こんにちは~少しずつ春の足音が聞こえてきました。いかがお過ごしでしょうか?
人気のデジタルピアノHP307を紹介していますが、3回目となる今回は「アンサンブルを楽しむ」と題してお送りします。
デジタルピアノの楽しみの1つでもあるミュージック・データとのアンサンブル。1人でピアノと向き合うピアノ独奏のスタイルも大事ですが、アンサンブルにはまた違った楽しみがあります。
小さなお子さんや初心者のレッスンでも、ミュージック・データを導入するピアノの先生が増えてきました。リズム・キープやノリのトレーニングにもなりますし、さまざまな楽器の音色や演奏の中でピアノを弾くことは、とても音楽の勉強になります。
初めからアンサンブルするのは難しいですが、伴奏に合わせてリズムをとったり、メロディを弾いたり歌ったりすることで、徐々に「聴いて合わせる」ということを学んでいきます。こういう過程は音楽だけでなく、「人の話を聞く」「ペースを合わせる」といった日常生活にも役に立つのです。
ミュージック・データって?
ところで、当たり前のように「ミュージック・データ」と言っていますが、「そもそもミュージック・データって何?」と思われる方も多いかと思います。デジタルピアノをお持ちの方にとって、一番身近なミュージック・データは、それぞれのピアノに入っている内蔵曲です。前回の最後に、HP307の内蔵曲について少し触れましたが、これらの音楽はSMF(スタンダード・ミディ・ファイル)形式のミュージック・データと呼ばれるもので、簡単に言うと演奏情報を記録したものです。演奏情報とは、どの楽器(音源)を、どんな音の高さで、どんなタイミングや長さ、強さで弾いて......など、1音ずつこと細かく数値や音番号などで記録したものです。音楽CDとはまったく別モノなので、必要に応じてテンポや曲の長さ、調を簡単に変更できるのです。

▲写真2:ミュージック・データなら、テンポや調を自分の弾きやすい状態に合わせて変更できます♪
デジタルピアノの録音機能を使って録音した自分の演奏も、もちろんミュージック・データです。ミュージック・データは容量の小さいMIDIデータなので、USBメモリーに保存してPCにデータを移し、PCメールに添付して友達に送ることもできますよ。
アンサンブル演奏での便利な設定♪
前回、ミュージック・データのテンポの揺れを一定にして再生する「テンポ・ミュート」について触れました。その他にも、ミュージック・データとアンサンブルするうえで知っておくと便利なことがいくつかあります。HP307の内蔵曲のミュージック・データから、練習曲の定番「ソナチネ作品36-1(クレメンティ作曲)」を例にレッスンしてみましょう。

▲写真3:オーケストラの伴奏がきれいですね♪
▲練習曲の定番「ソナチネ作品36-1(クレメンティ作曲)」
●レッスン例
1.お手本を聴く
2.どんな曲なのか全体を把握
→拍子、調性、曲の構成、さまざまな音楽記号、作曲家についてなど
3.譜読み→練習
4.伴奏に合わせて片手練習や部分練習
→テンポを遅くしたり、メトロノームを併用したりします
→必要に応じてデータはテンポ・ミュートしましょう
5.仕上げのアンサンブル
6.録音して客観的に聴いてみる
●音量バランス
このような手順で練習していきますが、ミュージック・データに合わせて演奏する際に気をつけたいのが、伴奏データと自分が鍵盤で弾く音のボリュームのバランスです。
HP307はスピーカーも大きくパワーがあるので、伴奏の音もしっかりと聴き応えがあります。伴奏が大きいと、ついつい弾く方も力が入ってしまいますが、無理に強い音で弾かないようにしてくださいね。ミュージック・データにもよりますが、もし伴奏が大きく感じる場合は、伴奏データと鍵盤の音量のバランスをとりましょう。

▲写真4:伴奏データの音量を調節して、自分の音をしっかり聴くことが大切です。
操作は、再生ボタンを押しながら[+][-]ボタンで数値を設定するだけですので、実際に鍵盤とのバランスを確かめながら調整してください。【0】~【10】の値で設定でき、通常は【10】です。この「ソナチネ作品36-1」の場合、【8】に設定するととても弾きやすかったです。発表会やコンサートでも、「バックの伴奏データが大きすぎて、演奏者が何を弾いているのかわからなかった」なんていう残念な感想を聞くことがあります。伴奏が大きすぎると自分の弾いている音も聴こえませんし、せっかく合わせているのにもったいないですよね。
機種が違っても、ローランドピアノにはこの機能が付いていますので、お持ちのピアノの取扱説明書でご確認ください。
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