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PIANO 第16回:HPi-7S ~徹底検証 その12~ 進化したツインピアノって♪ 笹田優美

こんにちは。ようやく秋らしくなってきましたね。さて、今回はローランドピアノ・デジタルではもうすっかりおなじみの"ツインピアノ機能"を取り上げます。ツインピアノとは、ピアノの88鍵の鍵盤を2つの領域に分け、2人同時にそれぞれ同じ音域で演奏できる機能です。

この機能は2004年10月に発売されたHP-103で新機能として登場して話題になり、以降のローランドピアノ・デジタルではおなじみとなった楽しい機能です。デジスコア・シリーズのHPi-7Sでは、ピアノ以外の音をツインピアノで鳴らせるようになったり、ツインピアノの状態で録音できるようになったり......と、歳月と共にツインピアノ機能も少しずつ進化しているんです。また、この機能を活用した譜読みの練習や音感トレーニング、ツインピアノ・ゲームも搭載されています。それでは、進化した"ツインピアノ機能"をさっそくご紹介しましょう。

※ツインピアノ機能が搭載された機種につきましては、ピアノポータルサイトでご確認ください。

ツインピアノでの鍵盤とペダル♪

[ツインピアノ]ボタンを押すと次のような画面になります。

ツインピアノ画面

▲ツインピアノ画面

そして、その時の鍵盤はこのような状態になります。

ツインピアノ時の鍵盤の状態

▲ツインピアノ時の鍵盤の状態

このように、鍵盤を左右2つの領域に分けて、それぞれで「中央のド(C4)」を中心として演奏することができます。つまり通常よりも音域の狭いピアノが2台ある状態なので、「連弾」とはまた違った楽しみ方ができますね。加えて言えば、これは88鍵を真っ二つに分けているわけではなく、左側の領域が40鍵、右側の領域が48鍵と、右側のほうが少し広い音域になります。低音域が8鍵分多いので、ツインピアノでの演奏を楽しむ場合、音域の広いパートを弾く人が右側に座るとよいでしょう。

ツインピアノ機能を選んでいる時のペダルですが、右側のダンパー・ペダルは、右鍵域用のダンパー・ペダルになり、左側のソフト・ペダルが、この場合は左鍵域用のダンパー・ペダルになります。[ツインピアノ]ボタンを押すと、ペダルも瞬時にこのような設定になるのはありがたいですね。演奏時は、左右の鍵域でどこの音とどこの音が対応しているのか、分からなくなることもあるので、混乱しないよう最初にしっかりと[中央のド]の場所を確認し、お子さんの場合には目印シール(剥がしても跡が残らない弱粘タイプのもの)などを貼るのもいいかなと思います。

ツインピアノ時のペダルの状態

▲ツインピアノ時のペダルの状態

2人で楽しむ♪

ツインピアノの魅力は、やはりピアノを「2人で」楽しめるところです。音域は決して広くないので、一緒に弾く曲も限られてくるかもしれませんが、孤独になりがちなピアノの練習も2人でやれば楽しいですね。例えば、お子さんが初心者で、家族にピアノが弾ける人がいれば、簡単な練習曲や童謡など知っている曲をまず弾いてあげて、次にツインピアノにして並んで一緒に弾くことができます。横で同じ曲を一緒に弾いてあげると、練習も楽しくできます。

そして、進化したツインピアノ機能では、音の鳴り方も切り替えられるようになっています。[設定]ボタンから[ツインピアノ・モード]を選びます。[1]を選択すると、右側の音も左側の音も左右のスピーカーから鳴りますが、右スピーカーからは右側の音が、左スピーカーからは左側の音が、それぞれ少し大きめに聞こえます。[2]を選択すると、右側で弾く音は右スピーカーからのみ鳴り、左側で弾く音は左スピーカーからのみ鳴ります。お好みや状況に応じて、[1][2]を選択して設定してくださいね。ちなみにこの設定は楽器本体に記憶することもできます。