ピアノ・デザイナーで好みの音に調整♪
「ピアノ・デザイナー」では、ピアノの弦、ペダル、鍵盤の響きや鍵盤の重さ、チューニングなど、ピアノを弾くにあたって大切な、さまざまな要素を調節することができます。
●大屋根
音が響きすぎるかな? と感じる時は、「大屋根」を調節します。グランドピアノの大屋根を開いたり閉じたりすることと同じような効果が得られます。

▲画像3:いろんな要素を好みの状態に調整できます。

▲画像4:開き具合で音のニュアンスが随分変ります。
設定値に合わせて、操作画面のイラストの蓋も開いたり閉じたりして、とてもわかりやすいです。
ちなみに通常の設定値は【4】です。【0】では閉じた状態で、【6】では完全に大屋根を外した状態になります。音も随分変りますよ。
▲設定値【6】の音。
▲設定値【0】。こんなに音が違います。
●鍵盤タッチ
鍵盤タッチも、【非常に軽い】~【非常に重い】と調整できますので、もう少し弾き応えがほしい場合など、好みの状態に変えてみましょう。鍵盤タッチを変更したために、音のニュアンスが違って感じた場合は、再び「大屋根」で音の明るさも調整してみましょう。
●チューニングと調律法
チューニングは、通常は440Hzになっていますが、415.3 Hzから466.2 Hzまで幅広く変更可能なので、これも使う側の状況に合わせて調節しましょう。ちなみに私は、レッスン室のグランドピアノが442 Hzで調律してあるので、デジタルピアノも442 Hzに変更しています。ただ、440Hzでチューニングしているギターやベースの人たちとセッションする際は設定を変えます。
この他、調律法も設定できます。通常は最も一般的な平均律ですが、バロック時代の調律法やアラビア音階にすることもできますよ。古楽器とアンサンブルする時などは、チューニングや調律法をその時代に合せて変えて演奏できるのでとっても便利ですね。

▲画像5:マスター・チューニング440Hz

▲画像6:調律法-1平均律

▲画像7:調律法-2アラビア音階

▲画像8:調律法-3ベルクマイスター
音の明るさの調整やキー・タッチ、イコライザーなど、ピアノに関する設定はファンクション・モードの「設定」でも操作することができます。

▲画像9:機能設定で調整
さまざまに変更した設定は、メモリー・バックアップ機能で楽器に記憶させることができます。また、いつでも工場出荷時の設定に戻すこともできるので安心です。機能設定については、また別の機会にお話します。

▲画像10:変更した設定は保存できます。
ボリュームも注意して♪
最後になりましたが、忘れてはいけないのが、ピアノのボリュームについてです。部屋でデジタルピアノを弾く時のボリューム......小さくなっていませんか? 私の生徒さんの中にも、ピアノのレッスンに来て、自宅で弾いている時との音の大きさのギャップに驚く方がいらっしゃいました。話を聞いてみると、夜間の練習が多く、ボリュームを小さくしているとのこと。デジタルピアノは音量を調節でき、夜中でも練習できて便利ですが、適正な音量で練習しないとタッチの感覚が変になってしまいます。
「表情豊かにピアノを弾く」ためには、ごく小さな音から力強く鋭い音まで、さまざまなニュアンスの音を、指先のタッチでコントロールできないといけません。ボリュームを小さくして練習してしまうと、音色の変化がわかりにくく、"どのくらいの強さで打鍵すると、どのくらいの音が出るのか"という、ピアノ弾きにとって最も大切な感覚が付きにくくなってしまうので気をつけましょう。
ボリュームは部屋の大きさによって多少変ってきますが、基本的にはボリューム設定の真ん中あたりがベストです。大きな音で練習できない事情であれば、ボリュームを小さくするのではなく、ヘッドホンを使いましょう。
ヘッドホンで練習する際のボリュームは、逆に大きくし過ぎている方も見受けられます。タッチの感覚もですが、大切な耳を痛めることにもなるのでボリューム設定には気をつけてくださいね。ローランドピアノはヘッドホンが2つ使えるので、親子、兄弟姉妹、お友達とも一緒に使えて嬉しいですネ。レッスンに来る小さな生徒さんたちは、なぜかヘッドホンで練習するのが大好きです。"ちょっとかっこいいー気分♪"なんですって。
今回は新製品のHP307を紹介しつつ、デジタルピアノをよりよい状態で弾いていただくための基本ポイントについてお話しました。まだまだ続きがありますが、また次回をお楽しみに♪
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