使う人のことを考えた使いやすいピアノ♪(つづき)
●アコースティック・ポジション
音色を変えたり、録音をしたりと、いろいろボタン操作をしながら演奏する場合がありますが、純粋に演奏だけをしたい場合、鍵盤の前にたくさんボタンがあると、場合によっては練習に集中できないこともあります。そんな時に役立つのが『アコースティック・ポジション』。HP307では、写真4のように鍵盤蓋を途中まで閉じることができるんです。見た目も落ち着いていて良いですね。
●パネルロック
レッスンの時、筆者がよく使うのは『パネルロック機能』です。これは、すべての操作ボタンを無効にする機能です。ボタン操作での機能がロックされるので、演奏中に誤ってボタンに触れてしまっても、急に別の音色が鳴ったり、ミュージック・データの再生が始まってしまうようなこともなくなり、安心して演奏に取り組めます。
ピアノの音だけに限らず、ドラム音など、どんな音色でもこの機能は使えます。例えば、幼児のレッスンの時は、「犬」「猫」「鳥」「泡」「雷」などの効果音が鳴らせる『SFX』の状態にして、音の玉手箱のような楽器として使うこともありますが、余計なボタンまで叩いてしまっても音色セットは変わらずに演奏が楽しめるので、この機能は重宝しますね。
このパネルロック機能に、前述のアコースティック・ポジションを併用するのもオススメです。小さなお子さんがあれこれボタンを押してしまって大変な時の対処法としても効果的ですよ。パネルロック機能の使用方法は、好きな音を選んで、[右手]というボタンを長押しするだけです

▲写真5:操作の液晶には「ロックされている」という意味から、右上に「鍵」のイラストが♪
内蔵曲について♪
最初にお話した内蔵曲についても、少し触れておきましょう。HP307には72曲の内蔵曲がミュージック・データ(SMF)で収録されていて、そのうちクラシック曲65曲に対応した楽譜集が付属しています。クラシックの名曲が中心なので、テンポがメトロノームのようにきっちり一定でないのは当然ですよね。ですから、「伴奏に合わせてアンサンブルを楽しむような演奏には向いていないのかな?」と思いがちですが、一緒にアンサンブルしなくても、憧れの曲の模範演奏として耳から学ぶというのも、とても大事なことです。もちろん、ミュージック・データの伴奏を何度も何度も繰り返し聴いて、テンポの揺れを覚えて一緒に弾くというのも勉強になりますよ。
一概には言えませんが、バッハやヘンデルなどのバロック時代の曲や、モーツアルト、ベートーベンなどの古典派、行進曲は、テンポの揺れが比較的少ないミュージック・データになっていると思います。ぜひアンサンブルにトライしてみましょう。この時に便利なのが、『テンポ・ミュート機能』です。データに記録されているテンポの揺れをなくし、一定のテンポで曲を再生することができるのです。テンポ・ミュート機能をオンにすると、テンポの揺れがなくメトロノームに合わせて練習しているのと同じ状態となりますが、無機質な音で拍を刻むのではなく、オーケストラ伴奏と一緒に練習できるので、楽しいだけでなく音楽的な和声感も養われます。

▲写真6:テンポ・ミュートのオン/オフは曲ごとに設定されるので、他の曲を選ぶと設定が解除されます。
▲テンポ・ミュート【オフ】
▲テンポ・ミュート【オン】
通常の状態(テンポ・ミュート・オフ)の演奏は、テンポがかなり揺れていますね。まずはテンポ・ミュート機能をオンにしてテンポを一定にして練習し、慣れてきたら通常の演奏に戻して、どこで揺れているのかなどをチェックしてから伴奏に合わせると良いと思います。
もちろん内蔵曲だけでなく、ダウンロードしたSMFのミュージック・データなどでも設定できますので、一緒に弾けそうな曲があったら、ぜひ試してみてくださいね。それでは次回もお楽しみに♪
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