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mnavi Interview
> Vol.59:斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)

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GT-100で手軽にいろんなサウンドが作れて、アンプやキャビネットの種類、マイクの距離感、エフェクターの効果などを自分の耳で聴けるメリットはすごく大きい

─ 今回は、ボスGT-100を試奏いただいて、好みのクリーン、リード、ソロ・サウンドを作っていただきましたが、各ポイントを教えてください。クリーンには、モデリングのCOSMアンプ「CLEAN TWIN」をセレクトされていましたね。

斎藤:僕は硬めの音が好きで、特にシングル・コイル・ピックアップのギターを弾いていることもあって、「パン!」と弾いたら、そのままの感じで「パン!」と鳴ってくれる、手元のニュアンスがそのまま出せる音色が好きなので、このアンプを選びました。

─ リードは、COSMアンプ「SLDN」を使って、アンプだけで歪みを作っていましたが、普段も歪みはアンプで作るのですか?

斎藤:バッキングの歪みは、アンプだけで作っています。音色的には、ある程度歪みつつも、バンド・アンサンブルの中で、ギターが独りぼっちにならないように、上から下まで埋めてくれる感じが好きです。それでいて、「ジャキッ」とした上の成分が抜けて、コード感が明瞭に出せるサウンドを理想としています。ソロでは、この音をブースターで持ち上げて弾きます。

─ 今回は、歪み系エフェクター「BLUES OD」をブースターとして選び、さらにディレイ&リバーブをプラスしていましたが、空間系エフェクターは、音に艶を加える目的ですか?

斎藤:それもありますし、僕らは3ピース・バンドなので、ドラムとベース、それにギターの隙間を空間系エフェクターで埋めるイメージで使っています。GT-100で初めて音作りをしましたが、操作方法もすごく分かりやすかったですし、それぞれのアンプのキャラクターもちゃんと出ていて、しかもその質感がリアルだったので、音作りをしていて、とても面白かったですよ。

─ 試奏時は、ギター・アンプは使わず、ライン出力をPAスピーカーで鳴らしましたが、サウンド的にはいかがでしたか?

斎藤:ラインで鳴らしても、十分にアンプっぽさを感じました。いい音だと思います。体感的にはギター・アンプを鳴らしたくなりますが、例えば大きな会場でライブをやる場合や、野外のフェスなどリハーサルなしで本番を行う場合に、いつでも同じサウンドを鳴らせるという安心感は大きいでしょうね。

─ GT-100のアウト・プット・セレクトは、ラインで出力するのか、JC-120のようなギター・アンプで鳴らすのか、さらにはアンプのインプットに接続するのか、エフェクト・リターンに接続するのか、といった選択が行えます。ですので、家でヘッドホンで聴きながらエフェクトの設定をして、ライブ会場ではギター・アンプで鳴らしても同じサウンドで演奏ができます。

斎藤:なるほど。それはいいですね。

─ 他に気になった機能はありましたか?

斎藤:2系統のアンプ・サウンドやエフェクターの設定を、ピッキングの強さで切り替えられるという機能はビックリしました。あと、ACCELペダルを使った特殊なエフェクト(ACCELエフェクト)も、時間をかけて使い込むと、面白いアイデアが生まれるような気がしました。

─ ACCELエフェクトは、ベンドが激しくかかる「S-BEND」や、フィードバック奏法を演出できる「FEEDBACKER」など、インパクトの強いエフェクトが揃っていますが、エフェクティブなサウンドだけでなく、使い方次第で、楽曲に程よいアクセントを加えることもできます。

斎藤:僕はTRICERATOPSが大好きで、「GOING TO THE MOON」という曲のリフが、オクターバーを効果的に使ったフレーズなんです。ああいうのって、すごく耳に残るじゃないですか。ACCELエフェクトで、そういった面白い発想、つまりエフェクターの音色からフレーズや楽曲が生まれてくる可能性を感じました。

─ GT-100のようなマルチ・エフェクターを読者が使いこなすうえで、何かアドバイスはありますか?

斎藤:僕も高校時代にボスのマルチ・エフェクターを使っていたんですが、やっぱり手軽にいろんなサウンドが作れて、アンプやキャビネットの種類、マイクの距離感、それにエフェクターの効果などを自分の耳で聴くことができるというメリットは、すごく大きいと思います。そして、これで鳴らしたい音のイメージが掴めるようになれば、その先、実際にアンプを鳴らしたり、レコーディングを行う機会が持てた時も、求める音像を素早く追求できるようになると思います。ですから、時間をかけて、とことんGT-100を使い倒してみることが一番だと思います。

─ もし斎藤さんが使うとしたら、どういった機能を活用したいですか?

斎藤:デモ制作や宅録には、間違いなく大活躍するでしょうね。パソコンとUSB接続すれば、簡単にDAWソフトにギターを録音できるので、すごく練習になると思いますよ。

─ その「練習」とは?

斎藤:DAWに録音して波形を見ると、「こういうフレーズは突っ込みがちだ」とか、自分の癖が分かってくるんですよ。そこから波形を1msecずつズラしていけば、ギターの入りが気持ちよくなる最適なポイントを見つけられるので、そうしたら「このフレーズを弾く時は、このくらい溜めよう」って、演奏にフィードバックできるんです。EQにしても、はっきりとした数字で「何kHzを何dB上げた」ということが分かって、そうすると音がどう変わるのかを勉強することで、ライブのPAさんや、レコーディング時のエンジニアさんともディスカッションしやすくなります。スタジオでアンプを鳴らして学ぶこともたくさんありますが、GT-100やDAWなどのツールを活用して、自分のプレイやサウンドを客観視することで、いろんな発見があると思います。GT-100の話からはやや逸れてしまった部分もありますが、そういったすべての要素も含めて、こういったツールは音作りやプレイの勉強になりますし、純粋に、面白いマルチ・エフェクターだと思いました。

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Profile

UNISON SQUARE GARDEN

2004年7月に斎藤宏介(Vo/Gt)、田淵智也(Bs)、鈴木貴雄(Dr)の3人で結成。キャッチーなメロディ・ラインと鮮烈なライブ・パフォーマンス、そしてポップなビジュアルを武器に、2008年7月にシングル「センチメンタルピリオド」でメジャー・デビュー。透明感に溢れるボーカル、トゲのある歌詞、エッジが効いたバンド・アンサンブルでポップネスの神髄を追求した楽曲を生み出し、現在までに3枚のフル・アルバムをリリース。そして、各地ライブ・ツアーも、日比谷野外大音楽堂やZepp Tokyo等、SOLD OUTを続けている。今年7月にはシングルのリリース予定されており、秋には全国18公演のワンマン・ツアー(ファイナルは東京・渋谷公会堂)が開催される。

オフィシャル・サイト:
http://unison-s-g.com/

オフィシャルtwitter:
http://twitter.com/@USGinfo

Information

CD

『タイトル未定(6thシングル)』

7月リリース予定
(詳細は随時オフィシャル・サイトにて)

『Populus Populus』 

TFCC-86360 ¥2,800

LIVE
UNISON SQUARE GARDEN 2012秋ツアー

9/27(木) 東京・赤坂BLITZ
9/29(土) 静岡・浜松窓枠
10/3(水) 栃木・宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2
10/5(金) 群馬・高崎club FLEEZ
10/7(日) 北海道・札幌PENNY LANE 24
10/12(金) 福岡・博多DRUM Be-1
10/13(土) 熊本・熊本DRUM Be-9 V2
10/15(月) 広島・ナミキジャンクション
10/17(水) 京都・KYOTO MUSE
10/19(金) 岡山・岡山IMAGE
10/21(日) 香川・高松DIME
10/27(土) 岩手・盛岡Club Change
10/28(日) 宮城・仙台CLUB JUNK BOX
10/30(火) 新潟・新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
10/31(水) 石川・金沢AZ
11/10(土) 大阪・なんばHatch
11/11(日) 愛知・名古屋CLUB Diamond Hall
11/18(日) 東京・渋谷公会堂

※只今、オフィシャル・サイト先行予約を受付中。 受付期間:2012/4/23(月)18:00から5/6(日)23:00まで

※詳細は、上記オフィシャル・サイトをご覧ください。

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