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mnavi Interview
> Vol.59:斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)

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歌とギターは2つで1つという感覚。ギターしか弾いてなくても、気持ちは歌っている時と変わらない

─ ここからはプレイ面についてお話を聞かせてください。まずはボーカリストとして、普段はどのような点を意識していますか?

斎藤:「自由に歌う」ということかな。楽曲全体を包み込むほど大きな歌にするか、メチャクチャ狭く1点に向けて歌うか、とか。あとは、細かいピッチ感よりも勢いを重視して思い切り歌うだとか、幅を持たせながら、自由に歌うことですね。

─ 曲の世界観に合わせて、歌い方のアプローチを変えるわけですね。

斎藤:歌詞やメロディに対してのアプローチですね。自分が初めて曲を聴いた時に感じたことって、きっと正解だと考えているんですよ。その感じたことを、歌で突き詰めていきたいと思っています。

─ ギターに関しては、エッジの効いた鋭い音色だったり、少し丸みを帯びた柔らかい質感であったりと、バッキングひとつとっても、ニュアンスを細かく弾き分けていると感じましたが、そういったギターの音色やニュアンスは、どのようにして使い分けているのですか?

斎藤:僕の場合、そこはやっぱり“歌”ですね。僕が意識しているのは、コード・ワークだとか、すべてのプレイに意味付けをしていくということ。歌詞やメロディ運びで見えてくる景色や感情を、1つ1つ、この風景にはこのコード、こういう気持ちを伝えるにはこの歌い方というように、自分の中で意味付けをしていくんです。僕はボーカル&ギターだから、歌とギターはセットになっていて、2つで1つという感覚なんです。だから、例えばイントロで、ギターしか弾いてなくても、気持ちは歌っている時と変わらないし、リフやソロを弾いていても、帯域的に声の成分と同じ部分が出てるような気がしています。

─ それは、ボーカル&ギター・プレイヤーならではの感覚かもしれませんね。そもそも斎藤さんは、最初からギターを弾きながら歌うスタイルだったのですか?

斎藤:いえ、楽器を始めた頃は、歌とギターはまったくの別物だと考えてました。歌については、それこそ物心がついた幼稚園の頃から好きで、中学生になって、少しずつロックを聴くようになりました。それとは別に、高校時代にコピー・バンドをやって、その時に初めてエレキ・ギターをアンプにつないで弾いたんです。その時から、田淵と(鈴木)貴雄(Dr)とは一緒だったんですけど、コピー・バンドでは、僕はボーカルじゃなかったんですよ。それが、コーラス・パートのハモリをやっていくうちに「歌いたい」と思い始めて、高校生の終わりくらいに、自分が歌うバンドを組みました。そこで改めて「田淵と貴雄と一緒にやりたい」と思って、そのバンドは辞めて、2人を誘ったんです。

─ UNISON SQUARE GARDENで本格的にボーカル&ギターを始めたことで、何か歌い方、ギター・プレイで大きな変化はありましたか?

斎藤:まったく変わりましたね。歌に関して言えば、必要以上に頑張って歌わなくても、十分に届くんだということが分かりました。バンドって、楽器の音が大きいから、どうしても大声で歌いがちですけど、でも実際は、自分が気持ちよく歌えていれば、それがお客さんにきちんと聴こえているし、声も枯れない。何も攻撃的に歌ったり演奏しなくても、攻撃的な音楽を聴かせることはできるんだということは、最近になって実感として分かるようになってきました。

─ Zepp Tokyoのライブを観ても、バンドの体力がアップしたというか、エンジンの排気量が増えたかのような余裕を感じました。

斎藤:確かに、変な“力み”は、なくなりましたね。高校生の頃とかって、バンドに対する先入観を持つじゃないですか。バンドって、ガムシャラで、社会風刺があって、ひねくれてる人たちがやっているというイメージ。もちろん、僕らも十分にそういう人間なんですけど(笑)、でも実際にバンドを続けてきて、「まっすぐに音楽を作ると、自然にそうなる人たちがバンドを組んでいたんだ」ということが分かったんです。つまり、バンドをやるために、わざわざ自分を作ったり、バンドのイメージを演じる必要はないし、僕らも普通にやれば、十分にひねくれた音楽を作っていたし。だから、無理をして“バンド像”を守る必要はなくて、僕らには僕らのやり方があって、楽曲でお客さんとコミュニケーションが取れるバンドになれたと思っています。例えば先日のライブでも、ドラム・ソロの場面で、何か分かりやすい盛り上がりポイントを作らなくても、ドラムのダイナミクスだけで、お客さんが歓声を上げたり、聴き入ってくれるというメリハリを出せたと思っていて。それって、演奏でお客さんと会話できているという証拠だと思うし、それがUNISON SQUARE GARDENの魅力としてきちんとお客さんに伝えられているという自信を持っています。

─ そこから次のシングル、そして秋のツアーで、さらにどのようにステップ・アップしていくのか、とても楽しみですね。

斎藤:はい。自分自身も、これからのUNISON SQUARE GARDENにすごく期待しているし、秋のツアーも、とても楽しみにしています。

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Profile

UNISON SQUARE GARDEN

2004年7月に斎藤宏介(Vo/Gt)、田淵智也(Bs)、鈴木貴雄(Dr)の3人で結成。キャッチーなメロディ・ラインと鮮烈なライブ・パフォーマンス、そしてポップなビジュアルを武器に、2008年7月にシングル「センチメンタルピリオド」でメジャー・デビュー。透明感に溢れるボーカル、トゲのある歌詞、エッジが効いたバンド・アンサンブルでポップネスの神髄を追求した楽曲を生み出し、現在までに3枚のフル・アルバムをリリース。そして、各地ライブ・ツアーも、日比谷野外大音楽堂やZepp Tokyo等、SOLD OUTを続けている。今年7月にはシングルのリリース予定されており、秋には全国18公演のワンマン・ツアー(ファイナルは東京・渋谷公会堂)が開催される。

オフィシャル・サイト:
http://unison-s-g.com/

オフィシャルtwitter:
http://twitter.com/@USGinfo

Information

CD

『タイトル未定(6thシングル)』

7月リリース予定
(詳細は随時オフィシャル・サイトにて)

『Populus Populus』 

TFCC-86360 ¥2,800

LIVE
UNISON SQUARE GARDEN 2012秋ツアー

9/27(木) 東京・赤坂BLITZ
9/29(土) 静岡・浜松窓枠
10/3(水) 栃木・宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2
10/5(金) 群馬・高崎club FLEEZ
10/7(日) 北海道・札幌PENNY LANE 24
10/12(金) 福岡・博多DRUM Be-1
10/13(土) 熊本・熊本DRUM Be-9 V2
10/15(月) 広島・ナミキジャンクション
10/17(水) 京都・KYOTO MUSE
10/19(金) 岡山・岡山IMAGE
10/21(日) 香川・高松DIME
10/27(土) 岩手・盛岡Club Change
10/28(日) 宮城・仙台CLUB JUNK BOX
10/30(火) 新潟・新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
10/31(水) 石川・金沢AZ
11/10(土) 大阪・なんばHatch
11/11(日) 愛知・名古屋CLUB Diamond Hall
11/18(日) 東京・渋谷公会堂

※只今、オフィシャル・サイト先行予約を受付中。 受付期間:2012/4/23(月)18:00から5/6(日)23:00まで

※詳細は、上記オフィシャル・サイトをご覧ください。

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