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PIANO 第8回 HPi-7S ~徹底検証 その4 ~ デジタルピアノのカスタマイズ 自分仕様のピアノに~♪ 笹田優美

RD-1000

▲RD-1000

こんにちは~2008年、平成20年になりました!! 平成元年の1989年......皆さんは何をされていたのでしょう? 生まれてない方もいらっしゃいますか?! 私は学生でしたが、楽器のデモンストレーターをしておりました。ローランドの製品ヒストリーのサイトを見ると、1986年にはすでに当時最新のデジタル技術によるSA方式音源を搭載したデジタルピアノRD-1000が発売されています。

KR-3000L

▲KR-3000L

たしかそれまでは「電子ピアノ」と言う呼び方が一般的でした。平成元年には、自動伴奏付きの多機能デジタルピアノ、KR-3000Lが登場する一方で、1987年発表のD-50をはじめとするデジタル・シンセサイザー、Dシリーズ旋風が続いていました。楽器の世界でもデジタルが浸透してきた頃だったかと思います。

さて学生時代から私も自宅での練習に電子ピアノを使っていました。今のデジタルピアノほど、多機能ではありませんでしたが、音量が調整できること、夜間のヘッドフォン練習、場所をとらない、他の楽器と合わせる時に、ピッチが変えられることなど、ごく基本的な機能ですがとても便利でした。その頃から約20年、進化し続けているデジタルピアノですが、その活躍の場は、ピアノの練習、ライブ、コンサートはもちろん、ホテルやレストランでのブライダル演奏、そして病院のロビーやデイケア・センター、幼稚園や学校、カルチャー・センターなどさまざまです。また、屋内だけではなく、野外で演奏する場合もあります。

だからこそ、どんな状況でもベストの状態で使いたいものです。ローランドピアノ・デジタルは調律やチューニング、鍵盤のタッチ感やダンパー・ペダルを踏んだ時の響き具合などを、状況に合わせて自分の好みの仕様に調整して、いつでもその状態で演奏できるように楽器にその設定を記憶させることができます(記憶できる項目・方法は機種によって異なります)。そんなわけで今回はデジタルピアノならでは!の機能、カスタマイズについて、HPi-7Sを例に挙げてお話ししたいと思います。

カスタマイズって♪

さてデジタル化する世の中、ニュースを読んでいても耳慣れない新しい言葉がどんどん登場していますネ。私が最近調べた言葉は「ガジェット」「ブルーレイ・ディスク」など。電子機器のカタログや説明書を読んでもカタカナのデジタル用語がたくさんあって、その言葉を調べることから始まることもありますよね。「カスタマイズ」という言葉は、随分前から登場していますが、最近ようやく定着してきたかなと思います。カスタマイズとは≪使う人が自分の使用目的や使い方に合わせて、機能や設定を使いやすいように変更すること≫です。自分の使いやすい状態にカスタマイズできるのはデジタルピアノならではの嬉しい機能ですね。

設定できること♪

自分の使いやすいようにさまざまな設定を調整し、変更できます。

さまざまな設定項目

「音量バランス」「ピアノ・デザイナー」「調律」など表示されていますね。画面右上に小さく「P.1/5 」と表示されていますが、これは5ページまで設定項目があるということです。本体のカーソル・ボタンを押していくと次のページに進んでいきます。それではいくつかピックアップしていましょう。

●ピアノの音や演奏に関しての項目

ピアノ・デザイナー
「ピアノ・デザイナー」では、ダンパー・ペダルを踏んだ時の弦の共鳴、鍵盤タッチなどピアノの音と弾き心地に関することを細かく設定できます。

ピアノ・デザイナー 大屋根

▲ピアノ・デザイナー:大屋根の開き具合を調節。

ピアノ・デザイナー 鍵盤タッチ

▲ピアノ・デザイナー:鍵盤タッチを設定。(HPi-7Sでは100段階で設定可能)

調律/チューニング
デジタルピアノの特長の1つに、調律が必要ないことが挙げられますが、ローランドピアノ・デジタルでは、他の楽器とのアンサンブルの際などにピッチを合わせることができます。ローランドピアノ・デジタルでは中央Aの音のピッチは通常は440.0Hzに設定されていますが、例えば合わせるアコースティック・ピアノのピッチが442.0 Hzであれば、デジタルピアノのピッチも442.0 Hzにします。415.3Hz~466.2 Hzの範囲で調整でき、設定を記憶させることができます。

また現代の音楽現場では調律は一般的に平均律が採用されていますが、平均律、純正調(長調)、 純正調(短調)、アラビア音階、キルンベルガー、 ピタゴラス音律、中全音律、ベルクマイスターなど、演奏する曲の時代やメロディに合う調律法8種類を設定することができるんですよ。平均律以外の調律法では、もちろん調律の主音を変更することもできます。

チューニング 442.0 Hz 調律 平均律

▲マスター・チューニングを442.0Hz、調律法を平均律に設定。

音の調整
音の明るさの調整は本体パネル上の音質のツマミでも変えられますが、さらに「設定」の中の「音の調整」を選択すると音にメリハリを付けることができます。普段は「オフ」になっていますが、「シャープ」「クリアー」「パワー」と状況に合わせて変更できます。私はアンサンブルの時は「クリアー」を選択しています。

音の調整 クリアー

▲音の調整:クリアーに設定。

音の調整 シャープ

▲音の調整:シャープに設定。