譜面表示を必要に応じて変更できます♪
さて先程から何度もデジスコアという言葉が出てきますが、[デジスコア]とは、譜面立てに搭載された大型の液晶画面に内蔵曲、パソコンや携帯電話でダウンロードした曲、自分で演奏して録音した曲などのミュージックデータを譜面表示できる機能です。その画面で譜面の細かい設定の他、メトロノームや移調、さらにはピアノの音やペダル機能を設定したり、レッスン・プログラムの表示、ミュージックデータの編集などを行うこともできます。詳しくは第5回に説明していますので参考にしてください。
私のスクールの生徒さんたちは、レッスンの後、内蔵曲の中から知っている曲を探して、右手だけ弾いてみたり、歌ってみたりと、デジスコアをたっぷりと活用して帰ります。本がなくても、譜面が表示されるのでとても便利ですね。ところで、この譜面ですが、自分の使いやすいように設定を変更することができるんですよ。
譜面ボタンを何度か押すか、または譜面が表示されている状態で○を押すと次の表示になります。

▲譜面設定画面
○を押すと譜面メニュー画面になります。

▲譜面設定
譜面設定を選ぶと、以下のように表示を自分の必要な状態に設定できます。
【音名表示】
譜面を拡大した時や紙の楽譜にした時に、音符に音名をどのようにつけるのかを設定します。通常は固定ドで設定されていますので、英音名や移動ド、必要ない時はオフにしましょう。
【左手譜面】【右手譜面】
通常は自動で譜面を表示していますが、譜面をト音記号で表示するのか、ヘ音記号で表示するのかを選択できます。
例えば 内蔵曲の「木星」では自動設定ではト音記号とヘ音記号が混ざった譜面になっていますね。

▲惑星より「木星」
音部記号を指定すると、とても譜面が見やすくなりますね。

▲惑星より「木星」音部記号を指定
▲木星
【左手】【右手】
ミュージックデータは特に設定しなければ、通常は左手と右手のパート(主にピアノのパート)を譜面表示しますが、指定すればそれ以外のパートも譜面表示することができます。左手、右手それぞれの譜面に表示させるパートを指定します。
次の譜面は、先程選んだ曲の左手パートに2パートのスロー・ストリングスの音色を、右手パートに9パートのトロンボーンの音色を選んで表示したものです。著作権の消滅した楽曲データであればこの状態でBMP出力して紙の譜面に印刷できるのでとっても便利ですよ。

▲惑星より「木星」 左に低音のストリングス 右手にトロンボーンパートを表示
低音パートは主に2パートに入っています。内蔵曲「ス・ワンダフル」のデータのベース・パートを左手譜面に表示させましょう。左手のみの表示するとベースのパート譜になります。音色をベースの音にして、データに合わせてベース・パートのみを弾く、なんていうこともできますね。楽しい上に、初見アンサンブルの練習にもなります。

▲ス・ワンダフル 2パート:ベースのみの表示と設定画面
▲内蔵曲データ ス・ワンダフル
【レゾリューション】
デジスコアでの譜面表示は通常は最小音符の単位が16分音符になっています。細かい音符の曲では音符が簡略化されて表示されているように見えますが、32分音符まで表示可能ですので、設定してみましょう。
例えば、内蔵曲[練習曲]からバッハのインベンション14番を見てみましょう。

▲インベンション14番 初期設定の譜面表示
このレゾリューションを32分音符の単位に変えるとこのようになります。

▲レゾリューション32分音符設定

▲インベンション14番 32分音符設定時
いかがでしたか? デジスコアの譜面は、このように弾く側の状況に応じてさまざまなカスタマイズができるんですよ。この他、調の指定、歌詞やコード表示の有無、指番号の変更なども自在に設定できます。もちろん自分が録音した演奏も譜面になりますので、それはまたの機会にご紹介したいと思います。

profile:笹田優美(ささだ ゆうみ)
国立音楽大学教育音楽学科在学中よりローランドのデモンストレーターとして活動。吉祥寺系アングラバンド"KORIE-DAN"でピアノ&シンセサイザーを担当し"曼荼羅" をベースに定期的にライブを行う。大学卒業後、高校教師(音楽科)を経て、ローランドの教材開発スタッフおよびクラシック、ポピュラー・ピアノ担当として後進の育成にあたる。現在、自宅スタジオMUSIC OASIS VERDEを主宰。レッスンの他、全国各地にて音楽指導者向けのセミナーを行う一方、コミュニティFM の生放送のパーソナリティや、音楽番組の企画・制作などでも活躍している。
趣味はバリ舞踊&アロマテラピー

