると、本棚全体が響いていい感じになったりするんですよ。ショッピング・モールのイベント・スペースでライブをする場合は、スピーカーを真上に向けてボリューム全開で鳴らしてみたりと、結構いろんな使い方をしています(笑)。AC-60は、どんな環境で使っても、本当に安定していると思います。AC-33-RWも、その印象は変わりませんね。これもスピーカーは2基搭載されているのですか?

─ はい。そのため、コーラスの【SPACE】を選ぶと、左側のスピーカーからはドライ音、右側のスピーカーからはエフェクト音を鳴らし、それらを空間でミックスすることで自然なコーラス効果を生み出すことができるんです。「空間合成方式」と呼んでいますが、JC-120と同じ原理を、この小型モデルでも取り入れているんです。

おおはた:だから、コンパクト・エフェクターのコーラスで1個のスピーカーを鳴らした時とは、コーラス効果のニュアンスが違うんですね。JCもいいアンプですからね。それと、AC-33-RWの「LOOPER」っていうのは何ですか?

─ ボスの専用モデル「LOOP STASTION」の簡易機能を搭載していて、フレーズをどんどん重ねて録音して、最大約40秒のループのアンサンブルが作れるんです。

おおはた:ああ、なるほど。これはAC-60にはない機能ですね。ライブの時に、これで自分の演奏をループさせながら「今日はどうもありがとう!」って帰っていけるわけですね(笑)。

─ (笑)。マイクの音もループできるので、ボイス・パーカッションやマラカスなどでリズムをループさせてもいいですし、面白い使い方としては、リハーサル時に演奏をループさせて、そのまま客席に行って自分の演奏を聴きながらサウンドをチェックすることも可能なんです。

おおはた:タカシくんがライブのリハーサル時に、確かそういう使い方をしていました。ひとりで演奏を重ねていって、パフォーマンスをやったり。これは練習にも使えるし、作曲をする際にも便利そうですね。

─ もうひとつAC-60にはない機能として、このモデルは電池駆動にも対応しているので、ストリート・ライブはもちろん、カフェなどPA設備のない場所でのライブにも十分お使いいただけます。

おおはた:音の印象はAC-60と変わらないし、軽くて小さいし、とてもいいですよね。僕も実際に、60~70人くらいの会場なら、PAなしでAC-60の1台だけでライブをやってるんですよ。小さなライブハウスなら、AC-33-RWだけでも大丈夫だと思いますよ。あとこれに、ゲインをゼロに設定したオーバードライブをギターにかませてACで鳴らすと、すごくクリーミーな音になるんですよ。もし、自分のアコースティック・ギターの音色が少しジャキジャキしていると感じる人は、この方法を試してみるといいと思います。

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Profile

おおはた雄一

1975年茨城県生まれ。ブルースやフォーク・ミュージックをルーツとするシンガー・ソング・ライター、ギタリスト。2004年に1stアルバムを発表し、現在までに5枚のオリジナルアルバムをリリース。代表曲「おだやかな暮らし」は、クラムボンや坂本美雨など多くのアーティストにカバーされている。自身の活動に加え、映画音楽、プロデュースや楽曲提供、CM音楽、レコーディング・セッションでも数多くの作品に参加。最近では、ハナレグミのツアーへの参加や、坂本美雨とのユニット「おお雨」、ドラマー芳垣安洋(ROVO)とのデュオ、山口洋(HEATWAVE)とのデュオなども行い、ジャンルの枠も国境も飛び越えて多彩な活動を展開中。

オフィシャル・サイト:
http://yuichiohata.com/

Information

CD

『光を描く人』

COCP-36046 ¥3,150

『トロピカル コンピューター』(カバー・アルバム)

GES-14317 ¥1,575

配信

芳垣安洋×おおはた雄一
『LIVE at 新宿PIT INN 2011.06.21』

DSD+MP3(320kbps)バージョン
HQD(24/48khz WAV)バージョン
いずれも¥1,500
OTOTOYより配信中

LIVE
『Osaka Song Book vol.3』

11/12(土) 大阪・梅田シャングリラ

『おおはた雄一×芳垣安洋 LIVE at 城下公会堂』

11/13(日) 岡山・城下公会堂

『畠山美由紀ソロ・デビュー10周年 LIVE“Fragile”』

11/17(木),18(金) 東京・キリスト品川教会 グローリア・チャペル

『武満徹ソングブック・コンサート』

11/19(土) 東京・めぐろパーシモンホール

『おおはた雄一弾き語りLIVE“Show Time!”』

11/22(火) 横浜・Thumbs Up

※詳細は、上記オフィシャル・サイトをご覧ください。

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